家族を残して死んだ彩子(貫地谷しほり)の無念「想像するだけで辛い」上川隆也主演『さよならの向う側』第1話

2022.09.28

家族を残して死んだ彩子(貫地谷しほり)の無念「想像するだけで辛い」上川隆也主演『さよならの向う側』第1話
©ytv
上川隆也主演の4週連続オムニバスドラマ『さよならの向う側』(読売テレビ系、毎週木曜よる11:59〜)の第1話が9月22日に放送された。さよならの向う側と呼ばれる不思議な空間には、亡くなった人に「最後に会いたい人はいますか?」と尋ねる案内人(上川隆也)がいた。交通事故で命を落とした桜庭彩子(貫地谷しほり)に対し、視聴者からは「幼い息子を置いて逝く無念さは想像するだけで辛い」「自分が死ぬ時、家族に何を残せるだろう?」といった反響が多く集まった。

彩子は買い物の最中に車にはねられ、目覚めると案内人と名乗る男が立っていた。そこはどうやら死後の世界のようだ。案内人は彩子に、「24時間以内に現世でもう一度会いたい人に会うことができる」という。ただし条件は、自分が死んだことを知らない人。すでに彩子の死を知っている夫や息子には無理らしい。

切ない気持ちを抱えたまま彩子が会いに行ったのは、恩師である石橋先生。自宅に訪れると娘の恵(新川優愛)が出迎えてくれたが、先生は2年前に亡くなっていた。残された娘の悲しみに触れた彩子は、ますます息子への想いを募らせる。

どうしても会って抱きしめたいのにできない。絶望する彩子に、案内人は声をかける。「諦める前に、今一度よく思い出してみてください――」と。

今回注目を集めたのは、息子を想う彩子のもどかしい気持ち。大切な人と話して抱きしめることがどんなに素晴らしいか? その価値に気づかされる声が続出した。

Twitterでは「もし自分がこのお母さんだったら、息子に会ってしまったら…離れられなくなると思う」「複雑な気持ちを表現している貫地谷しおりさんの表情がとても良い」「思いがけず幼い息子を置いて逝く無念さは想像するだけで辛い」「自分が死ぬ時、家族に何を残せるだろう?」「この物語のこの無数の辛さは幸せの証なんだなぁ」などの反響が。また謎めいた案内人に対しては、「残酷な条件を告げる時に目を逸らしてしまうのが人間味だし、優しさだよなぁ」「案内人さんの顔がなんか寂しい」「案内人さん…思ってたより堅くない面白い人では…?」といった声もあがった。

次回はどんな人が、さよならの向う側に訪れるのだろうか。案内人によって導かれる、切なくも温かい物語に注目したい。

【文:高山惠】
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