みかづき派とフレンド派。新潟イタリアンの正統はどっちだ?という他県民には意味不明な論争

2018.05.25

日本中の県民熱愛グルメを掘り起こしてきた「秘密のケンミンSHOW」。5月24日の放送では新潟のイタリアンを取り上げた。「は?イタリアン?スパゲティのことかな?」と思うとそうではなく、焼きそばだというから頭の中が混乱してくる。

それはなんと!ソース味の焼きそばにミートソースをかけた食べ物だそうだ。わけがわからない。ミートソースがかかった焼きそばなら、それは焼きそばではないのか。なのにイタリアンというスパゲティ寄りの名前がついていることに新潟県民は疑問を感じずこれまで生きてきたのだろうか。
新潟市内には「みかづき」というファーストフード的なチェーン店が展開されており、そこで「イタリアン」と注文すると、その焼きそばにミートソースがかかったものが出てくるという。340円と安いのはうれしいが、みんな当たり前のように食べているのだ。何かがおかしいぞ。
さらに!新潟市の南にある長岡市では、「フレンド」という店で「イタリアン」を注文するとやはりソース焼きそばにミートソースをかけた食べ物が出てくる。それは新潟市で驚いたのでもういいのだが、なぜか「フレンド」ではみんなイタリアンと一緒に餃子を注文するではないか。もうよくわからない。なぜイタリアンに餃子なのか。絶対におかしい。だが新潟県民はこのイタリアンと餃子を食べながら「フレンドはこれ!」と声を合わせて主張する。理解を超えていて頭がクラクラしてくる。
この他ケンミンの理解を超越したメニューについて新潟県民は「ミートソースだけどミートソースじゃない、焼きそばだけど焼きそばじゃない」と禅問答のようなことを言って喜んで食べている。この不思議なメニューは一体どんな経緯で生まれたのか。

「みかづき」の方の説明によると、代々続いてきた甘味喫茶「三日月」の三日月晴三氏が昭和35年、東京に行ったら浅草田原町でソース焼きそばが人気なのを見て、ただの焼きそばではなく、当時定着しはじめたミートソースをかけようと思いついたのだという。一瞬納得するのだが、焼きそばを浅草から取り入れたのはわかっても、どうしてミートソースだったのか、飛躍がありすぎてまったく理解できない。

しかも「フレンド」がイタリアンを始めた理由は、「みかづき」と会長同士が親友だったからだと説明する。いやいや、どうして親友だとこの不思議なメニューを始める必要があるのか。そこも飛躍しすぎてわからない。

わからないが、この新潟県民のソウルフード・イタリアン。第一印象の「焼きそばにミートソースっておかしいっしょ」という評価が、なんだか「おかしいけどおいしそう」という気持ちに傾いていく。

身近にこのイタリアンを出す店はなさそうだが、とにかく「ソース焼きそば+ミートソース」をつくればいいのだと思う。作ってみようではないか。

ただし、餃子も一緒に食べるのはやめておこうと思う。だって何料理かわかんなくなっちゃうから。

【文:境 治】
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