読売テレビがお届けする、テレビを楽しむ読み物メディア

群馬は日本のラスベガス?家族連れも楽しむ群馬県民のギャンブル事情とは?

2018.10.19

10月18日放送の「秘密のケンミンSHOW」は2時間SPで多彩な話題を取り上げたが、中でも目を引いたのが「ギャンブル王国 群馬県民の真実」のコーナー。群馬ってギャンブル王国なの?日本のラスベガスなの?と戸惑ったが、四大公営ギャンブルが揃っている県だという。伊勢崎のオートレースに桐生のボートレース、前橋には競輪場があり、数年前まであった競馬場はなくなったがいまも馬券売場が活気に満ちていて、それぞれ盛んなのだそうだ。

そう言えばいつぞやの放送に出てきた伊勢崎オートレース場のおじさんも、インタビューを途中でぶっちぎってガッツポーズをあげていた。ガッツポーズおじさんとして、この時ちょっとだけ話題になったのだ。番組で群馬県民にギャンブルについて聞くと、ごくごく普通に答えてくれる。「集まるとレースの話になり、休み時間に競艇新聞をみんなで読んで誰かが買いに行く」なんてことが会社で日常茶飯事なのだそうだ。ある夫婦に聞くと奥様が「この人は、家一軒つくれるくらい使ってる」とこともなげに言う。言われたご主人も悪びれもせず「翌朝起きたら財布に一万円入れておいてくれてる」と笑って言うではないか。他県民には理解できない夫婦の姿がそこにあるようだ。
 (1638)

大人だけでなく子どもたちに「ギャンブルってわかる?」と聞いても「ああ、金ですか」「親父がやってる」まさか君たちは行かないんでしょ?と思うのだが「行くこともある」「高橋貢が優勝したのは見た」などと平気な顔で言うではないか。高橋貢とはオートレース界の絶対王者の名らしいのだが、とにかくちょっと他県民の常識とは明らかに違うようだ。
 (1632)

伊勢崎オートレース場に行くと、気温35度の猛暑日にも関わらず大勢が熱気、ならぬ殺気を漂わせながら「行け!」だの「差せ!」だの叫んでいる。
 (1634)

だがよくよく見ると目が血走ったりなどはしておらず、いたって楽しそうだ。そのうえ、子どもたちを連れてきているファミリーもけっこういるではないか。いいのか?と他県民としては思ってしまうが、群馬県民にとってはレジャーのひとつ、ディズニーランドに行くような気分で来ているそうだ。よくわからない感覚だ。中学生の女子は「小学校の頃から来ていて、オートレーサーになりたい」という驚愕の野望を語る。そんな子どもたちについてお父さんは「ここに来てれば数字に強くなるでしょ」と、さも教育にもいいようなことを言うから、ますますわからなくなってしまう。
 (1635)

高崎商科大学の特任教授・熊倉浩靖氏によると、ギャンブルではなく「公営競技」と呼ぶのが正式で、群馬で盛んになったのは戦後の復興支援のために交通の便が良い群馬に公営施設が多く造られたからだと言う。さらに群馬県は江戸時代から絹産業で栄えてお金にゆとりがある人が多く、宿場町に賭場が開かれその頃から賭事に慣れ親しんできたのもあるだろう、とのことだ。

最後に偶然「ガッツポーズおじさん」が登場。「ギャンブルとは何か?」と問うと「ギャンブルとは友だちだ。勝った負けたならやらないほうがいい。長く続けるためにどうつきあっていけばいいかが大事で、だから友だちと同じなんだ」とカッコよく持論を述べたのはいいが「おれソクラテスみてえだな、わっはっは」と、自分で自分を褒めすぎて終わった。
 (1630)

群馬はギャンブル王国、と聞くとドキッとするが、気のいい人びとの話を聞くと、群馬の県民性の豊かさ、おおらかさが感じられた。実はギャンブルはほのぼの楽しめる。まさに友だちのように長くつきあえるひとつの趣味なのだとわかった。ただ、まあ、みなさんほどほどにね、とは思うが・・・。

【文:境 治】
この記事を共有する