鉄道ファンに共感されたい!アフターコロナに行きたい鉄道旅ベスト3山本隆弥アナ

2021.09.27

鉄道ファンに共感されたい!アフターコロナに行きたい鉄道旅ベスト3山本隆弥アナ
©ytv
自宅ルーティンの様子をYouTubeにアップしたところ、鉄道ファンから「こだわりがすごい」「めっちゃ嬉しそうに語ってるw」「一気に親近感爆上がり」と共感を呼んでいる動画がある。それが『【日常】鉄道模型の魅力を伝えたい。|My Routine』だ。出ているのは、読売テレビの山本隆弥アナウンサーだ。

それは、普段ニュースを報じる実直イメージとはあまりにかけ離れた姿だった。オフタイムに楽しむ鉄道趣味の自室を公開。そこには鉄道模型のジオラマがあり、架空の鉄道会社「山本電気鉄道」を妄想してNゲージの車両を走らせ、ご満悦な様子が映っている。一歩間違えればドン引きされる可能性もあるが、鉄道ファンからは好評のようで再生回数は12万を突破している。

【日常】鉄道模型の魅力を伝えたい。|My Routine

そこで今回は、山本アナに“アフターコロナに行きたい鉄道旅ベスト3”を聞いてみた。山本アナ、これまでに多くの地を訪れており、その中から選んでもらった。

【企画 : 藤生朋子 / 取材・文 : 鈴木しげき】

――そもそも鉄道好きになったきっかけは?

山本 : 生まれた時からのようです。親から聞いたのですが、生まれてハイハイで立ち始めた頃から、乗り物を見るたびにそっちに目を奪われていたそうで。3、4歳くらいからは自ら電車になってガタンゴトンと言いながら走りを再現していたそうです。

出身が神奈川県で、相模鉄道の沿線に住んでいたことも影響があると思います。鉄道好きになったきっかけは相鉄(相模鉄道の略称)からですね。

――山本アナは“ナニ鉄”になるんですか?

山本 : 僕は“乗り鉄”、あと“模型鉄”。そして廃車や廃線などを見送りに行く“葬式鉄”ですね。

これまでJRですと8割くらいは乗っていると思います。乗れていないのは北海道根室本線や日高本線などで、本州はほぼ制覇しました。私鉄や第3セクターもほぼ制覇しています。

――そんな山本アナに聞きます。“アフターコロナに行きたい鉄道旅ベスト3”をお願いします。

山本 : わかりました。

第3位 JR福知山線の武田尾駅

撮影:山本隆弥アナ
関西の方には有名で、ハイキングをする方にもおなじみだと思います。ホームの半分ほどがトンネルの中にある駅です。JR西日本の特急列車「こうのとり」が通過したり、丹波路快速が通過していく瞬間にゴォォォッ……という音がトンネル中に鳴り響いて、その迫力がたまりません。駅の構造を含めて、列車が通過していくシーンが好きでコロナ前はよく訪れていました。

今、JR福知山線は複数電化されて速度が出せる路線になっていますが、国鉄時代の1986年くらいまでは、武庫川沿いをずっと非電化の単線でディーゼル車が走っていました。その旧福知山線の廃線跡が、今はハイキングコースになっているんです。
提供:山本隆弥アナ
ずっとトンネルや枕木などが、放置されたまま立ち入り禁止だったんですが、2014年頃、地元の人たちから「あの場所は素晴らしいから解放してはどうか」と自治体に要望があって、それから少しだけ整備をして、トンネル、枕木、標識、鉄橋はそのまま残してハイキングコースとして一般開放されたそうです。

ですから危険を伴うこともあるので、気を付けてください。そのあたりは理解なさって行ってくださいね。

オススメなのは「畑熊商店」というレストランがあって、そこでイノシシのお肉がいただけます。私の場合、そこで昼食をとって、近くの武田尾温泉「あざれ」で湯につかり、日頃の疲れをとって武田尾駅からまた大阪に戻ってくる。これが山本コースです。とにかく空気がおいしいので、コロナが落ち着いたらぜひどうぞ。

第2位 秩父鉄道の長瀞(ながとろ)駅

提供:山本隆弥アナ
埼玉県秩父地方の長瀞といえば、ライン下りが有名ですよね。ここでもオススメのルートがありまして、出発は池袋駅からお願いしたいんです。まず西武鉄道で今、大人気の特急ラビューに乗ってください。この電車、デザインがカワイイんですよ。側面の窓が足元まであって、移りゆく景色が大画面のテレビ映像のように楽しめます。

