【三重県】ちびっこクラブの特典満載!家族で行くラーメンチェーンあじへいがスゴい!

2023.04.28

【三重県】ちびっこクラブの特典満載!家族で行くラーメンチェーンあじへいがスゴい!
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三重県の名物麺類は?と聞かれると、多くの人がうどんと答えるだろう。ところがその三重県民に長年愛されてきたラーメンチェーン店があるという。看板に「家族的美食屋」とキャッチフレーズが添えられている「あじへい」がそれだ。
現地に行き、「三重県でラーメンチェーンと言えば?」と質問すると即座に「あじへい」と返ってくる。公園のファミリーによると「デート向きではない」そうだ。でも「話してると行きたくなっちゃう」と三重県民たちがウズウズしている。
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お店に入ると、ラーメン店らしくなくお座敷席がいっぱい並ぶ。メニューも充実していてラーメン以外も豊富。ご飯ものもあるし、中華料理が一通り食べられる。セットメニューがすごくて、天津飯ランチはラーメンに天津飯がついて1000円だから安い!

でも皆さんの注文を聞いていると、「あじへいラーメン」ばかりでやはり看板メニューはラーメンのようだ。お客さんに運ばれたあじへいラーメンを見ると、おや、白菜が入ってる!ラーメンの具としては珍しいかも。そしてチャーシューではなく豚バラ肉。スープは醤油系で、見てるとラーメンというより鍋みたい。
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お客さんに「ラーメンに白菜は合う?」と聞くと「食感がいい!」と即答。「チャーシューじゃないの?」とさらに聞くと「豚バラはジューシーでおいしい!」とお気に入りの様子。「醤油に背脂も、案外さっぱりしてます」と何から何まで全肯定だ。

調理の様子を見ていると、豚バラ肉と白菜は注文が入ってからスープに入れて火を通している。いちいち大変じゃないのかな?でも「作り置きをしてしまうと白菜のシャキシャキ感がなくなる」そうだ。「肉を入れて炊きすぎるとアクが出たスープになってしまう」だからその都度作るのだ。「お昼は大変では?」と心配してしまうが、「仕方ないです。看板商品なので手を抜かずに作ります」と、誇りを持って作ってる気持ちが伝わった。

それにしても家族連れが多いのはなぜだ。お客さんに言わせるとあじへいは「家族で行くのが鉄則」だそうだ。
家族人気を支えているのが、「あじへいちびっこクラブ」というシステム。0歳から小学校卒業するまでのお子さんなら、入会金200円で入れてカードをもらえる。その会員数、なんと7万人!三重県の12歳以下の人口が約17万人というから、ものすごい入会率!
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特典はまず、伊勢にまつわる神話のオリジナル絵本がもらえること。来店する度に、280円のソフトドリンクが一杯無料で飲める上に、カプセルトイももらえちゃう。さらに、さつまいもの自家農園で芋掘りもできちゃうそうだ。素晴らしい!子どもたちが喜ぶのもよくわかる。
また誕生月には店員さんが「おめでとう!」とスペシャルメニューを運んでくる。炒飯と唐揚げ、プリンにラーメンが無料で提供されるのだ。三重県の家族にとって、運動会など特別な日には必ず行く楽しい場所になっている。
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それにしてもなぜ、ちびっこクラブを始めたのか?創業者の株式会社ダイム代表取締役会長・大西隆俊さんに聞いてみた。
「昭和51年に玉城町で1号店を出したが、パートさんや店員が土日に子どもと遊ぶことができない。そこで社員の家族を呼んでクリスマス会や餅つき大会を始めました。子どもも大喜びで親が嬉しい顔をすることに気づき、お客さんにも同じことをすればお客さんも喜んでくれるのかなと考え始めた」という。
なんて素晴らしい発想だろう!ちびっこ会員はこれまでの総数27万人以上で、三重の家族をあたたかく支えてきたのだなあ。
極め付けは、卒業記念のラーメン!「ご卒業おめでとうございます」と6年生の三重キッズのもとにでっかい卒業ラーメンがやってきた。器の直径25cm、麺が2束入っている。これを食べ切れて中学生になれるというのだけど、大丈夫?すると三重キッズ、「ごちそうさま」と見事に完食。お母さんに「どうですか?」と聞くと「ズズズ」と鼻をすする音が!「大きくなるのが早かったなあ」と涙ぐむお母さん。娘の成長に感激していた。
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ラーメンもおいしそうだったけど、ちびっこクラブもいいシステムだなあ。本当に心まであったまるラーメンチェーンあじへい。みんな三重県で子育てしたくなっちゃうね!

【文:境治】
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