【神奈川県】海沿いと内陸の微妙な分断も「♪ダイナミック!」で一つになる!

2024.04.01

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神奈川県といえば、なんとなく垢抜けていて東京よりむしろ洗練されたイメージがある。実際、横浜市は住みたいランキングで7年連続1位とみんなの憧れ。
だがその横浜市の奥には我々のあまり知らない神奈川があり、海沿いと内陸の間には微妙な格差が存在するようだ。
赤レンガ倉庫前で犬の散歩中のハマっ子に出身地を聞くと「横浜です。」とさりげなく答える。神奈川県とは言わないんですね。「そうですねー、神奈川とは言わないですね。横浜といえば誰でもわかるじゃないですか。」と、ちょっと上からな感じで言う。でもそうですね。
伊勢崎町を歩くベテランのハマっ子に聞いても「横浜」と即答。
神奈川県と答えないのか聞くと「そこから始まらない、80年横浜だから」とさすがベテラン。

若いハマっ子に聞くと「横浜ってアピールしたいから。他の所と一緒にしてほしくない。」と、横浜愛の強さを押し出す。
では鎌倉市に行って出身地を聞いてみた。
「鎌倉です。」やっぱり神奈川県とは言わない!「神奈川より鎌倉の方がメジャーなんですよ」と当然のように解説。まあそうですね。

横浜と鎌倉だけでなく、横須賀市民も、逗子市民も、出身地を聞かれると市の名前で答える。決して「神奈川県出身」とは言わないのだ。
しかし!横浜駅で話しかけた姉妹に出身地を聞くと「神奈川です」と回答。
神奈川県のどこに住んでるかまで聞くと「伊勢原市」と言う。なぜ出身地を聞かれて伊勢原市と答えないのか?「わからない市だから。」というのはいいとして「やっぱクソつまんねえから」と自虐的なことを言うのには驚いた。

相模原市に住む母娘もやはり「神奈川」と回答。「相模原はちょっと隠す、みたいな」なぜか恥ずかしそうに言う。
あちこちで聞いて回ると、横浜、鎌倉をはじめ、横須賀、茅ヶ崎、小田原など海沿いの神奈川県民は市の名前で答える。ところが伊勢原市や相模原市、綾瀬市、秦野市などの内陸の神奈川県民は「神奈川」と答えるのだ。
鎌倉市民に県の内陸部のイメージを聞くと「・・・」と困った顔をし「自然?正直、何も出てこない」と薄い回答。
先ほどの若いハマっ子も内陸部には「行ったことがない」と冷めた反応。横浜のイメージは「ニューヨーク!」湘南は「カリフォルニア」内陸部は「テキサス」ってひどい言いよう。

どうやら海沿いの神奈川県民は、内陸部のことを何も知らないのだ!
とりあえず内陸部の秦野市に行ってみると、澄んだ空気の中に富士山が近くに見える!
棚田も広がっていたりして、田園風景だ。渋谷と繋がる国道246号線を走ると「鹿の飛び出し注意」の看板が!

秦野市民に「秦野に何がありますか?」とストレートに聞くと「山!」とか「水!」とか、シンプルな回答。
ただ、水は本当においしいそうで環境省の「おいしさが素晴らしい名水部門」1位に評価された。
だが秦野市民最大の自慢は「ダイクマの発祥地」であることだ。ダイクマは20年ほど前まで神奈川県を中心にディスカウントストアを25店舗以上が展開していた。
「♪ダイナミック、ダイクマ〜」のCMソングが有名らしい。
これには内陸部の大和市民も、海沿いの茅ヶ崎市民も反応。横浜のおしゃれマダムに「♪ダイナミック!」と振ると「♪ダイクマ〜!」と歌ってくれた。海沿いと内陸部に漂っていた格差が一気に埋まり、神奈川県民の心が一つになる!

同じ神奈川県民でも海沿いと内陸でずいぶん違う。でも「♪ダイクマ〜」ならみんな知ってるのが、なんだか面白いね!
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