それで西武秩父駅まで行ったら、駅前に「祭りの湯」という複合型温泉施設があるので、温泉に入ってくつろいでください。そこでは秩父ジビエの鹿料理も食べられますから、地元グルメを堪能してほしいと思います。

そこからは秩父鉄道に乗り換えて長瀞駅に向かいます。そして、いよいよライン下りを楽しむという流れです。船が、荒川橋梁という秩父鉄道の鉄橋の下をくぐっていくのですが、ちょうど秩父鉄道が走ってきたりすると、そのコントラストが最高です。
撮影:山本隆弥アナ
ライン下りが終わった後は、標高497メートルの宝登山にロープウエイで昇っていき、秩父の広がる景色を存分に楽しんでください。

その後は秩父鉄道で寄居駅まで行き、そこからは東武東上線に乗ります。ここは東武鉄道だけでなく、東京メトロの副都心線、東急東横線も乗り入れしているので、いろんな車両を撮影するのにも楽しいところです。

もちろん、やって来る車両に乗って、また次に来る車両に乗って……と、乗り入れのいろんな車両に乗って堪能するという方法もあります。

満喫したら最終的には東武東上線でまた池袋駅に戻ってくる。これをオススメします。

このルートはアナウンサーになって5年目くらいに自分なりにつくりました。鉄道の楽しみが凝縮されて最も効率的なルートは何かと考えて。コロナが落ち着いたら、みなさんもぜひ。

第1位 三陸鉄道リアス線の旅

提供:山本隆弥アナ
ドラマ『あまちゃん』でとても有名になった鉄道ですね。オススメは、JR八戸線と三陸鉄道をいっしょに乗るコースです。

なぜかというと、青森県のJR八戸駅から八戸線で岩手県の久慈駅へ向かう間、ずっと太平洋側を走るのですが、その間に遮るものが何もない「窓一面に海!」という景色が楽しめるからです。僕はこれがものすごく好きなんです。

途中の陸奥湊駅には駅前朝市があって、地元で獲れた新鮮な魚がズラリと並んでいます。そこでは、ごはんと味噌汁だけを買って、ごはんの上に自分で買ったお刺身をのせてオリジナルの海鮮丼をつくることができます。ぜひ、朝ごはんをここで堪能してほしいので途中下車をオススメします。

楽しんだら、再びJR八戸線に乗って、三陸鉄道リアス線の北の始発駅である久慈駅に向かいます。着いたらJRから三陸へ乗り換えるんですけど、駅舎が別で、三陸鉄道の久慈駅のほうに立ち食いソバの売店があるんですよ。そこで「うに弁当」を買ってほしいんです。

ぎっしりとウニが載っていて、お米が見えないほどなんですが、そこではまだ食べずにお弁当を持って三陸鉄道へ乗車します。

そして『あまちゃん』の主人公の家の最寄り駅だった「袖ヶ浜駅」へと向かいます。実際の駅名は、掘内駅というところです。下車すると、ドラマの看板も残っているので人気の観光スポットになっています。そこで、あまちゃんを感じながら「うに弁当」を食べると(笑)。僕はそうしています。駅の向かいが堀内漁港なので、海の景色、海風を感じながら食べれば、よりいっそう美味しく感じられます。
提供:山本隆弥アナ
『あまちゃん』でこんなシーンを覚えていませんか? 橋本愛さんが将来の夢をのんさんに語る時に堀内駅のトンネルに向かって叫ぶんですよ。「アイドルになりたい!」って。とても印象的なシーンで、僕もそのトンネルに自分の夢を叫びました。人がいないのを確かめてですが……(笑)。

堀内駅から歩いて10分ほどのところに大沢橋梁があります。そこは、三陸鉄道のポスターやチラシになったり、鉄道番組や鉄道雑誌でよく出てくる絶景ポイントになっています。その鉄橋に列車が来るのを狙って撮影すると、リアス式海岸のきれいな海とともに“絵になる一枚”が撮れるんです。ここは僕も大好きなビューポイントです。
提供:山本隆弥アナ
思い出を写真におさめたら、また堀内駅に戻って三陸鉄道に乗って宮古駅へ。そこからはJR山田線で岩手の盛岡駅に帰っていくというコースです。

三陸鉄道は東日本大震災の影響で南の方は不通になっていましたが、開通してから行けてないので、コロナが落ち着いたらぜひ行きたいと思っています。早く鉄道旅が楽しめる日が来るのを願って――。
【山本隆弥 プロフィール】
読売テレビのアナウンサー。2008年入社。『ウェークアップ』『情報ライブ ミヤネ屋』『大阪ほんわかテレビ』など担当。神奈川県出身。法政大学卒。
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