【連載】ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」
群馬県高崎市ではパスタをラーメンみたいにズルズル食べる!逆にうまそうだぞ!
2019.02.01
境治ところが番組スタッフが高崎市で取材し、そんなにパスタを食べているのかと聞くと、イタリアンから程遠いムードのおやじさんから「今さら何言ってるんだ、気づくのが遅すぎるよ!」と叱られてしまったではないか。
高崎駅の近くで出会った若いサラリーマン三人にパスタで有名なお店を聞くと「シャンゴ!ボンジョルノ!ラビッシュ!アルコバレーノ!」と続々名前が挙がる。
東京でもイタリアンを食べたか聞くと「東京はバカ高いし量が少ししかないので二口で終わる」と散々に批判。「高崎のお店はジャージで行ける」と変な褒め方をする。

しかも量が多くないか?なんでも、Sは乾麺で150g、Mは200gでLに至っては250g。普通は一人前100gだからMだと2倍の量。それが標準だと言うから驚きだ。

そして面白いのが、はらっぱ、というお店。カウンターにずらりとお客さんが座り、イタリアンというよりラーメン屋みたいだ。多くのお客さんが真っ赤なスープのパスタを丼で食べている。赤唐辛子とにんにくのトマトソースだと言うのだが、いやいやそれ、担々麺じゃないの?それをお客さんたちが堂々とズルズル音を立ててすするので、やっぱりラーメン屋にしか見えない。いかがなものかと思いつつ、なんだかおいしそうだ。

毎年11月にはパスタの王者を決めるイベント「キングオブパスタ」が開催され、高崎の街はよりいっそうパスタで盛り上がる。2018年の第10回大会を制したのは、トラットリアバンビーナの「えびジェノパスタ」。キングの証として、トリコロールだるまが贈呈された。
店長さんは、群馬の味噌文化イメージを変えたいと張り切って
「これからはパスタ巻いていこう!」と息巻いていた。ていうかそれ、どういう意味だ?
それにしても高崎のパスタは、バリエーションも豊富だし気さくで自由、のびのびしている。ラーメンみたいにズルズル食べる様子は、はしたないと言うより逆においしそうに見える。お高く留まる必要なんてない。おいしければ、何だっていいよね!
【文:境 治】
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