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いま一番面白い大阪の若手漫才師は誰だ?第11回ytv漫才新人賞が開幕! ROUND1 2位通過 カベポスターによる『漫才感想戦』 

2021.08.14

いま一番面白い大阪の若手漫才師は誰だ?第11回ytv漫才新人賞が開幕! ROUND1 2位通過 カベポスターによる『漫才感想戦』 
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読売テレビが主催し、関西地区で放送する『ytv漫才新人賞』が今年も開幕した。芸歴10年以内の若手芸人が参加できるこの賞レースは年3回の予選が行われ、それぞれ全12組のうち上位2組が決勝に進出できるというシステム。(今回の審査員はオール巨人、佐藤哲夫(パンクブーブー)、武智(スーパーマラドーナ)、お~い!久馬(ザ・プラン9)の4人で、1人100点満点、計400点の中で順位を競う。)最終的に計6組のコンビが、来年3月の優勝決定戦で11代目の王者を争う。過去の優勝者には銀シャリ、藤崎マーケット、霜降り明星といった実力派が揃い、優勝賞金は100万円。読売テレビでの冠特番の権利も手にすることができるとあって、大阪の若手芸人の一つの大きな目標となっている。
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ROUND1の出場者たち。セット上部には『漫才愛』の文字が踊る
14日に放送された『ROUND1』では、さや香とカベポスターの2組が決勝進出を決めた。今回は将棋の“感想戦”さながらに、勝利直後の2組にロングインタビューを敢行。ネタが生まれたきっかけ、漫才中の心境、今後の野望などあけすけに語ってもらった。2位通過・カベポスターの『漫才感想戦』をどうぞ。
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―― 結果発表のときの気持ちはいかがでした?

浜田:めっちゃ嬉しかったです。選考会が4ブロックあって、1ブロック目から2組が行くとはあまり思えなかったので、さや香さんが呼ばれた瞬間にきついかなっていうのがあったので、嬉しかったです。

永見:僕はほぼ画面越しでほかのコンビのネタを見ていて、「うわ~難しそうやな」って思ってたんですけど、その中で僕ら2位なんや、やるやんと思いましたね。

浜田:自分に?

―― 見ていて、ここやばいな、こいつら来るな、みたいなコンビはいましたか?

永見:フースーヤが面白いと思いました。ウケてたんで。ただネタが終わって、審査員さんのコメントがめっちゃ気になって。何て言うんやろうと。

浜田:どう評価するかめちゃくちゃ気になったな。

永見:なんやったらフースーヤが1位になる可能性もあったし、個人的にフースーヤがどれぐらいなのかなっていうのを思いながら、怖がりながらっていう感じでしたね。

浜田:それで蓋を開けたら(3位と)1点差やったんですよね。衝撃ですね。

永見:あぶなっ!

浜田:マジでぎりぎり。2位やけどラッキーというか、今回に関してはツイてましたね。良かったです。

―― 『ytv漫才新人賞』はネタ時間が3分。漫才師さんから見てやりやすいですか? やりにくいですか? 

浜田:今やってるネタがどっち向きかっていう、運がでかいなっていうのは思ってます。4分ネタで強いのを持ってる時は嫌やし、3分でもいけそうなネタがあるなと思ってる時はラッキーというか。

―― カベポスターさんは時間が長い方がいいのかなという印象です。

永見:前々回で初めてROUND2に出て、それで2位通過させていただいたんですけど、それまでは手見せの段階でもう駄目みたいな感じで、その時点で僕らのネタを3分にするのは難しいなっていう気持ちだったんですけど、そこから何か、それこそ先ほど言った前々回のROUND2の時から「あ、こんな感じやったらいいんかな」みたいな。僕らなりの3分の作り方みたいなことで考えれるようにはなったと思います。

―― 今回のネタは、「な~んて言えるわけもなく」っていう1個のキーワードから展開するものでした。どういう思いつきで作っていったのですか。

永見:最初の形は、無人島の話とかもしてなかったと思うんですよね。何やったっけな。

浜田:これは結構前のネタで…2年ぐらい前にはあったかな。

永見:「な~んて言えるわけもなく」だけできてたんですよね。そのフレーズだけ。そのフレーズと僕の顔だけは決まってた。

浜田:え? そんな顔決まってたんや。

永見:顔はもうそこからガチガチで決まってて。

浜田:ブラッシュアップされてないんや。

永見:そう。平行線。その時は、ちょっと面白そうやのになんかいまいち続かへんなあ、みたいな。1個目に「な~んて言えるわけもなく」って言ったらもうそこで終わりみたいな感じだったんで、改めてちょっと考えてみて、今の設定やったらずっとこれだけでいけるな、楽やなと思ったんです(笑)。

浜田:このネタに関しては3分で良かった感じはあります。
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―― 今回、お2人が一番シビれた、焦った、もしくは「ここ、ミスってるんです実は」みたいなところはありますか?

