【宮崎県】餃子日本一を狙っていたダークホースが、ついに宇都宮・浜松を抜いてトップの座に!

2022.04.26

【宮崎県】餃子日本一を狙っていたダークホースが、ついに宇都宮・浜松を抜いてトップの座に!
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餃子と言えば宇都宮、いや浜松!その支出金額で長年日本一を争っていたのはこの2つの市だった。だが実は、長年その後ろで日本一の座を虎視眈々と狙っていたのが宮崎だ。このダークホースがついに今年、2022年2月に発表された餃子支出金額調査で日本一に輝いた!
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駅前にはさっそく「日本一の宮崎ぎょうざ」の垂れ幕が!県民たちに「おめでとうございます」とお祝いの言葉を投げかけると、すかさず「餃子?あー!餃子日本一!」と大盛り上がりだ。調査によると年間4,184円使っているのだが、「そんなに使ってるんですか?」と聞くと「もっと使ってる!」「昨日だけで6,000円使いました!」皆さん、よほど餃子が好きらしい。「宮崎人やったら誇ってもいい!」「皆さん宮崎の餃子を知らなすぎだった」ついに達成した餃子日本一に、宮崎県民が大喜びしていた。

宮崎市内の餃子提供店は46軒。ちなみに宇都宮市136軒、浜松市145軒。あれ?ずいぶん少ない?どうやら、お店で食べるより買って帰る人が多いらしい。「食べに行く感じじゃなく、買って家で食べる」宮崎餃子日本一のエンジンは、意外にもテイクアウトだった。県民たちが名を挙げるのは「ぎょうざの丸岡」というお店。
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たくさん買って大量に食べるようだ。「無限餃子をする。ひたすら買って永遠に食べる。」と言うのだが、「ぎょうざの丸岡」に行くと、生の餃子が20個入り520円、つまり1個26円で売っていた。するとお客さんが「20個入りを7つ」え?140個?他のお客さんも70個、90個、100個と、他県民から見ると爆買いレベル。一つの店舗で多い時は一日1万8千個売れるという。無茶苦茶な量を買って家で食べる、それが日本一の秘密のようだ。
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ぎょうざの丸岡は宮崎市内のお店だが、日本一を支えたのはもう一つ別の町の力もあった。宮崎市の少し北にある高鍋町の「たかなべギョーザ」と「餃子の馬渡」、この2軒が競い合うことで宮崎の餃子文化を別方向から盛り上げている。
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「たかなべギョーザ」の餃子は、薄皮でパリッとした外側に、さっぱりめの中身が入っている。あるお客さんは「のどごしがいい餃子。飲めます!」ここでは餃子が飲み物なのか?
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もう一方、「餃子の馬渡」の餃子は太めでダイナミック。お客さんが言うには「皮が極厚」つまり「たかなべギョーザ」の正反対。高鍋町では、たかなべ派と馬渡派で真っ二つだと言う。「友達におみやげで渡す時は、どっち派かを知った上で買っていく」のだそうだ。
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この宮崎餃子日本一の立役者が、宮崎市ぎょうざ協議会の初代会長・渡辺愛香さんだ。宮崎市内の餃子店で生まれ育ち、現在はラーメン店「屋台骨」の専務である渡辺さん。協議会発足のきっかけは、2020年の上半期に餃子支出ランキングで宮崎市が1位になったことだった。「コロナ禍で飲食店の皆さんがもがいている状態で、一筋の光に見えた」という。餃子で宮崎全体を餃子で盛り上げられないか。その思いで餃子店を一軒一軒まわり、イベントへの参加を呼びかけた。だが下半期で宇都宮と浜松が追い上げ、2020年の年間では3位に終わった。
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それでも渡辺さんと餃子店の皆さんは諦めなかった。餃子食べ歩きマップを作ったり、毎月3日を餃子の日にしたり、暑い夏にあえて餃子フェスを開催したり。そんな努力が実を結んでの今年の1位だったのだ。そう聞くと胸に熱いものが込み上げる。「ずっと食べてきた餃子が日本一になったのはとてもうれしい。」と誇らしげに語る宮崎県民にもグッとくる。番組放送中に、某通販サイトで宮崎餃子が上位にランクインしたのも、見ている人が感動したせいかもしれない。

おいしそうだしバリエーション豊かな宮崎餃子。あなたもお取り寄せしてみる?

【文:境 治】
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