大会史上初! フリーの漫才師が「ytv漫才新人賞」に殴り込み!  年間1200回舞台に立った”伝説の地下芸人”ボニーボニーが賞レース史上最大の下剋上を狙う!

2023.09.08

大会史上初! フリーの漫才師が「ytv漫才新人賞」に殴り込み!  年間1200回舞台に立った”伝説の地下芸人”ボニーボニーが賞レース史上最大の下剋上を狙う!
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いよいよ9月10日(日)15時から、13回目のシーズンとなる『ytv漫才新人賞』の開幕戦が放送される。芸歴10年目以下の若手漫才師を対象に、年3度にわたって事前ROUNDが行われる同大会。今回のROUND1には12組の精鋭が出場するが、幅広い顔ぶれの中でもひときわ異彩を放っているのが、事務所に所属しないフリーの地下芸人「ボニーボニー」(8年目)の花崎天神ととくのしん。各事前ROUNDに出場するには厳しい事前選考を通過しなければならず、常連やラストイヤーでも涙を飲むコンビが少なくない中で、今回ボニーボニーがフリーの地下芸人として大会史上初めて狭き門を突破したのだ。そこで、大会を直前に控えた2人を直撃。テレビでは初披露となる漫才で”賞レース史上最大の下剋上”をもくろむダークホースの魅力と野望に迫る!
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写真左から「とくのしん」と「花崎天神」
1カ月100本、年間1200本の漫才を3年続けて

―― ボニーボニーは今回が事前ROUND初出場。大会としても、事務所に所属しない初のフリー芸人の選出になります。“フリー芸人”というと、普段はどのような活動をされてるんですか?

花崎天神:まず経緯としては、もともと梅田にショーバーみたいなところがあって、そこでずっと漫才をやってたんですけど、店が潰れてしまって。東京に行こうかなと考えたりもしたんですけど、いかんせん2人とも計画力がないのでお金を貯めて家を借りるという作業が難しくて(笑)。なんとか大阪でやっていけないかなと思って、地下のインディーズライブみたいなところにずっと出ていたら、今の「楽屋A」、当時は「BAR舞台袖」という名前でフリーや学生芸人が立つ舞台をやってるところがあって、オーナーの加藤(進之介)さんって人が、「大阪を盛り上げられることをしたいんだけど、一緒にやらないか」っておっしゃってくださって、これはツイてるなと。自分らじゃできないことをやってくれる人が現れたので(笑)。なので今は基本、楽屋Aに頻繁に出させていただきながら、企業さんの営業のお仕事やイベントなんかに出演させていただく
感じでやっています。

―― ステージにもたくさん出られているそうですが…

とくのしん:今は月25~30何本くらいは立たせてもらってます。昔、ショーバーに出ていたときは毎日夜の8時から朝の5時まで1日6公演やって、昼は普通に昼寄席に出て、っていうのをやってたら、1カ月100本ペースになって。

花崎:それが3年くらいあって。店が3年でつぶれちゃったんですけど、年間1200本の漫才を3年間続けていました。まあ、やりゃあいいってもんじゃないんだなって、数じゃないぞっていうのを学びましたが(笑)。競馬の馬とかもそうじゃないですか、いっぱい走ればいいってもんじゃなくて1歩1歩を大事にすることが大切なんだなって気付けました…(笑)。ただ、そこでめちゃくちゃやったからこそ気付けたこともあったので、決して無駄ではなかったんですけど。


大きい会社にいないからこその雑草魂

―― 初挑戦で初出場ということですが、今回の出場が決まった時の心境を聞かせてください。

とくのしん:番組側に2000円渡しといてよかったなって。

花崎:やめろよ、お前、渡してないよ! こんなでっかいエレベーター持ってる読売テレビさんが2000円じゃ無理だよ!! 出場が決まったときはむちゃむちゃうれしかったです。テレビでずっと同じくらいの芸歴の方が出てるのを、いいなー、挑戦できたらいいなーってずっと見てたので、今回選んでいただいてやったー! って感じですね!

―― しかも、テレビで漫才を披露するのは今回が初めてとか。

花崎:そうなんです! ワクワクしますね! それこそ師匠や大先輩が審査される中でネタができるっていうのもうれしいですし、やっぱりテンション上がっちゃいますね!

とくのしん:僕はこれを機にモテたいですね…。SNSでDM開放してます(笑)。

―― すごく余裕を感じますが(笑)。今回初めてボニーボニーの漫才をご覧になる方も多いと思うんですけど、ご自身の“強み”はどういうところだと思いますか?

花崎:僕ら、お金がなくて2人でずっとルームシェアしてて、7~8年くらい一緒に住んでるんですけど、ずっと住んでるからこそのコンビネーションとか嚙み合ってる感じとか…。あと、吉本興業さんや松竹芸能さんのように大きい会社にいないからこその雑草魂というか、こんな野に咲く花があるんだ、こんなきれいな花が道端に咲いてるんだ、みたいなものを感じていただけるとうれしいですね。

とくのしん:それ、言いながらどう? 自分でもなんか違うなって思ってるやろ?(笑)

花崎:難しいな、これ。(笑)。


打倒!風穴あけるズ!?

―― ROUND1には全部で12組が出場しますが、
ライバルや気になるコンビはいますか?


とくのしん:ん~、ぐろうですね。

花崎:吉本の劇場で見させてもらったりするんですけど、ぐろうの漫才が面白くて大好きなんですよ。マーメイドも面白いし、すごい気さくで仲良くしてくれるんです。トイレの場所を教えてくれたり(笑)。だから優しい人と戦って友情を深めたいです(笑)。

花崎:あと、「楽屋A」で一緒に出てる風穴あけるズさんは17回連続で出場されたんで、「どうやったら勝てますか?」って聞いたら、「俺ら、いっぱい出てただけで優勝できてないから分からへんよ!」って言ってました(笑)。僕らは出場できるチャンスはあと2年なので17回も出られないですが、連続でいっぱい出られるように頑張りたいと思います。たくさん出ればいいってもんでもないですけど(笑)

とくのしん:風穴さんは、僕には「まあ、こっからやから」って言ってました。「1回出られたくらいのお前らが何を浮かれてるんや」みたいな(笑)。結果で風穴さんを超えられるように頑張りたいですね。


“フリーで初出場”なんて少年漫画みたい

―― お2人は目標とする芸人さんはいらっしゃいますか? 将来の夢っていうのは?

花崎:僕は、横山やすし・西川きよし師匠です。舞台衣装のポケットにずっと写真を入れてますし、楽屋Aにも写真を置いてその前で劇場の掃除をしたり。やすし師匠のお墓参りにも行きますし…。気持ち悪いですかねえ、これ?(笑)。でもずっと好きで、やすし師匠みたいになりたいなと思って。やすし師匠みたいになりたいっていうのもどうなんですかねえ(笑)今日もやすし師匠に「行ってきます! 頑張ります!」と言ったら、「肩肘張るな。おもろいと思うことをやるだけや。いい漫才っていうのはそういうことやから。勝とうと思うなよ」って言われて、「分かりました、楽しんできます」って。「あー楽しめ、楽しめ」って言うてはりました(笑)

とくのしん:じゃあ、なんで吉本ちゃうねん(笑)。 僕の目標はTHE BLUE HEARTSですね。

花崎:芸人とかじゃなくブルーハーツさん!?

とくのしん:はい、かっこいいんで。将来の夢は…無計画やからフリーやってる気がしますねえ(笑)。ずっと漫才出来たらいいなって思ってます。

花崎:そうですね、ずっと漫才ができてたらいいですねえ。自分で言うのもバカみたいですけど、今回フリーで初出場っていうのも少年漫画みたいだなって(笑)。だからその都度、少年漫画みたいな生き方ができたらきっと死ぬまで楽しそうだなって思います!

―― 最後に、「ytv漫才新人賞 ROUND1」の意気込み、目標を聞かせてください。

花崎:初めてテレビで漫才をさせていただくので、「お前ら誰やねん!」って思う方がいっぱいいらっしゃると思うんですけど、その誰やねん!ってところから、漫才終わった時には「好きだなー!」って思ってもらえるように、元気よく楽しい漫才をしたいと思います!そして出場できて、すごくうれしいので、「すごくうれしいぞ!」っていう気持ちがちゃんと出せる漫才ができたらいいなと思います。その“うれしい”が前に出たら、きっと見る人の心を打てるかなって。

とくのしん:僕は本当に、SNSのダイレクトメッセージを開放してますのでメッセージが来るようになれば…。

花崎:お前はずっと下品!!

とくのしん:そのために漫才やってますから。

花崎:最悪だ! 最悪です!…けど頑張ります!
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<ボニーボニー プロフィール>
2015年にコンビを結成した、1994年生まれで京都府出身のとくのしん(左)と1989年生まれで静岡県出身の花崎天神(右)からなる8年目の漫才師。どこの事務所にも所属せず、大阪にあるお笑いLIVE BAR「楽屋A」を拠点に活動しており、年間1200回舞台に立ったこともある。


ボニーボニーが出演する「3度のチャンスを掴み取れ ytv漫才新人賞ROUND1」は9月10日(日)15時から読売テレビで放送。(放送後TVerで配信)
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