「最近のテレビ、〇〇しすぎ」…あなたなら〇〇に何を入れる?

2018.02.28

昨今テレビに不倫報道が溢れたことで、「さすがにもうやめたら?」とか「いくらなんでもやりすぎでしょ」といった声が聞かれるようになった。不倫報道がきっかけで才能ある人が引退したり、その人のあらゆる可能性が奪われているのだとしたら、それはもうやりすぎだろう。「まあまあ、そのくらいで」と反動の声があがることは、世の中がまともな証拠だ。

しかしテレビというものは、そもそも「〇〇しすぎ」るメディアだと言える。今を映して、何百万単位の視聴者のニーズに応えて、成果を上げるためにより目立って伝えようとする。結果、その時期に同じようなものが流れまくり、「〇〇しすぎ」状態となる。これ、もちろん良い面もある。知らなきゃいけないニュースはテレビのおかげですぐに拡散できるのだから。

そこで今回は「最近のテレビ、〇〇しすぎ」というお題で、視聴者のみなさんにアンケートを取った。世間はどう感じているのか、耳を傾けていこう。

ちょっとどうなの!? 〇〇しすぎなテレビ

・「ギャラの話しすぎ」(20代・男性)

芸能人・有名人がギャラをカミングアウトしたり、年収を暴露したりする番組は多い。「儲かるんだなあ」という驚きはあるが、下品といえば下品かも。

・「池上彰特番が多すぎ」(40代・女性)

確かに。多くの放送局で特番を組んでいるが、どれも面白かったりするのでつい観てしまう。他番組だと批判・炎上になりそうなことも池上番組ならOKというのも魅力。ただ、数字が取れるからとどの局でもやるのは「節操がない」という意見のよう。

・「ひとつの番組の時間が長すぎ」(60代・男性)

2時間・3時間番組が普通にあるのでそう感じるのもうなずける。「面白そうだなと思っても最後まで見られない」という声はけっこう多い。

・「時事ネタで街頭インタビュー多すぎ」(30代・女性)

芸能人の結婚や離婚で必ずやっている「××さん、離婚しました」「え~!」というやつ。「正直そんな大したニュースじゃなくてもやってるのはなんで?」と違和感が。

・「凡ミス、多すぎ」(30代・男性)

情報番組なのにネットの情報を確認せずにそのまま放送し、事実と違っていたことが問題となったことがある。これは真摯に受け止めなければならない意見だ。

・「坂上忍さん、梅沢富美男さんなど同じタレントを起用しすぎ」(40代・女性)

声がかかるというのは売れっ子の証だろうが、「NHKやMXは意表を突くキャスティングをしてくれるので楽しい」との声もある。


ここまではわりと批判的なニュアンスの声を拾ってきたが、ここからは「〇〇しすぎ」だからテレビは面白い! という声を集めてみた。

〇〇しすぎだからテレビは面白い!

・「絶景、見せすぎ」(30代・男性)

ドローンが普及し、空からの映像が手軽に撮影できるようになった。確かに世界中の絶景があらゆるアングルで楽しめている。ちょっと違うけど、オリンピック中継も映像がスゴすぎ。

・「グルメ情報、参考になりすぎ」(40代・女性)

雑誌よりも見やすいし、情報も早いことが多いという。また、紹介されたばかりの時は店が混雑するので、「録画しておいて数カ月後に行くようにしている」という声も。

・「芸能人が器用に色々こなしすぎ」(20代・女性)

芸人かと思ったら料理研究家だったり、俳優かと思えば起業家でもあったり、芸能人も本業以外の特性を生かす時代。「多様性があってそういう人を見るのは面白い」という意見。

・「お天気キャスター、美人すぎ」(50代・男性)

お天気お姉さんがかわいいのはわかるが、気象予報士の資格を持ったキャスターまでが美人すぎるという男性の意見。一方、イケメン予報士もたくさんいる。やはり、テレビは美男美女を映すメディアのようだ。

・「テロップが丁寧すぎ」(20代・女性)

画面に入る文字(テロップ)に関しては、あまり多いとうざいという声もあるが、一方でこんな意見もある。「耳が聞こえづらい友人がいるので、そういう人と同じ画面を共有できて嬉しい」という声だ。もちろん字幕もあるが、それがない“普通の画面”で一緒に観ることができるのが重要だという。視聴者にはいろんな人がいる。テレビがそれに対して最大の工夫をしているところは評価していいだろう。


最後に、良い悪いではなく、ちょっとだけ気になっている「〇〇しすぎ」もあげてもらった。

ちょっとだけ気になっていること、そして今後は…?

・「芸人のコメンテーター、うまいことを言い過ぎ」(30代・男性)

情報番組に登場する芸人のコメンテーターは、優等生発言が多くて「なんだかなぁ」という声がある一方で、決められた時間であれだけ的確に的を射た発言ができるのはスゴイという見方もある。情報番組やニュースに芸人やアイドルが出ることで「身近に感じて以前より観るようになった」という効果はあるようだ。

・「アイドル、多すぎ」(20代・女性)

確かに(笑)。

・「見たい番組をすべてリアルタイムで観るの無理すぎ」(40代・女性)

今は見逃し配信や、TVer(民放が共同で設立したインターネット上の動画配信サービスで、在京・在阪局8社の見逃し配信を期間限定で行っている)で、放送後も番組は楽しめる。ぜひ活用を!


今後もテレビは「〇〇しすぎ」ていくと思うが、どうせなら視聴者に寄り添った「〇〇しすぎ」を期待したい。「テレビ、やさしすぎ」とか。もし「〇〇しすぎ」が誰かを痛めつけているのなら、そんな時は「テレビ、やりすぎ」と声をあげてください。それをきっかけに目を覚まして、良い方向に向かっていきますから。テレビは視聴者の声でできています。
【文:鈴木 しげき】

執筆者プロフィール
放送作家として『ダウンタウンDX』『志村けんのバカ殿様』などを担当。また脚本家として映画『ブルーハーツが聴こえる』連ドラ『黒猫、ときどき花屋』などを執筆。放送作家&ライター集団『リーゼント』主宰。
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