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機長がコックピットから飛び出した!?前代未聞の航空トラブルを救った副操縦士の「機転」

2018.03.15

3月22日に放送されるスペシャル番組「体感!奇跡のリアルタイム」(読売テレビ・日本テレビ系でよる9時から放送)。名倉潤(ネプチューン)、辛坊治郎がMCを務めるこの番組、平和な日常を一瞬で奪い去る大事件や自然災害など、生死を分けたその瞬間を膨大な資料と関係者の証言から割り出し、リアルに再現して視聴者をまるで事件の現場にいるかのように体感させる、という人気企画で、今回が5回目の放送となる。毎回お茶の間のみなさんに、衝撃的な出来事を体感させてきたこの番組だが、今回の放送で取り上げるエピソードの一つが、前代未聞の航空機トラブルだ。本稿では、番組放送を先取りしてその衝撃の事件を詳しく紹介しよう。

【文:飯野 友輔】

◆コックピットの窓ガラスが吹き飛び、パイロットが機外に!

ときは1990年6月、イギリス・バーミンガム国際空港で、ブリティッシュ・エアウェイズ5390便はスペインのマラガ空港に向けて離陸準備をしていた。ちなみに航空会社のブリティッシュ・エアウェイズは、世界でも有数の安全な航空会社と言われている。そんな信頼できる航空会社の機体がその数分後にまさかの事態に陥った。
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機長はキャリア21年のベテランパイロット“ティム・ランカスター”。そして、客室乗務員のパーサー“ジョン”、ベテラン客室乗務員“ナイジェル”、唯一の女性客室乗務員“スー”、若手客室乗務員“サイモン”。彼らは長年タッグを組む精鋭チームだった。そんな中、今回のフライトでチームに加わったのが、副操縦士のアチソン。少し自信なさげな彼が、この前代未聞の航空トラブルを救う最も重要な役割を果たすことになる。
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通常通り、ブリティッシュ・エアウェイズ5390便はバーミンガム国際空港を飛び立った。すぐさま高度も5000mになり、機体も安定したので、機長は手動からオートパイロットに切り替え、シートベルトを外してリラックス。次の瞬間、大爆音。予想もしないトラブルが起こる。なんとコックピットの窓ガラスが吹き飛んだのだ。
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高度5000mで室内に暴風が吹き荒れ、87名の乗客乗員が一瞬にして死の淵に!さらに恐ろしいことに、窓ガラスが割れたことで機長がコクピットの外に投げ出されてしまった。
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しかし奇跡的に機長の足が操縦かんに絡まって、そのまま高度5000mの外に放り出されることはなかったが、上半身は機外、下半身はコクピット内という異常事態。しかも足に絡まった操縦かんが前に倒されたことで、機首は前に傾き、飛行機が急降下していた。副操縦士のアチソンの操縦かんは機長のものと連動しているため、全く動かない。
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このままではロンドンの街中に墜落してしまう。窓が吹き飛んだことで機内の温度はマイナス17度。高度5000mは地上と比べて酸素濃度が50%しかない。乗客乗員にとって地獄のような寒さ、そして低酸素血症で死に至る危険もはらんでいる。
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そんな中で起こった「偶然」、そして副操縦士アチソンが利かせた「機転」が、この未曾有のトラブルを救うことになる。

◆奇跡を呼び寄せた「偶然」と「機転」

1つ目の偶然、それは機長の足が操縦かんに引っかかったこと。もし彼の体が完全に外に放り出されていたら、あとから述べる理由のために大変な大惨事を起こしていた可能性がある。

もうひとつの偶然、それは副操縦士アチソンが、このチームに初参加で少し自信なさげだったこと。アチソンは少しも気を緩めることができず、機長が手動からオートパイロットに切り替え、シートベルトを外してリラックスしたあとも、ずっとシートベルトをしたままだったのだ。もし彼がシートベルトを外していたら、機長と同じようにコクピットから飛び出していたはずだ。
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これらの偶然に副操縦士アチソンが利かせた3つの「機転」が上手く連動することになる。副操縦士アチソンの1つ目の機転は、機長の足を操縦かんから外させず、そのまま急降下を続けたこと。
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ベテラン客室乗務員“ナイジェル”に続き、客室乗務員のパーサー“ジョン”も応援に駆け付ける。そして2人で機長の足を操縦かんから外そうとした瞬間、アチソンは一喝一括してそれをやめさせた。それにより時速600kmの急降下は止まらず、高度5000mから3000mへ。実はこれがアチソンの狙いだった。高度3000mになったことで、乗客乗員の呼吸が安定し、ひとまず低酸素血症を防げたのだ。
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副操縦士アチソンの2つ目の機転は、決して機長を外に放り出さなかったこと。

“ナイジェル”、“ジョン”に続き、若手客室乗務員“サイモン”もコクピット内に…。3人で協力し、機長の足を操縦かんから外すことに成功。これによりアチソンの操縦かんはコントロールを取り戻した。何とか3人は機長の体をつかんだまま耐えていたが、それも限界に近付いていた。しかしアチソンは何としても機長が外に放り出されないことに固執した。というのも、この機体のエンジンは後方の両端についており、もし機長の体がその中に吸い込まれたらもっと最悪の事態になってしまうからだ。アチソンの機転が致命的な大惨事を巻き起こすことを回避させたのだ。
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そして副操縦士アチソンの最後の「機転」とは…
ここからアチソンが乗客乗員を救う、生死を分けた瞬間までのリアルタイム1分15秒は、ぜひ放送でお楽しみいただきたい。
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一体、コクピットの窓が吹き飛んだ理由とは何だったのか?機長の“ティム・ランカスター”はどうなったのか?そしてその後の彼らはどうなったのか?この前代未聞の航空機事故の一部始終を自らの目で確認してほしい。

今回の番組では、この航空機事故の他にも、『運転手が意識不明!高速観光バス暴走事故』『溺れる母親と幼児2名を激流から救助した元力士』など、心揺さぶられる衝撃エピソードが登場する。!3月22日よる9時から放送される「体感!奇跡のリアルタイム」を要チェックだ。
◆番組情報
『生死を分けた その瞬間 体感!奇跡のリアルタイム』
3月22日(木)よる9時~ 読売テレビ・日本テレビ系にて放送
【出演】
MC:名倉潤(ネプチューン)、辛坊治郎
パネラー: 泉谷しげる、杉浦太陽、関根麻里、高橋真麻、パンサー
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番組MC:名倉潤(ネプチューン)、辛坊治郎
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