【山形県】①がいちまる?(1)がいちかっこ?山形県民の丸数字の読み方が衝撃だった!

2022.11.07

【山形県】①がいちまる?(1)がいちかっこ?山形県民の丸数字の読み方が衝撃だった!
©ytv
ケンミン刑事・神宮寺剣は独自のプロファイリング能力によりどんな人物の出身県も当ててしまう凄腕刑事だ。今回の容疑者・梅津颯斗は企業のシステムに不正アクセスし機密情報を盗み出し逮捕され、神宮寺たちが取り調べている。
梅津は「愚かな日本企業にセキュリティレベルの低さを教えてやろうと、僕なりの親切心ですよ」と反省の様子もない。
刑事課主任・田中三郎が「ハッカーが調子に乗るな!」と凄むが、梅津は「僕はハッカーじゃなくクラッカーです。そんなことも知らないなんて」と馬鹿にする。
確かにハッカーとはコンピューターなどの知識・技術が高い人のことで、その技術を悪用した人はクラッカーと呼ぶので、梅津の言う通りではある。
馬鹿にされて怒る田中を宥めながら、若い刑事・安井蓮が梅津に「お前の出身県はどこだ」と詰問するが、黙秘する梅津。

出た!他のことはベラベラしゃべるのになぜか出身県だけは言わないのが、ケンミン刑事の容疑者だ。

梅津は刑事たちが調べた被害記録を見ながら「いちまるの会社、こんなマイナーな会社は僕が狙う価値がない。いちかっこのデータは盗んでませんよ」と言う。田中と安井が何を言ってるかわからずポカンとしていると、ケンミン刑事・神宮寺剣の眼が鋭く光る!今の梅津の一言で何かを見抜いたのだ!
©ytv
「その県は、洋梨の収穫量日本一、落差5m以上の滝の数日本一、梅津という名字が日本一。君は山形県民だ!」と梅津を追い詰める!「なんで分かったんだ!」と崩れ落ちる梅津。
神宮寺が解説する。「①をいちまる、(1)をいちかっこと読むのは、山形県民だけだ!」

そうだったのか!しかし丸数字やカッコつきの数字を、数字を先に読むなんて、そんな県民いるのか?

そこで山形県に行き、稲刈り中のおじいさんに「①、(1)」と書かれたパネルを見せると「いちまる、いちかっこ」と言うではないか。「まるいちは聞いたことない」そうだ。
©ytv
今度は山形の大学に通う、山形県民、福島県民、群馬県民の女子大学生にパネルを見せるとまず、福島県民、群馬県民が「出た〜!」と盛り上がる。
山形県民は「いちまる、いちかっこ」とやはり独特の読み方。
これに群馬県民は「一年生の時何言ってるかわからなくて、教科書のどこやってんだろうと困りました」他県からやって来ると相当戸惑うのも仕方ないだろう。

次に天童市の小学校で、4年生の算数の授業をのぞくと、先生がプリントを配り「いちまるにまるさんまるまで」と指示し、生徒たちは普通に従っている。
生徒たちに聞くと「数字の方が大事だから先に読むのが当たり前」となるほどなことを言う。
©ytv
なぜ山形だけ読み方が違うのか?神宮寺の解説によると、大正時代の小学校の授業がルーツらしい。
当時(1)は、一)と表記していた。これを山形の教師がそのまま「いちかっこ」と読んだのが根付いたらしいのだ。

天童市の小学校の先生は、「山梨の大学に行っていた時に読み方が違うと笑われた」と言う。だったら子どもたちには他県の読み方を教えた方がいいのではと聞くと「誇りに思っていこう」と言っていた。

取調室に戻り、田中刑事が梅津に「出身県のセキュリティ、ガバガバだったね」と嫌味を言うと、神宮寺は「君の知識は、正しいことに使えばいい。そうすれば、いちまるは花丸になる。」とカッコよく諭した。

カッコよさに惚れ惚れとしながらも、でも出身県だけ黙秘する容疑者なんていないよね、と思うと変な気持ちになるのだった。

【文:境治】
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング