【連載】ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」
沖縄県民はお墓で宴会?老若男女が飲めや歌えやの、シーミーって何それ?
2019.05.31
境治シーミーの謎に迫るべく、番組スタッフが沖縄県民に聞いて回ると「お墓でご馳走たべるの」とか「花見と一緒」とか浮かれた答えが返ってくる。そもそも「お墓がでっかいの、6畳分はある!」そうだ。そこにブルーシートを敷いてピクニック気分で楽しむらしい。そして沖縄県民が教えてくれたのが、識名という町。


そのうち、何やら紙を燃やしはじめる。えー?何その紙?どうして燃やすの?この紙は「うちかび」といってなんと「あの世のお金」なのだそうだ。これを燃やすことで、ご先祖様にお金をお渡しできるという。「だから、振込!」ということだ。ご先祖様にお金を振込む風習があるなんて驚きだ!

シーミーはご先祖様と楽しく盛り上がるお墓参り。だから中にはバーベキューを焼いて食べたりビンゴ大会で遊ぶ一族もいる。そんなことしていいの?と心配してしまうが、陽気な沖縄県民にそんな心配は無用。ご先祖様も一緒になって「ビンゴ!」と叫んでいるにちがいない。しんみりしたお墓参りより、ご先祖様もこっちのほうが楽しいのではないだろうか。
スタジオに戻るとガレッジセールの二人が「沖縄にはお墓が怖いイメージがない」「お墓は一族が集まる場所だ」と力説する。お墓は死者がいる場所ではなく、ご先祖様がいる場所。そう考えると、シーミーは良い文化だと思えてくる。他県にも広がると、面白いかもしれない。
【文:境 治】
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