【沖縄県】コンクリートの家で、エアコン不要?沖縄県民の家は風が通り快適だ!

2023.08.14

【沖縄県】コンクリートの家で、エアコン不要?沖縄県民の家は風が通り快適だ!
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何かと独特な文化の沖縄県、住宅もずいぶん違うらしい。
そこで他県では一般的な木造住宅の写真を沖縄県民に見せてみた。
屋根が三角、沖縄は基本的に四角で屋上にのぼれる。」え?屋根が四角?
別の沖縄お父さんは写真を見て「全部こんなん無い!ゼロ!」と完全否定!
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沖縄は全部打ちっ放し、コンクリートで固めた四角い家」やはり四角なのね。
「ほとんど木造はない。瓦もない。」
沖縄の家でイメージする茶色い瓦は?と聞くと「あれは昔の」とまた否定、「調べてから来いや!」と叱られちゃった。

沖縄女子二人連れに聞いても「沖縄は9割コンクリート」ときっぱり。
なんと、一戸建ての88%が鉄筋・鉄骨コンクリートというデータもある。
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52年前にコンクリートで家を建てたお父さんは
「あの時はブームでコンクリートしか勧めないので、ハイハイハイハイと言って建てた。」と、
誰も彼もがコンクリートで作るようになったと説明。

あるお宅を訪問すると、やはりコンクリート。そしてお庭には立派なパパイヤの木。
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「植えたんじゃなく、鳥が勝手に食べたものから生えた」なんて素敵な。さすが沖縄だ。

中に入ると、玄関が広い!家全体が見通せるような開放的な作り方だ。目の前が大きな仏間で、巨大な仏壇にご先祖様を祀っていた。

さらに、この日も30℃を超えていたのだが、家の中は涼しい。扇風機もエアコンも普段使わないという。
「風通しがあるので」そう、沖縄は海風が吹く日が多く、昔から風を家の中に取り込む生活をしてきた。
今の家も、開放的な間取りで風通しがいいのだ。
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おや?窓に鍵が2つついてる。「台風があるからじゃないの?よくわからない」とおかあさん。
どうやら、台風時の対策として鍵2つが当たり前になっているようだ。

そして気づいたのが、ベランダの塀。コンクリートの塀に穴の空いたブロックがたくさん使われているのだ。
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他県でも使われるが、アクセント的に数箇所だけのことが多い。
だが沖縄では、見渡す限りの家の塀に穴の空いたブロックが入っている。「花ブロック」と呼ばれるそうで、なんでも1950年代に沖縄で考案されたものだという。
建築士の方が言うには、「沖縄は日差しが強いので、日射を避けられ風通しがいいとみなさん使ってます」とのこと。

そもそもなぜ沖縄にはコンクリートの家が多いのか。戦後の米軍住宅がコンクリート造りで、台風や白蟻に強いと県民文化にも入ってきたらしい。いまでもコンクリート人気が根強く「木造の家は住めない。3匹の子豚的には怖い」と若い人も言う。

もう一つ見つけた特徴が、トイレ。床はタイル張りで、なんと排水口がついている!水を流してデッキブラシで水洗いするそうだ。
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さらに発見したのが、沖縄の家は湯船のない浴室が多いこと。
調査によると、県民の9割がシャワーのみで湯船に浸からないそうだ。
暑い気候で熱いお湯につかる気にならないのだろう。浴室に湯船があったが観葉植物置き場になっちゃったお宅もある。
「使わないのでもったいなくて」トイレの朝顔にも観葉植物を置いてる家もあった。「掃除するのがめんどくさくなったので」だって。

てげてげに暮らしてる沖縄の人たちらしい。猛暑が続くと、コンクリートの涼しい家は、他県でもいいかもと思えてくるね!


【文:境治】
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