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塩イカ?ビタミンちくわ?サバ缶みそ汁?海なし県・長野のよくわからない魚メニュー

2017.09.15

9月14日の「秘密のケンミンSHOW」は海無しケンミンスペシャルの第2弾として、内陸で海に面していない県の県民が集合した。

フォーカスされたのは長野県。ここの県民は独特の魚介の加工食品が当たり前になっているという。それが塩イカ、ビタミンちくわ、サバ缶の3つだという。海がないだけにどれも生の魚介を調理するのではなく、加工食品だ。加工食品だっていいのだが、なんでよりによってこの3つなんだ?

筆者がとくに興味を持ったのが、ビタミンちくわだ。ビタミンとちくわ?わからなさすぎだろう!

そんな筆者の疑問に答える気があるのかないのか、番組はそれぞれの食材への長野県民の熱愛ぶりを紹介していく。

長野県のスーパーに行くと、それぞれどっさり並んでいる。生のイカより塩イカが圧倒的に多いし、焼きちくわはひっそり置いてあるのにビタミンちくわは山のように置かれているし、さんまやイワシの缶詰めはちょっとなのにサバ缶は缶詰め売場を埋め尽くしている。

だが長野県民は「それがなにか?」と言わんばかりにそれぞれをどっさり買っていく。

塩イカを買った県民はさくさく調理する。パッケージから出すと、イカの胴の中に足が梱包されていた。それを細かく切ってキュウリとワカメと合わせて酢の物にしてしまう。酢の物といえばタコじゃないかと聞くと、「タコは・・・ちょっと作ったことないですね」と長野のお母さん。なんで?酢の物といえばまずタコじゃないの?ここ日本なの?

イカは煮物じゃないのかと思うが、「しない!煮物には絶対にしない!」ときっぱり答えるお母さん。おかしいよそれ!

サバ缶は、みそ汁に根曲がり竹と一緒に入れてたけのこ汁として食べるそうだ。みそ汁を煮る鍋に、サバ缶を5個、一気に入れてしまうお母さん。

ある長野県民は「サバの味噌煮はあるけどさんまやいわしはない。だから味噌に合うのはサバだ」と論破したつもりで言ってのける。だがそうだろうか。強引な論理ではないだろうか。

これらの由来を、八十二文化財団理事・高田尚史さんが解説してくれる。

塩イカは、日本海から塩を運ぶ際、イカの胴に塩を詰めたことに起源がある。塩が運搬できたうえに、イカが塩漬けになっておいしく食べるようになったそうだ。

一方、昔は身欠きにしんなどでたけのこ汁を作っていた。昭和30年代に魚の缶詰めが手軽に手に入るようになり、サバ缶で代用するようになっていったのが一般化したという説明だった。

なるほど、ちゃんと由来があるのだなあ。・・・あれ?ビタミンちくわは?これがいちばん不思議なんですけど、説明はないの?と思っていたら、高田さんの説明コーナーは終わってしまった。

をいをいをいをい。説明してくれよ、ビタミンちくわも。おかしいだろう、長野県だけちくわといえばビタミンちくわなんて。

だが番組はしれっと進行していく。

スタジオでは、長野県民の峰竜太が、出てきた3つの熱愛グルメを堂々と説明する。塩イカを紹介しながら「みなさんの知ってるイカとは全然ちがう味がすると思います」と胸を張る姿を見て、こんなに自信たっぷりに堂々としゃべる峰竜太は初めて見たなあと思った。

番組は後半に進み、海無し県民あるあるネタに移っていったのだが、私の疑問は最後まで晴れることはなかった。・・・結局何なの?ビタミンちくわって。なんでちくわがビタミンを強調するの?そしてどうして長野県だけなの?教えてくれよ、ケンミンSHOW!
【文:境 治】
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