これは来る!きっと来る!広島県民熱愛の「汁なし担々麺」はやみつきメニューだ!

2018.01.26

筆者は大の担々麺好きだ。冬はとくに週に2〜3回は食べる。自分の行動圏内のどこにおいしい担々麺の店があるかほぼ調べ尽くし頭に入っていると言っていい。

そしてここ数年ハマっているのが汁なし担々麺。3年前に広島で食べて以来、東京でも「汁なし」を出す店を探し回ったのだ。東京にはそう多くはないが、いくつかここぞ!という店を見つけて時々行っている。

それくらい、広島で食べた汁なし担々麺は衝撃だった。なにしろ、町中に汁なし担々麺の店があるのだ。

1月25日放送の『秘密のケンミンSHOW』では、県民熱愛グルメとして、広島県民がお好み焼きの次に熱愛するという汁なし担々麺を紹介した。

もちろん担々麺の汁なしバージョンだと言えばそうなのだが、かなり違う食べものでもある。汁あり担々麺がゴマの風味を主役とするのに比べると、汁なしのほうは山椒のひりひりと痺れる辛さが主体だ。日本人がイメージする山椒と違う中国山椒、ホアジャオを使う。漢字では「花椒」と書くので優しそうな気がしてしまうが、日本の山椒よりもむしろ痺れがキツイ。実をすってばさっと入れるのでしびしび味になる。これを楽しむのが汁なし担々麺の醍醐味なのだ。

人により好き嫌いが出てきそうな独特の味だが、広島では若い女性も「めっちゃ好き」と明るく答えるほど定番化している。汁なし担々麺を出すお店は、県内に200店もあるというから確かに県民熱愛食だと言える状況。そう聞くとあなたも食べたくなるでしょう?
「汁なし」と聞くと普通の担々麺が先で、スープを無くして生まれたメニューと考えがちだが、実は逆。そもそも中国の担々麺とは汁なしメニューだったのだ。これを中華の鉄人、陳建民氏が日本人向けにアレンジして生まれたのが汁ありのいま一般的になった担々麺なのだそうだ。知らなかった!

広島の汁なし担々麺は、実は潰れそうになったラーメン店主の大逆転策から誕生した。「きさく」の店主・服部幸一さんは最初普通のラーメン屋を開いたがうまく客足が伸びなかった。そんな時、中国からの留学生から本場四川の担々麺を教わったという。それが汁なしだったのだ。

その独特のおいしさに活路を見出した服部さんがついに2001年、新たにお店で出したのが汁なし担々麺だった。それが広島中に広がって、ついにはこうして県民熱愛グルメとして紹介されるのだから面白いものだ。

さてこの汁なし担々麺。先述の通り東京でも出す店がぼつぼつ現れている。番組で紹介された広島の「キング軒」もすでに東京に出店しているのだ。これは来る!ついに全国メジャーデビューするかもしれない、広島発祥の汁なし担々麺が!担々麺が大好きな筆者としてはそんな期待をしてしまうのだがどうだろう。

もちろん汁ありと並行して楽しみたいところだが、この機に汁なし担々麺をもっと多くのみなさんに知ってほしい。しびしび痺れる独特のおいしさは、一度ハマるとやみつきになること請け合いだ!どうぞみなさん、近くにあるか探してぜひお試しあれ!
【文・境 治】
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