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【滋賀県】文字がダイナミックすぎ!滋賀県の書道は、はみ出すほど元気で伸び伸びしてる!
2023.02.24
書道というと、正しい字を美しく書くものだ。ところが、滋賀県の書道はちょっと特殊らしい。成人式で晴れ着の女子たちに聞くと、「ぶっとい!」「元気!」「ゴリゴリ書く」と教えてくれる。そこまではいいとして「墨そのままバーン!」とか「汚い方がいい」「その方が入選しやすい」というのが理解を超えている。
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ショッピングモールの親子にも、一般的な書道の「初夢」の美しい字を見せると「アカンなあ」「こんなん細い」との反応。何が大事なのか?「元気じゃないの?」「迫力って感じ」「めっちゃ大きく書くので名前書くとこがなくなるねん」そこまでなの?
滋賀レディに字を書いてもらうと、はみ出しそうに「滋賀」と書く。連れの男性が「これ入賞やわ」「小学校なら絶対金賞」とまで言う。「ふざけてるとしか思えない」と言うと「真剣に書いた、渾身の書です」とマジ顔で言う。男性が「これで教わってきました」と言うので、どうやら滋賀県の学校ではこういう書道を教えているようだ。
滋賀レディに字を書いてもらうと、はみ出しそうに「滋賀」と書く。連れの男性が「これ入賞やわ」「小学校なら絶対金賞」とまで言う。「ふざけてるとしか思えない」と言うと「真剣に書いた、渾身の書です」とマジ顔で言う。男性が「これで教わってきました」と言うので、どうやら滋賀県の学校ではこういう書道を教えているようだ。
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そこで小学校に行ってみた。一般的にはよく、楷書の書道が貼られているものだが、ここでは紙をはみ出しそうな元気な字が貼り出されている。かえって書家が書いたような芸術性も感じてしまう。
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「生きる」を書いた、はるきくんに聞くと「長生きしようと力強く書きました」そうだ。
「生」を大きく書いたことがいいと先生に褒められたと、胸を張る。
「生」を大きく書いたことがいいと先生に褒められたと、胸を張る。
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書道の授業をのぞくと、みんな机ではなく床に直に座って字を書いている。半紙からはみ出ても気にする様子もない。先生が「伸び伸び書くにはどう書けばいい?」と聞くと、「太く書く」「紙全体に書く」「自分がキレイと思う字が一番キレイなので、自由に書きたい」と楽しげに話す子どもたち。
先生に聞くと「字が正しく美しく書けているかの評価ではない」「表現することを楽しんで書けるように」と考え方を教えてくれた。
また、墨汁は底が深くたっぷり使える墨池という円形の容器で使う。そして筆は固められたものではなく“さばき筆”がスタンダード。
兵庫県出身のある保護者は「びっくりしてるんです。自分の固定観念を変えなあかん、滋賀で生きていくには」と戸惑いを語ってくれた。
書道大会で滋賀県知事賞に輝いた、まなきくんは「火」を書いた。「炎が燃え上がるような想像をして書いた」と語るが、確かに燃えているような「火」だ。お母さんも「もう芸術家やね」と感心していた。
先生に聞くと「字が正しく美しく書けているかの評価ではない」「表現することを楽しんで書けるように」と考え方を教えてくれた。
また、墨汁は底が深くたっぷり使える墨池という円形の容器で使う。そして筆は固められたものではなく“さばき筆”がスタンダード。
兵庫県出身のある保護者は「びっくりしてるんです。自分の固定観念を変えなあかん、滋賀で生きていくには」と戸惑いを語ってくれた。
書道大会で滋賀県知事賞に輝いた、まなきくんは「火」を書いた。「炎が燃え上がるような想像をして書いた」と語るが、確かに燃えているような「火」だ。お母さんも「もう芸術家やね」と感心していた。
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それにしても、なぜ滋賀県の書道はこんなに伸び伸び教えているのか。なんでも70年前から、太田左卿先生を中心にした書道協会員が滋賀の書道教育を推進したそうで「筆で字を書くのは楽しいし気持ちがいい。これを基本に」と、毛筆と硬筆の指導目標を明確に分けたのだそうだ。毛筆は自由に伸び伸びと自分で考えて表現するものとの考えで、書道がこれほどユニークなものになったという。
小学生たちに、他の県ではこんなに伸び伸びした書道ではないことを伝えると、一斉に「え〜!」と驚く。その気持ちを書道で表現してもらうと「変」と書いてくれた。「滋賀県は他の県と変わってるし、滋賀県からしたら他の県は変わってる。」と、なかなかの考えを披露してくれた。確かに、どっちから見ても変なのかもしれないね!
小学生たちに、他の県ではこんなに伸び伸びした書道ではないことを伝えると、一斉に「え〜!」と驚く。その気持ちを書道で表現してもらうと「変」と書いてくれた。「滋賀県は他の県と変わってるし、滋賀県からしたら他の県は変わってる。」と、なかなかの考えを披露してくれた。確かに、どっちから見ても変なのかもしれないね!
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【文:境治】
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