来春の「ytv漫才新人賞決定戦」に向けて予選1位通過。「ぐろう」が見すえる今後

2023.09.18

来春の「ytv漫才新人賞決定戦」に向けて予選1位通過。「ぐろう」が見すえる今後
©ytv
春開催される芸歴10年までの若手漫才師による賞レース「ytv漫才新人賞決定戦」。その予選にあたる事前ROUND(9月10日放送)を1位通過したのが「ぐろう」です。独特の存在感を持つボケの家村涼太さん(26)と鋭いツッコミが光る高松巧さん(26)が2019年に結成。芸歴4年ながら、既にオンリーワンの空気を醸しだしてもいますが、二人が見すえる今後とは。

―コンビを組んだきっかけは?
高松:地元も違いますし、NSCに入ってから知り合いました。それぞれ、最初は別の相方と組んでいたんですけど、ちょうど同じ時期にコンビ別れをしまして。互いに「相方をどうしよう」となっていた時だったので「じゃ、組んでみようか」となったんです。

家村:周りはどんどんコンビが成立していっていて、もう“あまりもの”しかいなかったので(笑)、そんなに期待はしてなかったんですけど、ひとまずやってみようと。ただ、そこから別れることはなく、今日に至るという感じですね。


―「このコンビでいける」と手ごたえを感じたタイミングは?
家村:去年1月に「銀シャリ」さんが開催されている若手を招いてのライブ「チャンプの前借り」というイベントに、橋本(直)さんの推薦で出していただいたんです。「M-1グランプリ」3回戦でやったネタを見てくださっていたようで、マネージャーさんを通じていきなり出演のオファーをいただきまして。
そのネタは二人の掛け合いで進める漫才らしいネタだったんですけど、実は、そこまでは迷いの時期というか、いろいろなネタのパターンを試してもいたんです。コント的な漫才もやってましたし。

ただ、橋本さんが「面白い」と言ってくださるなら、そのスタイルを突き進んで行ってもいいのかなと。そこで勇気づけられたというか、背中を押していただいた感覚がすごくあったんです。
実際、そこから若手のホームグラウンド「よしもと漫才劇場」にレギュラーメンバーとして入ることもできましたし、「M-1」予選も1位で通過できたり、明らかに大きな自信をいただいたと思っています。

高松:それまで「銀シャリ」さんとの接点は一切なかったんですけど、だからこそ「きちんと見てくださっている方はいるんだ」といううれしさにもつながりましたし、まさにターニングポイントになったと考えています。
©ytv
左から家村涼太さん、高松巧さん
―今後目指すものは?
高松:やっぱりネタで勝負をしないといけないと思うので、近い目標でいうと、今回予選を通過することができた「ytv-」であるとか「ABCお笑いグランプリ」といった関西の賞レースで結果を残したいと思っています。

家村:将来的には上方漫才大賞も取れればと思っていますし、簡単なことではないですけど、関西の賞レースは総なめにするくらいの気概でやりたいと思っています。

高松:ま、本当に近いところだと、まずはアルバイトをせずにお笑いだけでご飯が食べていける。ここがリアルな目標ではありますけどね(笑)。
あと、一つ一つ進んでいって、例えば「千鳥」さんや「かまいたち」さんのように皆さんに知っていただけたらうれしいですけど、特に「この人たちのようになりたい」という形があるわけではないんです。
「千鳥」さんには「千鳥」さんの、「かまいたち」さんには「かまいたち」さんの形があると思いますし、僕らにも僕らの形がそのステージまで行けばできてくるんだろうなと。
まだまだ先の話になってしまいますが、その時に自分たちがやるべきことができるよう、まずは一歩一歩進むしかないと思っています。


―基礎的なことを最後にすみませんが、コンビ名「ぐろう」の意味は?  
家村:これはね、本当になんとなくなんですよ(笑)。一応、意味としては相手を“愚弄”するという言葉をひらがなにしてみたんですけど、これがね、本当に、本当に深い意味があるわけではなく、なんとなくつけたものでして。

高松:本当に意味がなくて、あえていうと「そこに愚弄があったから」ということで(笑)。ただ感じだと少し濃すぎる感じがしたので、ひらがな表記にしてみただけで。


―ネタの方向性や、英語のgrow(成長する)という言葉がかかっているということでもなく?
家村:…なるほど。そういう考えもできますもんね。もしかしたら、そこは後付けで採用させていただくかもしれません(笑)。

■ぐろう
1997年8月28日生まれで愛知県出身の家村涼太と97年2月16日生まれで奈良県出身の高松巧が2019年にコンビ結成。ともにNSC大阪校42期生。来春開催される芸歴10年までの若手漫才師による賞レース「ytv漫才新人賞決定戦」の予選にあたる事前ROUNDを1位通過している。
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