永見:何かあったかなあ。

浜田:ほんまのやつはあるけど恥ずかしいなあ。先にネタを見てほしい気はしますけれども、それこそこのネタを見たことがあるファンの方は気付いてくださるかもしれないけど、最初ちょっとだけペース早かったですね。早口やったかもしれないです。僕もですし、永見も早かった。

永見:やっぱ、♪PARTY PARTY~(出囃子)っていわれたらなあ、早なるよなあ。

浜田:落ち着いてたつもりだったんですけど、ちょっとだけ早くなっちゃいました。

永見:僕はそうっすね…。これバレてるかわかんないすけど、ネタ中に目線とか、この時はここらへん見ようかなってなんとなく思ったりはしてるんですけど、正面より左の方向をを見てるときに、「あ、金色! 巨人師匠や」って。

浜田:頭の色!

永見:ネタに集中してるんで、「巨人師匠がおる」が最初じゃないんですよね。「あ、金色!」「巨人師匠や!」って、先に色みたいな(笑)。「金色」⇒「巨人師匠」⇒「ああ緊張する」みたいな感じになってたところはありますね。

―― だいたいどのあたりで気づいたのですか?

永見:最初らへんはちょっと早くなったかもしれないけど、集中してやれていて「これは受け入れられてる感じやな、よしこのまま行こ行こ…」って。で、中盤ぐらいで「お、金色? 巨人師匠や。やばいやばい、巨人師匠見てるやん」って。

浜田:落ち着いて視野が広がったんや。

永見:そうそう。だから余計締まりましたね、もしかしたら金色を感じ取れなかったらダラダラと駄目な方向に行ってたかもしれない。

浜田:巨人師匠って言ってよ! 金色を感じ取るってやめて。オーラとかやったらいいねんけど…。

永見:ここから締まってるなっていうのはあるかもしれないです。
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―― さっきスタジオでも巨人師匠や審査員の方とも喋っておられたみたいなんですけど、どんなことを言われましたか?

浜田:今回のことというよりかは他の賞レースも含めて、「あともう1歩やから頑張ってね」っていうお言葉をかけていただきました。

永見:今回はちょっとさや香さんが凄すぎて、皆さん、さや香さんに時間を割いてた感じがありましたね。「さや香、ほんまによかったなあ」、で、僕らにはあっさり「面白かったよ」みたいな。面白かったって言ってくれたのは嬉しかったんですけど、ここでも悔しい気持ちになるんやなあって。

浜田:なったなあ。逆に燃えました。だって最後、佐藤哲夫さんのコメントが僕らにはなかったですもんね。「あっ」てなったんですけど。

永見:僕にはスタジオのセットの字が『漫才愛』じゃなくて『さや香』に見えました。

浜田:ええ!? めちゃくちゃ燃えまくってるやん、お前。

―― あと一歩優勝に足りない理由、自己分析すると何かありますか?

永見:誰か教えてくれないですかねえ。

浜田:1個1個ブラッシュアップしていくしかないんかなと思ってますけれども。

永見:どんな職業でも言えるもんな、それ。1個1個ブラッシュアップしていくだけですから。

浜田:言ってて恥ずかしいですけど、でもまあそれですよ。あと、運とかもあるんかなとも思いますけれども。

永見:確かに、いろんな賞レースに出させていただいていて、優勝される方って手前から何か気合いが違うなっていうのを感じます。「確かにオーラ出てたもんな」みたいな。

浜田:(『ABCお笑いグランプリ』の)オズワルドさんも出てたし…。

永見:そっからの気持ちとか、そういうところからですかねえ。

―― これからROUND2、3があって、決定戦があります。お2人は迎え撃つ立場になるんですけど、この次に勝ち上がりそう、または警戒している人たちはいますか?

