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影山貴彦のウエストサイドTV 第40回 「ゆる~くまったり、うさぎとかめ」

2022.07.01

影山貴彦
影山貴彦のウエストサイドTV 第40回 「ゆる~くまったり、うさぎとかめ」
©ytv
暑い。本当にたまらなく暑いですね。こんな時は涼しい部屋で面白いテレビを見るに限ります。

とは言え、この夏はとりわけ節電が強く呼びかけられています。できることはやろう、協力しようと思う私です。カーテンで直射日光をある程度遮りながら、部屋のドアは無駄なくきちんと閉めて、少しばかりクーラーの設定温度を上げます。でも必ず無理のない程度に。それが大事ですよね。設定温度を上げ過ぎて熱中症になってしまったのでは、元も子もありませんから。
 
 ゆったりとゆるい番組に触れて、まったりするのは至福の時です。東京の友人、知人から「大阪はゆるい番組が多いですね~」と良く言われます。確かに。返す言葉もございません。けれど、どうして大阪ではゆるい番組が好まれるのでしょう。東京より暑いからでしょうか?そんなアホな。だとすると、今年の夏は、今のところ東京の方が暑いようですので、ゆるさをより求めるのは、関西より関東ってことになってしまいます。いえいえ、そもそも一年中ゆるい番組を私たち関西人は求めていますので、暑さ寒さは関係なかったですよね。失礼致しました。

 読売テレビで日曜日のお昼12時35分から放送している、「草彅やすとものうさぎとかめ」が、今お気に入りです。昨年特番として放送され大反響でしたが、満を持して5月15日からレギュラー番組としてスタートしたのです。草彅剛さんと、やすよともこさんのマッチング、素晴らしいではありませんか。このキャスティングを実現させた関係者に拍手喝采です。

 超豪華な取り合わせで、内容がとてもユルい。ここが関西の番組のミソだと思うのです。6月26日の放送も最高でした。なんせ3人でワイワイ言いながら、ひたすらお気に入りのキムチを作るのですから。これが東京の全国ネットの番組だと、その模様を大いに編集して、テンポ重視で放送することでしょう。「うさぎとかめ」もそうですが、関西では細かく編集するというよりも、あるがままの流れを大切にしている番組が多いように思うのです。3人の取りとめもなく、でも自由きままで仲良さそうな楽しい雰囲気に、私たちの気持ちも柔らかくゆるんでゆくのです。

 もちろん、関西人とてどんな時でもゆるさばかりを追い求めているわけではありません多分、笑)。ですが、暑さばかりでなく、これだけしんどいこと続く世の中だからこそ、ゆるく笑って過ごす大切さも私たちは忘れないようにしたいと思うのです。  


執筆者プロフィール
影山貴彦
同志社女子大学メディア創造学科教授
(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
毎日新聞等にコラム連載中
著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」、「テレビのゆくえ」、
「おっさん力(ぢから)」など
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