意外と知らない最低気温の話

2023.11.06

意外と知らない最低気温の話
©ytv
11月6日の情報ライブミヤネ屋の生放送で、「最低気温は●●℃ですが、夕方以降はこの気温より低くなります」とお伝えしたところ、宮根さんから「じゃあ、それが最低気温じゃないの?」とツッコミが入りました。

なんか久々の宮根さんとの掛け合いツッコミ。おっ!きたな!という感じで応戦しましたが…。笑

改めて、普段当たり前のように伝えてしまっている天気予報の予想気温。実は、予想最低最高気温には「期間」が決まっているということを解説します。

まずはじめに、普段の天気の時は、前日の夜から気温が下がって、明け方にその日の最低気温が観測されることが多く、朝以降、日が出て気温が上昇し、昼過ぎに最高気温が観測されることが一般的です。

ですので、普段の天気予報では、予想最低気温は0時~9時、予想最高気温は9時~18時と決めて予想の数字をお伝えしています。
©ytv
ただ、イレギュラーなこともあります。例えば、寒冷前線が通過する時、朝に強い南風が吹いて雨も降り、その後、午後から北風に変わるような天気の時は、9時までに観測された最低気温よりも夕方の方が低くなることもあります。

また、気温が朝から夜にかけて右肩下がりの時。前日の夜に気温が高く、当日昼間にずっと気温が下がり続けるような時は、朝9時までの最低気温の数字と9時以降の最高気温の数字が同じになることもあります。(どっちも9時の気温になってしまうという…)

ネットで天気予報も簡単にチェックできる時代ですが、画面を見ただけはわからない部分もあると思います。ですので、ぜひ、テレビで解説している気象キャスターの話しも聞いていただいて、おすすめの服装情報など耳を傾けていただけると良いかと思います。

ちなみに、観測の記録に残す時には、期間に決まりはありません。その日が終わって、次の日に前日の気温推移を見て、一番低い時間の最低気温と一番高い時間の最高気温を記録します。
プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。健康気象アドバイザーと熱中症対策アドバイザーの資格を持つ。
1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング