大雪の注意点と立ち往生への備え

2023.12.15

大雪の注意点と立ち往生への備え
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12月、寒暖差が激しい日が続いています。
季節外れの暖かさになったかと思えば、その反動で一気に真冬の寒さになったりと体調管理も大変です。

12月17日(日)から日本の上空に強い寒気が流れ込み、西日本は最高気温で1桁、日本海側の平地でも積雪のおそれがあります。北日本は大雪や猛吹雪に警戒が必要で、交通機関の乱れにご注意ください。
シーズンはじめは慣れている雪国でも事故が起きやすいです。注意点をまとめておきます。
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その後は、21日(木)頃からさらに強い寒気が流れ込み、全国的に真冬の厳しい寒さになる見込みです。
特に、日本海側は「ドカ雪」のおそれがあります。上空にかなり強い寒気が流れ込みますが、今、日本海の海面水温が平年よりも2〜3℃高くなっているため、大量の水蒸気が雪雲となって大雪を降らせます。
同じような気象状況で、2020年12月、関越道で車が約2100台立ち往生したことがありました。
この時、群馬県みなかみ町ではたった1日で80センチ以上積雪が急増しました。
2018年2月にも福井県の国道8号で約10キロにわたって車が約1500台立ち往生しました。

今回も、クリスマス前に集中豪雪(ドカ雪)が予想されます。トラックでの物流も多い時期に重なります。大規模な車の立ち往生が発生してもおかしくない気象状況です。この大雪に関しては、気象庁と国土交通省が緊急会見を行う可能性もあります。最新の情報をこまめに確認し、早めの備えと予定の調整をお願いします。
ちなみにクリスマス以降、年末にかけては天気は落ち着きそうです。気温も平年並みかやや高いくらいでしょう。
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プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。健康気象アドバイザーと熱中症対策アドバイザーの資格を持つ。
1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
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