
【連載】ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」
分かっちゃいるけどスゴかった祭り。第1位は北海道陸別町の猛烈な寒さ!
2019.12.27
境治まず第3位は、大阪府の「世界遺産の古墳が超身近!」という話題。今年、堺市と藤井寺市、羽曳野市の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に認定されたのは記憶に新しい。しかし「古墳群」と呼ぶほどたくさんあるのか?疑問に思って行ってみると、「そこにも古墳!」「古墳が隣り!」「歩けば古墳!」と市民たちが、いかに古墳が身近な存在かをアピールする。
教科書で誰もが必ず見た仁徳天皇陵は堺市にあるが、近くに寄ってもこんもり木々が茂った森があるもののあの前方後円墳の姿が今ひとつわからない。そこで空から見てみると、おお!教科書の写真の通りの鍵穴型の巨大な古墳が確認できる!さらにすぐ近くに履中天皇陵、ニサンザイ古墳とつながってまさに古墳群があった!


だが奈良に行ってみると、とにかく鹿が人間と共存している。確かに商店街を、行列して歩いている。鹿の大群の中を自転車で通り抜ける人もいる。そして奈良県民たちは特に鹿に目を向けることもなく風景の一部のような顔で通り過ぎるではないか。それくらい鹿が日常!奈良県民の暮らしに溶け込んでいるのだろう。
鹿の方も人間社会に馴染んでいて、犬じゃないのに「お手」をする鹿がいたりする。横断歩道をちゃんと信号が変わるのを待って渡る鹿もいて、もはや奈良市民として生活していると言っていい。なんとなく知っていたつもりだが、やっぱりスゴかった奈良の鹿だった。

ところが内陸の方はもっと寒いらしい。そこで旭川市に行ってみると、表示された気温は-17℃!ちょっと待った!札幌より10℃も低いとは!面白いことに、旭川市の道民の自宅を訪ねると、半袖短パンで出てくる。いやいや寒いよ、凍死しちゃうよ!だが室内は25℃と、南国のような暖かさ。冬になると石油ストーブをノンストップでつけているので家の中は24時間ポカポカなのだという。


【境 治】
日本中で使いたい、北海道民の「なんもなんも」と沖縄県民の「なんくるないさ」
2019.08.23古墳ならうちの横やけど?祝、世界遺産!なんて身近な大阪府民と古墳
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