浜田:結構みんなですけど、僕は丸亀じゃんごですかね。あと、バッテリィズ。たまたまこの3組でのユニットライブが毎月ありますので、気になる方は見に来てほしいです。

永見:え? 俳優さんの番宣の入れ方やん。「いや~。かわいい犬の映像でしたけど、かわいいと言ったら…」みたいな感じの。僕は、タチマチとフースーヤですね。どっちも後輩なので、負けたらより悔しいやろなっていう気持ちもありますし。

浜田:もうでも全員っす。ドーナツ・ピーナツ、ダブルヒガシ、たくろう…そこらへんは同期ですしね。
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―― ではちょっと気が早いですが、優勝賞金100万円、冠番組もあるんですけど、どんなことがしたいみたいなのはありますか。

浜田:いろいろ考えるんですよ。『ABC~』の時もちらつきましたし。あの時はバイクが欲しいと思ってたんです。最近はチャリでいいかなとなってまして。劇場に駐輪場がないので作りたいんですけど。50万でいけんのかわかんないですけど。劇場の7階を改装して駐輪場にしたいです。

永見:場所代みたいになるから。年とか月とかで払うやつちゃうん。

浜田:そうか。でもなんかしたいというか。劇場やと、格が上の方というか、誰しもが認める方はチャリを止めていいみたいな雰囲気があるんですよ。

永見:あんまり言わんでええんちゃうん、そういうこと。

浜田:でもほんまにあるんで。僕は50万で支配人にかけあって、ここにチャリを止めさせていただきたいっていうのを言えたらなと。

永見:そっちの方向で頑張るんや。位をこう…。

浜田:位はまだまだ…M-1優勝ぐらいじゃないと。

永見:じゃあ位をお金で勝ち取って。僕はですね…何やろマジで、毎回思うんですよね。100万…あ、最近ウクレレを始めまして。

浜田:マジで!? ウクレレ? どのタイミングでよ?

永見:2ヶ月前ぐらいに、ウクレレやりたいなと思いまして。ギター屋さんに行ったんですよ。ウクレレコーナーがありまして、予算内やなと思って触らせてもらったんすよ。そしたら触ってるときに、予算内と思ってたやつをよく見たら一桁違ったんですよ。じゃあもう全部予算内ちゃうやんって。それで、触らせていただいてるのに「ちょっと他のやつも見たいんで、一旦帰りますね」ってお店を出ちゃったんで、その店でちゃんとしたウクレレを買いたいですね。

浜田:いくらなん?

永見:10万以上が当たり前なんですよ。結局、初心者セットみたいな1万5000円ぐらいのを買わせてもらって今やってるんすけど、やっぱりずっと優しく教えてもらったおじちゃんがちらついて。

浜田:ちらつき過ぎやねん、おっさん。ネタ中も、ウクレレ中もおじさんめっちゃちらつくやん。

永見:めっちゃ優しくて、多分なんですけど、ギター屋さんのウクレレコーナーってちょっと狭いんですよ。 で、僕がウクレレ触りたいんですって言ったら、めっちゃ喜んで。多分そのギター屋さんの中のウクレレ専門の人やったんですよ。おっちゃんがもうウクレレ売りたいのに、みんなギターの方行くやんみたいな感じのところに、こんなかわいいやつが来て、触るだけで帰っちゃったんでちゃんと買いたいんですね、あのおじちゃんから。

浜田:似合ってるんかな? ウクレレ弾いてる人の中で一番白くて細いよ。

永見:ウクレレの印象変わるんやん。僕から。

―― 最後に意気込みを。

浜田:次、本当に賞レースを何か一つ取りたいと思ってますので、もう今回の『ytv漫才新人賞』で優勝させてもらいたいと思います。頑張ります。

永見:優勝して、商店街のみんなに胴上げしてもらいたいです。

浜田:そんな関係性あるの? 商店街の人と。応援してもらってるんや。

―― どこの商店街ですか?

永見:ちょっと…まあそれは(笑)

浜田:大人でおる? そういう人。


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漫才同様のほんわかとしたインタビューの中に、賞レース優勝への静かなる情熱を感じた。決定戦での逆襲が今から楽しみだ。(企画:吉井 智也)
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