【神奈川県】スリランカ人もびっくり?横浜中華街では実はカレーが人気!

2022.08.02

【神奈川県】スリランカ人もびっくり?横浜中華街では実はカレーが人気!
©ytv
横浜中華街は実はカレーもおいしい、との情報が入ってきた。えー?行ったことある人もピンと来ないがひょっとして横浜の人は知ってるの?さっそく調査を始めると、ハマっ子のお父さんが「カレーアツいっすよ」といきなり肯定!「中華街でこれから推してくるかもしれないね、ネクストブレイク!」とまでおっしゃる。元町商店街の横浜ダンディは「意外と日本人が好むカレー。結構メジャーよ。」と推奨。調べてみると、横浜中華街の中華料理店200軒のうち20軒でカレーを出すという。

地元の人にオススメを聞くと「保昌」という店名が複数名から上がってきた。これは行ってみるしかない!
©ytv
メインストリートから一本裏道に入ったところにある「保昌」、中に入ると、どう見ても中華料理のお店なんですけど。メニューにも普通に焼売やフカヒレなどが並んでおり、特にカレーを推しているわけでもなさそう。ところがランチタイムのその店で注文が飛び交うのは「牛バラ肉カレーご飯」「カレーご飯セット」「牛バラカレーご飯1つ」と、なんだここはカレー専門店か?といった状態。メニューをよくよく見るとチャーハンなどに混じって確かに「牛バラ肉カレーご飯」がさりげなく表記されている。でもみなさん、注文するのはこればかりだ!

いかにも常連のお父さんは「中華風のカレーには目が覚めました、おいしい!」と発見を語る。「口にスッと入っちゃう。食べやすい。来ると必ず食べる。」今や定番メニューとして認めたようだ。やはり常連風のおにいさんは「トロトロで出汁のようなのが効いてる。」と絶賛。そして「これ元々まかないだったんですよ。まかないでおいしいもの食べてたらお店の人たずるいですよね」と笑いながら教えてくれた。
©ytv
「保昌」の中華カレーの作り方を観察。まずは牛バラ肉を紹興酒で香り付け。そしてオイスターソースや八角など10種類の中華調味料で8時間煮込む。この肉を油通しした玉ねぎと炒めたら上湯スープを加える。中華料理にしか見えないが、ここでカレー粉を投入。ここからはカレーらしく、と思ったら豆板醤でまた中華っぽいぞ。さらに水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。カレー粉以外は中華料理な、中華カレーのできあがりだ。うーん、おいしそう!
©ytv
これが中華カレーかと満足していると、別の常連さんが言うには「これはここのカレー。」と解説。「他の店では四川料理、北京料理、広東料理と、それぞれの特徴あるカレーがあると思います。」と言われたら別のお店にも行ってみたくなる!

そこで中華街の入り口、朝陽門の脇にある名店「北京飯店」に行ってみた。こちらでもカレーを食べるハマっ子たちが!そのカレーは、大きめの牛ヒレ肉と玉ねぎが入ったタイプ。こっちもおいしそうだぞ!

どんなカレーかを聞くと「玉ねぎをあまり煮込まず酢豚のカレーバージョンって感じ。」うまいことをおっしゃる。「お肉と玉ねぎがゴロゴロ入ってるから食べたときの満足感が違う。」と横浜ガールが解説し、「カレーを食べないと、ここに来た意味がない!」と推しまくる!

北京飯店のカレーはまず牛ヒレ肉と玉ねぎをカレー粉を加え、中華スープと6種類の調味料で炒める。調理はそれだけで、なんと2分で完成だ。
©ytv
もう一軒、四川料理の名店「重慶茶樓」。こちらでは牛バラ肉だけでなく、ナスやカボチャなど夏野菜たっぷりの「牛バラ肉のカレーNo.142」が人気。
©ytv
そして広東料理の名店「中華菜館 同發本店」。このお店では豚のスペアリブの唐揚げが乗った「排骨カレー」が名物。中華版カツカレーといったところ。
©ytv
なぜ中華街でカレーを出すようになったのか?中華街コンシェルジュを務める王子惠真さんによると「元々中華料理にはカレー粉を使うメニューがあり、まかないにカレーを出すお店も多かったのです。」それを約60年前からお客さんにも出すようになり、ハマっ子が愛する中華街カレーとして定着したそうだ。

さて先ほどの「北京飯店」でカレーを食べている異国のおじさまを発見。「僕カレーの本場だからスリランカだから。」とおっしゃる。スリランカ出身で横浜在住39年のバーを経営する方だった。お店のカレーを激賞した締めくくりに「スリランカ人もびっくり。」ですって!いやあ、さすが日本に住んで長いね!
©ytv
何度も行った横浜中華街でカレーとは思わなかった。次に行ったら絶対食べてみよう!

【文:境治】
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング