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そうめんは、おかずか?主食か?なんでもありの、そうめん祭り!

2017.08.25

ぶり返してきた猛暑。こんな時はやっぱり涼しいそうめんが食べたい。めんつゆにつけて薬味をまとわせするすると、というのがそうめんのイメージだ。

だが、そんな食べ方ばかりがそうめんではない!別のつゆにつけたり、煮込んだり炒めたり。日本中にはいろんなそうめんの食べ方がある。8月24日放送の「秘密のケンミンSHOW」では、全国3ケ所のそうめんの食べ方を紹介した。
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まずは埼玉の「冷や汁そうめん」。冷や汁といえば宮崎のあの、味噌で味付けした出し汁をキンキンに冷やしてごはんにかける、あの料理を思いつくが、「冷や汁そうめん」もほとんど同じ。ただ、ごはんではなくそうめんをつけて食べるところが90度くらい違う。埼玉県でも県北でよく食べられるという。

県北に行って県民に聞くと、みんな食べるというのだが、「ごはんにかけるのでは?」と問うと「何言ってるんだ」と全否定。「暑くなけりゃおいしくない」と、夏の猛暑をいまや誇りにしてる埼玉県民らしい自己主張をする。

味噌の味付けや夏野菜を入れるなど、宮崎の冷や汁とよく似ているが、豆腐は入れないという。そして砂糖を大量に入れるのも大きな違いだ。宮崎ではよくアジの干物など魚を入れるが、埼玉県民は「臭くなるんじゃない?」とこれも全否定だ。
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続いて紹介するのが石川県の「ナスそうめん」。え?ナスそうめん?と言いたくなるが、石川県民にとってはきわめてポピュラーなそうめんの食べ方だという。だが正直、見た目としてはまったくそそるものがない。そうめんの上に、ナスを煮たものがのっかってるだけだ。そしてよくよく見ると、そうめんも少々茶色がかっている。

どうやらこれは、そうめんの上にナスを乗せたものというより、そうめんとナスを煮込んだものなのだ。だから彼らにとってはこれは「おかず」。ナスそうめんは、煮物料理だ。水気が無くなるまで煮込んだバージョンもあれば、汁気たっぷりで食べるバージョンもある。汁物タイプだと、お汁代わりの料理になる。

しかも煮物タイプのほうは、二日目のナスそうめんも食べるそうだ。もはやそうめんがでれでれになって、ちっともおいしそうに見えないのだが。
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最後に登場したのが、沖縄の「ソーミンチャンプルー」。これはきっと食べたことがある人も多いだろう。沖縄料理の定番のひとつだ。ちなみに「ソーミン」は誤植ではなく、沖縄ではそうめんではなく「ソーミン」と呼ぶのが一般的だ。

しかしよく考えると不思議だ。暑い沖縄でそうめんはなぜ炒め料理になったのか。めんつゆで冷たいそうめんを食べる方が涼しげでいいのではないだろうか?

だが沖縄県民によれば、シンプルな具材、ニラとネギとトゥナー(ツナのこと)だけでさっぱり食べるから夏でも食べやすいのだという。ソーミンチャンプルーを家庭でつくると、めんがべちゃべちゃになってしまうことが多く、意外に難しい。ポイントは、そうめんのゆで時間。通常2分程度ゆでるところを、1分しかゆでない。それによってめんがべちゃべちゃにならずさらっとしたチャンプルーに仕上がる。

沖縄のソーミンチャンプルーのルーツはどうやら、ビーフンだという。15世紀の琉球王朝時代から、台湾の食文化の影響を受けてビーフンのように炒めて食べることが一般化したらしい。
それにしてもそうめんの食べ方にこんなにバリエーションがあるとは。きっとこれだけでなく、県民によってさまざまな食べ方がまだあるのではないか。また、洋風、アジア風など、調理によって食べ方はどんどん広がりそうだ。

もちろん、ストレートにめんつゆでしょうがや大葉、みょうがなどを薬味にすするのもおいしいが、いろんな食べ方を試したり開発してもたのしそうだ。あなたなりのそうめんに挑戦して、残暑の暑さを乗り切ってみてはいかがだろう。
【文:境 治】
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