【三重県】おはぎの三番手は青のり?黒ごま?そのボーダーラインは忍者市にあった!

2022.04.08

【三重県】おはぎの三番手は青のり?黒ごま?そのボーダーラインは忍者市にあった!
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日本の文化は西と東で違うものが多い。ではその境目はどこにあるのか。過去にも「カレーに入れる肉は牛肉か、豚肉か」を調べたら三重県桑名市がちょうど半々の境目だった。「おにぎりの海苔は焼き海苔か、味付け海苔か」の境目は三重県亀山市、「酢だこ」の境目は静岡県島田市と、それぞれのボーダータウンが発見された。

今回、新たに境目を探すのは、「おはぎ」だ。おはぎと言えば、まず「あんこ」そして「きなこ」が定番。ではこの2種類に次ぐ三番手は何が普通か。これがまた関東と関西で違うのだ。東京では「黒ごま」大阪では「青のり」が一般的だという。ではその境目は?そこで「ボーダー調査隊」を結成し、緑と黒のコスチュームで東と西から調査して、ケンミンボーダーラインを探すことになった。
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まずは東京で聞いてみる。銀ブラのご夫婦におはぎの三番手を聞くと、「黒ごまです。」と即答。青のりのおはぎを見せると「見たことない。」「食べたことない。」と不思議がる。巣鴨の和菓子屋さんでおはぎを見ると、やはりあんこ、きなこ、黒ごまと並ぶ。お店の支配人さんに青のりを見せると「ええ?考えられない!衝撃的!」と柱に頭をぶつけてホントに衝撃を受けていた。調べて回ると、東京都では92%、神奈川県でも95%が黒ごまと回答。やはり関東は圧倒的に黒ごま優勢だ。
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続いて西の調査隊が大阪で聞いた。おねえさんが「おはぎは毎週買ってる」と言うので黒ごまを見せると「何これ?」「おはぎちゃうやろ!」とディスる。大阪府では青のり派が93%で圧勝だ。続いて京都府の人に聞くと、3人連れが声を合わせて「青のり!」お寺のお坊さん4人も全員青のり派。黒ごまを見せたら「泥団子に見えるね」とやはりディスる。京都府では90%が青のりと回答した。
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東の調査隊は静岡県へ。漁師さんに三番手のおはぎを聞くと即座に「黒ごま」青のりを見ると「なに?苔?」「都会じゃ食わない」なぜみんなディスるのか?静岡では黒ごま派が93%だった。続いて愛知県は名古屋市で聞くと黒ごま派6人、青のり派が2人。少し比率が変わってきたが、聞いて回ると黒ごま派が77%でまだまだボーダータウンには程遠い。

一方西の調査隊は滋賀県へ。大津市では「青のり」が普通らしい。ある女性に聞くと「青のりですね。滋賀でグルメライターやってるので」プロの方!これは間違いないようだ。実際、集計結果は青のり派89%だった。

次に三重県津市に行くと微妙な状況になった。黒ごま派が優勢ではあるが73%。どうやらボーダーに近づいてきた。さて、真の調査はここからだ!三重県津市と滋賀県大津市の間のどこかにボーダーがあるはずだ!三重県の各市を調査していくぞ。

カレーの肉のボーダータウンとなった桑名市ではどうだろう?「黒ごまですね、大定番!」「青のりの発想はない」とのことで、黒ごま派が93%と意外に圧勝だった。

では亀山市はどうか。ここはおにぎりの焼き海苔と味付けのりの境目が発見されている。JR東海とJR西日本の管轄が変わる町でもあり可能性が高いぞ。過去にも調査をお願いしたローソク製造のトップランナー、亀山株式会社にまたお願いし、社員49人に聞いてみた。
すると、黒ごま派28人、青のり派21人という結果。むむ、ボーダーと言えるか微妙。街頭調査もしてみたら、黒ごまと青のりが60%と40%でボーダータウン・・・とは言えない。
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ここで地図を見ると、三重県は鈴鹿山脈、布引山地で東西に分かれており、津市、桑名市、亀山市はいずれもその東側。西側には、おお、伊賀市がある!伊賀市は伊賀忍者の里として知られ、駅は忍者市駅とネーミングされている。市民に聞くと、青のり派が多いグループもあれば、黒ごまオンリーの集団もある。
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そこで、ガスを供給する地元密着の会社、上野ガスの社員56人に調査!一人ずつ青のり派か黒ごま派か答えてもらうと、一進一退!青のり派28人黒ごま派27人となった最後の一人は、おお、黒ごま!まったく同じの50:50だった!そう、三重県伊賀市こそが三番手のおはぎのボーダータウンだった!
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おめでとうございます!ということで、伊賀市長、岡本栄氏にボーダータウン認定の盾を贈呈したぞ!「めでたいのかどうかよくわかりませんが、いろんな文化が交差する町です」と喜んでる、かな?さらに特注の青のり黒ごまハーフ&ハーフおはぎを食べていただいた。「珍しいものをいただきましたが、青のりは青のり、黒ごまは黒ごま。別々にした方がいいんじゃないですか?」ま、その通りですね!

【文:境 治】
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