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自慢がないはずの奈良県民がこぞって自慢するだんごとは?

境治 2019.11.08

自慢がないはずの奈良県民がこぞって自慢するだんごとは?
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自己主張の強い関西の人びとの中でも、逆に自分を前に出さないのが奈良県民。京都より古い歴史がある土地なのに、自慢をまったくしない。とくに食べものは自慢できるものが何もないと自ら言い放つ。ところが、そんな奥ゆかしい奈良県民が、我を忘れてこぞって激賞する食べものが一つだけあった。それは、だんご!え?だんごが自慢なの?そう!奈良県民がたった一つ、だんご庄のだんごだけは猛烈に自慢するのだ!

過去に「秘密のケンミンSHOW」で演歌歌手・三山ひろしが奈良で食べただんごがおいしかったとコメントしたらTwitterが大フィーバー!「それ、だんご庄のだんごですよ!」とどうやら奈良県民が一斉にアピールしてきたのだ。そんなにおいしいのか、だんご庄のだんご!

奈良県民にだんご庄のだんごについて聞くと、自己主張をしない日陰の存在のはずの奈良県民たちがいきなりパーっと明るく陽気な人びとに変化する。「奈良県民ならみんな知ってる!」とか「感動する!」とか「テンション上がる!」などとそれこそハイテンションで口々に激賞するのだ。奈良県民、こんなに押し出し強かったっけ?
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話を聞くと徐々にその輪郭が判明してきた。橿原市のだんご庄というお店で売られていること。他の和菓子はまったく置いてなくてだんごしか売ってないこと。そのだんごも、きな粉味の一種類しかないことなどがわかってくる。

これは行ってみるしかない!橿原市の坊城という駅にほど近い場所にあった!あったよ、だんご庄!創業、明治十一年とあるから老舗中の老舗だ。ただ、お店の外観からはそんな歴史を誇る仰々しさはなく、こぢんまりした店構え。中に入ると、混雑してる!次から次へとお客さんがやってきて、なるほど、人気店なんだな!
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やってきたお客さん、慣れた感じで次々に「20本を3つ!」「10本を5つ!」などと10本単位でわりとみなさん大量購入。箱を開けると、小ぶりのだんごがきな粉で茶色に包まれている。お店でもちょっとしたイートインコーナーがあって、その場で食べているおばあちゃんがいた。「昔も今も、味が一緒!」と微笑むこのおばあちゃんはきっと、何十年もこのだんごを食べてきたんだろうなあ。おばあちゃんもいい味出してる。
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ご家庭でお茶会を開くマダムたちの様子を観察すると、箱を開けて出てきただんごに、さらに茶色い粉をかけているのは何だ?これは、きな粉だそうだ。きな粉に覆われただんごに、食べる前にまたきな粉をかけて食べるのだ。いわば、追いきな粉!粉まみれのようで、甘さは控えめで口に残らない。だから、けっこう食べられちゃうそうで、マダムたちがばくばく食べてる。「あら五本食べてた!」って、横のマダムが睨んでない?
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このだんごを始めたのは、岸田庄五郎さんで、庄五郎だんごと呼ばれていたそうだ。いまも2店舗だけで販売している。それなのに奈良県民なら誰もが知ってるというから、よっぽどおいしいんだろうなあ。今度奈良に行ったら橿原市に寄ってみよう!そして言ってあげよう。奈良県のみなさん、これ、もっともっと自慢しなきゃって!

【文:境 治)
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