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あなたが発信したテレビの感想が、誰かのテレビ視聴体験を変えるかもしれない

2017.09.28

みんなが今どんなふうにテレビと接しているのかに興味津々の『読みテレ』編集部。街に出て老若男女に「あなたはテレビを持っていますか?」とインタビューしてみました。ちょっとした聞き取り調査です。すると、30人を超えたところで「持っていない」という人に出会いました。「テレビを買うよりスマホや i Padにお金をつかう」(20代・女性)とのこと。

それぞれのテレビの楽しみ方を知りたくて、声をかけた人にはいろいろと質問させてもらいましたが、若年層に聞くと巷で言われる“テレビ離れ”を感じる瞬間が確かにありました。

「観るのは週1回くらい。録画したものをまとめて楽しむ」(30代・女性)
「録ったドラマをまとめて観る。『過保護のカホコ』『コードブルー』『僕たちがやりました』が好き」(20代・女性)
こういった声から見えてきたのは、そもそも理由もなくテレビを付ける習慣がないということです。ただ、観てないわけではありません。好きなものを厳選して楽しんでいるようです。

一方、オトナや高齢者はというと、
「家にいたらとりあえず付ける。好きなのは散歩系や旅番組」(40代・男性)
「朝は連続テレビ小説を観て、そこからワイドショーに移って、昼はスポーツジムに行く。帰ってきたらニュースを付けて、夜は楽しいバラエティを観てます」(60代・女性)
テレビが生活に溶け込んでいる様子が窺えます。そして、こんな声も――。
「スポーツやニュースなど観てるとウトウトすることがある」(50代・男性)
「バラエティが好きだが、22時以降はいつも途中で眠くなってしまい、なかなか最後まで観ることができない」(60代・女性)
わかります(笑)。睡眠の直前までテレビが付いているのはこの世代の特徴かもしれません。

こうして世代で分けて並べると、オトナや高齢者は空いている時間をテレビで埋めて、その中から好きなものを楽しんでいる。そして若年層は、ギュッと絞り込んで観ている。テレビにべったりではないけれど、番組への視聴姿勢としては、若者の方が選んでいるだけあって前のめりで積極的な印象を受けました。その熱量がそのままSNSで拡散されていくのも特徴のようです。

「友達とハマッてるドラマの話はよくする」(20代・女性)
「テレビが面白ければTwitterで感想をつぶやく」(30代・男性)
普段の会話の中でも、ネット上でも、面白ければテレビは共通の話題になりやすいのでしょう。また、こんな声も――。
「家で友達とLINEしていて、同じ番組を観ている時はそのままテレビの話になっていく」(10代・女性)
こういう時は、ツッコミを入れまくるそうです。辛辣に斬ってそう(笑)。

けどこれって、昭和期のテレビの楽しみ方とさほど変わらないなあという感想を持ちました。朝、学校の教室に行って「昨日のUFOスペシャルみた?」と切り出すと、しばらくその話題で持ちきりになる。あの感じと近いかもしれません。ただ、ちょっと違うのはあの頃はその番組を観ていないと、ある種の疎外感を味わいましたが、今は「そんなに面白いなら観てみるか」といろんな方法で楽しめる点。そんな視聴環境の充実から、話題の番組はしっかりチェックしておきたいという姿勢が昨今は強くなっているように思います。

あなたも面白いテレビを観たら話題にしてみてください。それが、誰かにとってテレビを楽しむ“ガイド”になっていくかもしれませんから。
執筆者プロフィール
鈴木 しげき(放送作家/脚本家)
放送作家として『ダウンタウンDX』『志村けんのバカ殿様』などを担当。また脚本家として映画『ブルーハーツが聴こえる』連ドラ『黒猫、ときどき花屋』などを執筆。放送作家&ライター集団『リーゼント』主宰。
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