マスク問題で激論!日本でも外していい?外しちゃダメ?

2022.05.26

マスク問題で激論!日本でも外していい?外しちゃダメ?
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5月22日放送の「そこまで言って委員会NP」は、「健康と福祉について考える」がテーマ。この日はがん治療から活動再開した小倉智昭氏が、昨年10月以来久しぶりに出演。隣に並んだ笠井信輔氏もがん闘病を経験しており、しかもフジテレビ「とくダネ!」のコンビだった。
「退社して(共演は)初めてなんですよ。」と高揚気味の笠井氏。
番組議長・黒木千晶アナが二人並んだのを指して「ここ、軽くフジテレビですもんね。」と盛り立てると
「実現してくれる読売テレビは流石で、フジはそれをやらない。」と笠井氏が古巣に文句を言う。

この日盛り上がった議論がマスクについて。海外ではマスク着用の義務が廃止されつつあるが、義務ではなく「お願い」でやってきた日本は、外していいのか曖昧になっている。そこで番組から論客への質問は、「日本でもマスクを外して良いか、良くないか」。

笠井氏が口火を切る。「日本は義務じゃないけどマスクをする国、というイメージ作りは大切だと思っている。国が全国民に対してマスクしなくていいと言うのはおかしい。だからもし子どもが大変なら、文部科学省が学校に対して通達を出せばいい。それぞれに、それぞれの部署が通達を出してルールを決めていけばいい。全国に対してというのは違うと思う。」
田嶋陽子氏は「外して良い」派。「もうマスクをすることは習慣化されてきたので、違うフェーズに入っていい。マスクの携帯を義務化し、例えば外国人と話すときは日本人はマスクをする、でも外で歩くときはマスクをしない。人が寄って来たらマスクをする。もうそのレベルでいいと思う。」
竹田恒泰氏が異論を唱える。「疑問に思うのは確かにマスク着用を政府はただお願いをしてるだけだが、実態の生活では例えば飛行機に乗るときにはつけてないと乗せてくれない。飲食店もしてない人は入店させない。」
笠井氏が反論。「それでいい。それぞれのところで、うちはつけなさいそっちはいいですと。なぜ統一しなきゃいけないのか。」
番組秘書・野村明大アナが割って入る。「外国人はマスクしないと言うが、海外取材に行くとマスクがないと飛行機に乗せないので外国人もマスクをつけていた。」
元厚労省の豊田真由子氏が解説。「日本は義務じゃないことが逆に問題。欧米は義務にしていたから、それを撤廃しみんな外した。日本は義務ではないが同調圧力もあり心配だからマスクをしている。それを誰が何をどう言ったらみんなが外すのかはすごく難しい。欧米はマスクも、濃厚接触者の隔離も、休校措置もほとんど全廃しているが感染者は増えてない。ファクトで考えたら、マスクを外したことで本当に感染がまた再拡大するのか、誰もきちんと検証してない。とりあえず守りに入って厳しくしていることが問題。」

ここで番組初出演「Aぇ! group」のメンバーで関西ジャニーズJr.初の国公立大卒・福本大晴氏が持論を披露。
「今2歳児の子どもたちのマスク着用をお願いするか議論になっている。この話題で争ってるのが悲しい。子どもがマスクを安全に外せるような国にしていかないと。そのために大人が我慢してマスクをつけて、子どものマスク着用を少しでも減らせるならいい。大人たちが子どもたちの幸せのために少しの犠牲を払うのは仕方ないこと。」初出演の緊張感も伝わりつつ、引き込まれる意見だ。
丸田佳奈氏が賛同。「高齢者、特にハイリスクの方の防御能力が上がった。当初はちょっとした感染の漏れでもあっという間に広まって死者が出る状況だった。今はそういう状況ではなくなってきてる中で、徐々に感染リスクが低いところでは緩和していい。お子さんの感染拡大の一番のきっかけは大人の持ち込み。大人はメリハリをつけて、大丈夫なところでは外してもいいが、感染リスクの高いところではマスクをするのがいい。」
福本氏がもう一度発言。
「公園に行って1人で散歩してる方でもマスクをしているのはよく見る。日本全体がなんとなく、お願いベースでマスクをしないといけない風潮があるから。政府からのメッセージがぬるっとしてるからこういう現状が生まれる。」
森田氏も同調。「どういうときに外したらいいのか徹底的に箇条書きで出してもらいたい。責任が問われたとしてもどっかで誰かが決めなきゃいけない。」

激論の中、小倉氏の回答「自己判断しなさい」に注目。「マスクするしないでこんなに盛り上がるとは。」と小倉氏が言い一同爆笑。
「日本は昔からマスク文化があって、それぞれ自分たちで判断していた。それでいいと思う。これから外国人観光客が増えてきたら、マスクをしない人が多いだろう。それに対していちいち注意できるか。おそらくできない。それがなし崩し的に日本人のマスク外すことにも繋がってくるかもしれない。」
なるほど、とご意見番らしい卓見でまとめてくれた。それにしても、マスクに我々はいつ決着をつけられるか。どうやら自分たちでは決められずに小倉氏の言う通り、観光客に気圧されて外すようになるのかもしれない。

【文:境治】
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