【山口県】パリに次いで、山口市が今年行くべき世界3位に!で、何があるんだっけ?

2024.02.26

【山口県】パリに次いで、山口市が今年行くべき世界3位に!で、何があるんだっけ?
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年明け1月9日、驚きのニュースが伝わってきた。
山口県山口市が、あのニューヨークタイムズが選ぶ「2024年に行くべき52ヶ所」で堂々3位に輝いたのだ!
しかも2位は今年オリパラ開催のパリ。素晴らしいことだが、山口市はそれに次ぐほどの素敵タウンなのか?我々が知らないだけ?
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東京でこの件について聞いても皆さん「山口市なんかあるの?」「何もないんじゃないんすか?」など印象薄い感があからさま。山口県は下関市のふぐ萩市の街並み岩国市の錦帯橋など各地に見どころは多いが、県庁所在地・山口市となると、うーん思いつかない。
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そこで朝9時に山口市の山口駅前に行ってみたが閑散としている。行き交う人も少なく、これが県庁所在地の風景なのか?
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町の人にいきなり「おめでとうございます」と伝えると「ありがとうございます!ニューヨークタイムズですね?」と、説明不要だった。「いまイングリッシュスクールに通ってるの。出番ですよ!」と張り切るおじさま。
別のご家族に、話題になったか聞くと「その話題しかないです」と言い切る。「よくぞ見つけていただいたな、見る目があるなと。」と嬉しそう。「10何年後に来られたら、とんでもない街になってます。」盛り上がってるなあ。

ニューヨークタイムズはまず、山口市の温泉を挙げている。市内には湯田温泉があり、鎌倉時代以来の美肌の湯だ
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温泉旅館「常盤」を訪ねると、宴会場で従業員の皆さんが英会話のレッスン中。
英語が一番できるネパール人スタッフを講師に、来るべきインバウンド客に備えて学んでいるのだ。急造感は否めないが、がんばってください!

別のホテルに行くと、いち早くやってきたドイツ人カップルが!
山口市は本当に静かで美しい。環境が素晴らしい。」なるほど、静かだからいいと。

そのことを街でマダムたちに伝えると「そりゃあ静かでいいですよ、西の京都ですから。」は?何ておっしゃいました?「西の京都!」と強く言うマダム。えー?そうだったの?

だがニューヨークタイムズにも「The Kyoto of the West」と確かに書いてある。室町時代にこの地を治めた大内弘世氏は、京都に憧れて真似た町づくりをしたという。例えば市内を流れる一の坂川は、京都の鴨川を模して造られたそうだ。うーん、比べるとずいぶん小さいし風情も弱いかなあ。
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そして大内氏は屋敷の周りを京都に倣い碁盤の目に整備。通りには「錦小路」など京都っぽい名がつけられている。
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町の人に道を聞くと「この通りを下がると・・・」と坂道でもないのに、上がる下がると言う。これも京都の使い方を真似て定着しているようだ。ニューヨークタイムズも「京都の情緒を持ちコンパクトで混雑していない」と評価している。

さらに山口市には、京都と同じ八坂神社があり、祇園祭を夏に行う。規模はずっと小さいが、山車を引いて鷺の舞を踊る。

そしてニューヨークタイムズは五重塔があることも評価する。さっそく瑠璃光寺へ行くと、あれ?謎のシートに覆われた建物が。
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これが五重塔なのか?
「今工事中でございまして、あと2年ほど見ることができません。」と住職が説明。日本三代名塔のひとつで国宝にもなっている瑠璃光寺五重塔は、確かに見事な塔だ。屋根を全面葺き替える、70年ぶりの大工事の最中で荘厳な姿が見れないのは残念。ニューヨークタイムズは「今年行くべき3位」に選んだのにねえ。住職は「70年に一度の姿ですので、それをレアに感じてくださる方もいます」とやや苦しい解釈を示した。

いやいや、さすが世界3位の山口市。こんなに魅力満載だとは恐れ入った。インバウンドのお客様でごった返すと、いいですね!
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