『アルプスの少女ハイジ』を起用した理由は「教育との親和性が高いから」【家庭教師のトライ】

2022.04.15

『アルプスの少女ハイジ』を起用した理由は「教育との親和性が高いから」【家庭教師のトライ】
©ytv
新年度を迎えるこの時期は、通信教育や塾、予備校などのテレビCMをよく見かける。中でも圧倒的な存在感を放っているのが「家庭教師のトライ」。名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』のキャラクターが登場することですっかりおなじみだが、「教えて!トライさん」のシリーズがスタートしたのは2012年。今年でちょうど10年目を迎えた。

家庭教師のトライ|最新CM「シンガーおんじ」篇

3月いっぱいまでオンエアされていた最新作は、トライグループの「フルラインナップ全力キャンペーン」を訴求する「シンガーおんじ」篇。アルプスの少女ハイジに登場する〝おんじ〟が、「入会金が無料~授業料も無料~さらにお得なことが~いっぱい~トライ史上初~フルラインナップ~キャンペー~エエエ~ン」と、キャンペーン 内容を歌い上げる。その歌声はとても甘いが、なぜおんじは歌うのか? そもそもなぜ家庭教師のテレビCMで、アルプスの少女なのか? トライグループ宣伝部に聞いた。
©ytv
--2月から3月までオンエアされていた「シンガーおんじ」篇の歌のクオリティの高さに驚きました! 実際に歌っているのは?

「シンガーソングライターの松室政哉さんです。『シンガーおんじ』篇は新型コロナウイルスの影響で厳しい学習環境が続いている子どもたちに向けて、CMを通じて少しでも前向きに頑張ろうと思っていただけることを願いながら制作しています。この思いを届けるのに松室さんの歌声はぴったりでした」

--このCMのターゲットは保護者だけでなく、中高生も含むのですね。

「トライのサービスは年々多様化し、ターゲットも中高生に拡大しております。メインターゲットである親御さんはもちろんのこと、ティーンにも響くCMを考え、クリエーティブ・ディレクターの皆さんと議論を重ねました。キャンペーンの企画やサービス内容を上質な音楽にのせて、しっかり視聴者に届ける。 この目新しい演出と楽曲に制作チームのこだわりが詰まっております」

--『アルプスの少女ハイジ』のキャラクターが登場する「教えて!トライさん」のCMは2012年にスタートし、今年で10年目を迎えました。長く続いている秘訣はどんな点だと考えていますか?
©ytv
2012年のCM開始当時のカット
「CMは毎月制作していますが、この10年間の制作本数は、秒数などのバリエーション違いも含めると、200以上になります。これまでの制作の度に 必ず実施しているのは『今の時期の親御さんの悩みは何か』などその時々の教育ニーズに関する議論と、それに対する届けるべきメッセージの議論です。そしてCMのフォーマットについても、新作を作るたびに何が最適かをゼロベースで議論しています。このように何度も議論を重ねて選定している結果、このシリーズが長く続いております」

--ちなみにその議論にはどんな方が参加しているのでしょうか?

「CMを制作するクリエーティブ・ディレクターの皆さまと、弊社代表取締役の二谷(友里恵)です。 この10年間、CMのコンセプト設計から本編集まで、すべての過程において社長の二谷が指揮を執っています 」

--そもそもCMキャラクターとして『アルプスの少女ハイジ』を起用した理由や経緯はどのようなものだったのでしょうか?

「『アルプスの少女ハイジ』を起用した理由は、ハイジが大自然の中でおんじに多くのことを教わりながら成長していくという点で、教育との親和性が非常に高いこと。またトライをご利用いただくお子さまの世代から親御さんの世代まで、幅広く親しまれ人気の高いアニメであることから起用しました。またCMがスタートした2012年当時、親が子どもに見せたいアニメランキングNo.1(※)であったことも理由の1つです」
(※)2011年に「CS放送ファミリー劇場」が2001年以降に生まれた子供を持つ20代~40代の母親を対象に実施したアンケート調査による。

--「教えて!トライさん」のCMによって、家庭教師のトライにどのような影響がありましたか?

「シリーズを継続してきたことで、ハイジのキャラクターや、トライさんを見た瞬間に、トライの広告だと瞬時に認知していただけるようになりました。CMの場合、長くても30秒という限られた時間の中で多くの情報を届ける必要がありますが、トライは残りの尺一杯にサービス価値を伝えることができる、これは大きなアドバンテージとなっていると思います」

--このシリーズはまだ続く予定ですか?

「トライが提供する様々なサービスをCMでどのように伝えていくか、その時々のお客様の教育ニーズにどのように応えるべきかを踏まえ 、毎回CMを制作するたびにハイジが最適であるかを判断しております。今までも今後も変わらないこととしては 『教育を通じて子ども達の未来を明るく照らす』という思いを大切に、CMを制作していくということです」

【取材・文 高山 惠】
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング