京都は意外に餃子シティ!宇都宮の立場はどうなる?

2018.08.17

京都と言えばはんなり雅な和食文化、というイメージだが意外にも餃子も好まれる町だと言う。都市別の餃子への家計支出も1位・宇都宮、2位・浜松の影に隠れて、常に3位から4位にあって1位の座を狙っているらしいのだ。どうする宇都宮?!

8月16日放送の「秘密のケンミンSHOW」では京都の餃子を徹底調査。他県にはない独特の餃子文化を紹介した。
京都の町で府民たちに聞いてみると一様に餃子が好きだと主張する。「宇都宮の餃子も食べたけど大したことない」などと京都らしい上から目線で言ってのけるではないか。とにかく餃子屋さんが多いのだという。なにしろ、あの餃子の王将も京都で誕生したのだ。お坊さんに言わせると「餃子屋の数は神社仏閣くらいある」とのことだが、これはちょっと盛り過ぎだろう。そう言いたくなるほど数が多い、と受けとめておこう。
例えば京都駅の南側、五重の塔で有名な東寺の近くにある「ミスター・ギョーザ」は昼から行列ができる人気店。座敷で待つ5人のおっちゃんのテーブルに、次々に皿にどーんと盛られた餃子がなんと!15人前も届くではないか!いくら好きだからってそこまで食べるか?「餃子を食いに来たから」と言われればそりゃあ餃子屋さんだからそうだろうけど。こだわって選んだ長野産キャベツの食感がカリッとした皮に包まれておいしいのだという。
続いて登場したのは下京区の「亮昌」。こちらはあんの中に和風だしが入っており、九条ねぎを使ったあっさり味が魅力だという。「これこそ、ザ京都の餃子!」とまた京都府民がドヤ顔で言う。次に出てきた「マルシン飯店」では揚げ餃子がマヨネーズとともに出てくる。濃ゆそうに見えるが意外にあっさりしておいしいそうだ。
そして祇園の餃子屋「歩兵」はこぢんまりしたアットホームなお店だが、餃子の出前もしてくれる。お茶屋さんに届けると芸妓さんが小さめの餃子をはむはむ、食べる食べる。たっぷりショウガを入れた独特のあっさり味。ニンニクは入ってないので「次のお席でもバレへんの」とはんなりした芸妓さんが堂々というから面白い。

京都が餃子の町になったのは、1969年にあの「王将」が一号店を開店させた時にはじまる。学生が多い町でもありラーメンも好まれる京都で、意外にこの50年で着々と根づいていったらしい。

スタジオでは、京都府民の杉本彩と木村祐一が京都の餃子文化をドヤ顔で語る。これに対し餃子の町・宇都宮を擁する栃木県民の河口恭吾は「おれたちから餃子を取り上げたら何が残るんすか?」とうなだれ、阿佐ケ谷姉妹の渡辺江里子は「必死に餃子で這い上がってきたのに・・・かんべんしておくれやす」と懇願していた。

餃子まで持っていくのか京都、と言いたくなりつつも、出てきた餃子屋さんはどれもこれもおいしそうだ。宇都宮を裏切るつもりはないが、この秋は京都で紅葉を眺めたあと、餃子にビールを楽しんでみたくなってしまった。

【文:境 治】
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