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気になるCM掘り下げ隊

広瀬すずの可愛い表情と動きの素材だけで勝負!AGCの新CMが超シンプルで潔い

井出尚志 2021.02.16

AではじまりCでおわる素材の会社はAGC 15秒

AGCの新CMがオンエア中だ。社名と素材の会社であることを説明する「♪Aではじまり、Cでおわる」という軽快な歌に合わせ、女優の広瀬すずさんがノリノリで身体を揺らす、超シンプルな内容だ。

AGCは高橋一生さんが出演する「なんだし、なんだし、AGC」のCMでもおなじみ。19年10月にスタートし、第5弾までつくられた人気シリーズで、こちらも同じく社名と素材の会社であることをアピールする内容だったが、今回はこれをさらにシンプルにした格好だ。

なぜ、AGCはこれほど社名を覚えさせることにこだわるのか。テレビのことなら何でも気になる「読みテレ編集部」、今回はその理由を聞いた。教えてくれたのは同社・広報・IR部の山田さん。

--新CM制作の意図を教えてください。

「弊社がCMをつくるいちばんの目的は、社名を覚えていただくことです。そのため、前作の『なんだし、なんだし、AGC』シリーズでも社名を何度も繰り返して訴求するものをつくりました。調査をおこなうと、認知度も順調に上がり、効果があったという結果が出たので、引き続き、認知度を高めていきたいということで、今回の新しいCMになりました」

--「なんだし」では社名と素材の会社であること以外に、学校用ガラスや医薬品原薬など、AGCが取り扱っている商品もわかる内容でしたが、今回はそれすらありませんね。

「そうですね。CMをつくる時は、企業側は伝えたいことがたくさんあるため、どうしても情報量が多くなりがちで、いちばん伝えたいことが視聴者にうまく伝わらないことがあります。ですから、そのバランスをどうするかは、常にすごく悩むところなのですが、今回はこれが最適なバランスなのかなと思っています」

--確かに「なんだし」のCMも何度も拝見してますが、いまだに「AGC」なのか「ACG」なのか迷うことがあります。

「私も社員じゃなければ、『どっちだっけ?』と思っていたかもしれません(笑)。AGFさんやAGAさんなど、似た社名の会社さんもあって、社外の方と話していると、混同されてるなと感じることもよくあるんです。ですから、もっともっと社名を覚えていただきたいなと思っています」

--「広瀬すず」さんと「A」「G」「C」の文字、そして「素材の会社」というプレート以外は何も出てこないシンプルなCMですが、撮影時に苦労されたことは?

「CMに出てくる『A』と『C』の文字は広瀬さんが、それ以外の『G』と『素材の会社』のプレートはスタッフがタイミングを見計らって出しています。すごくアナログな撮影現場だったので、きっと広瀬さんも驚かれたのではないかと思います。何度か練習しただけですぐにレイアウト通りぴたっとプレートがきれいに並んで、あっという間に撮影も終わりました。メイキング動画もWEBで公開していますので、ぜひご覧になってください」

AではじまりCでおわる素材の会社はAGC CMメイキング動画

--そもそも、なぜそんなに社名を覚えさせたいんですか?

「弊社は18年7月に『旭硝子』から『AGC』に社名を変更し、それを機に高橋一生さんにCM出演をお願いしてきました。最初の1年は落ち着いたトーンのCMだったのですが、認知度が上がった手応えを感じたので、もっとCMの中で何度もAGCという社名が出てくるものをつくったらどうかと」

--それが「なんだし」だったということですよね。

「ただ、AGCを連呼するだけでは何が何だかわからなくなってしまいますから、思い切って『AGCってなんだろう』としたらどうかという案を博報堂のクリエイティブディレクターの大島さんが提案してくれました。それが『なんだろう、なんだろう、AGC』になり、最終的に語呂やリズムなども考えて『なんだし、なんだし、AGC』という形になりました。制作をする上で大島さんは“余白”を非常に大切にされました。フレーズもダンスも作り込みすぎず、難しくなりすぎず、お子さんでもマネできるぐらいのもの、というバランスを目指してつくられています」

なんだし、なんだし、AGC/学校篇 30秒

--今回も基本的な考え方は同じなんですね。

「弊社の扱う商品は、一般の方が購入される機会がほとんどないので、AGCの名前を覚えてもあまり得がない、と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。だからこそ、常に意識しているのは、視聴者にできるだけ楽しんでいただくこと。今回もユニークなCMになったと思いますので、ぜひ楽しんでご覧いただき、AGCという社名を覚えていただければと思います」

【取材・文:井出 尚志】
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