いま一番面白い大阪の若手漫才師を決める!第11回ytv漫才新人賞ROUND2 1位通過 丸亀じゃんごによる『漫才感想戦』 

2021.10.30

いま一番面白い大阪の若手漫才師を決める!第11回ytv漫才新人賞ROUND2 1位通過 丸亀じゃんごによる『漫才感想戦』 
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読売テレビが主催する『第11回ytv漫才新人賞 ROUND2』が関西地区で放送された。芸歴10年以内の若手芸人が参加できるこの賞レースは年3回の予選が行われ、それぞれ全12組のうち上位2組が決勝に進出できるというシステム。(今回の審査員はオール巨人(オール阪神・巨人)、お~い!久馬(ザ・プラン9)、兵動大樹(矢野・兵動)、久保田かずのぶ(とろサーモン)の4人で、1人100点満点、計400点の中で順位を競う。)最終的に計6組のコンビが、来年3月の優勝決定戦で11代目の王者を争う。過去の優勝者には銀シャリ、藤崎マーケット、霜降り明星といった実力派が揃い、優勝賞金は100万円。読売テレビでの冠特番の権利も手にすることができるとあって、大阪の若手芸人の一つの大きな目標となっている。前回のROUND1では、さや香、カベポスターの決定戦進出が決まった。そして今回のROUND2では、丸亀じゃんご、たくろうの2組が決勝進出を決めた。今回は将棋の“感想戦”さながらに、勝利直後の2組にロングインタビューを敢行。ネタが生まれたきっかけ、漫才中の心境、今後の野望などあけすけに語ってもらった。番組を見逃した方や、関西地区以外の方のお笑いファンもご安心を。この選考会の模様は読売テレビ公式無料動画配信サービス「ytv MyDo!」、民放公式テレビポータル「TVer」、無料動画サービス「GYAO!」で配信する。まだ漫才を見ていない、という方は、是非とも、そちらで彼らの雄姿をご覧頂いた後に読んでいただきたい。それでは、1位通過・丸亀じゃんごの『漫才感想戦』をどうぞ。


―― おつかれさまでした。今はほっとした感じですか?

安場泰介:そうですね。

北村敏輝:それに尽きますね(笑)

―― 今回の漫才はいかがでしたか? 収録後のスタジオでは「手応えはあった」とをおっしゃってましたが。

安場:そうですね。「ここは絶対に来てくれ」っていうところはちゃんと笑っていただけたんで、いい感じではいけてるなと。

北村:講評もね、割といいことを審査員の皆さんが言ってくださってたので。

安場:でも、ことごとく手応えがあるなっていうときに、自分らの感覚に裏切られてきてた部分があったので…。

―― ほかの賞レースでもですか?

北村:『ytv漫才新人賞』でもそうですし。

安場:劇場内のバトルでもそうですし。そこがやっと、実際と合ったなという喜びがあります。

―― 『NHK上方漫才コンテスト』では準優勝されてますよね。他でいうと、決勝進出自体はいかがですか?

安場:若手の関西の大きい賞レースでいうと、『NHK~』に2回出させていただいたのと、今回の『ytv~』が初めての決定戦進出ですね。

―― ネタもすごく落ち着いてらっしゃって、若手の勢いで押すという感じとは一線を画すと思ったんですけど、そういうのは意識している?

安場:やっぱり僕ら、香川県の丸亀市に2年間「住みます芸人」として行ってる時期があって、そのときに向こうのお客さんがわかりやすくないと笑ってくれないっていうのが、結構染み込んだというか(笑)。誰が見てもわかるっていうのは、意識してるわけじゃないんですけど…。

北村:自然にね。こっちの「ワーッ」ていうやり方に合わさず、我々のやり方でやっていってて、やっと認めていただけた感じがします。
 
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―― 「初めてお米を食べた人はえらい」っていうテーマで安場さんが演じて、そこにわかりやすく解説を入れるというような形だと思うんですけど、このシステムというか形っていうのは…。

安場:「初めて何々」っていうのは何個かやってて。

北村:以前の『ytv~』でもやったことがあったんですけど。

安場:それを何本か作ってきた中で、めっちゃうれしいのが、普段は僕がネタを100書いて持っていって合わせて…って感じなんですけど、この米のネタに関しては単独ライブ前に2人で話しながら作ったネタやったんです。それが強いネタになったっていうのはめちゃくちゃうれしいですね。単独が近いときに、「どうする?」っていう話をしながら、初めて「米」っていう…。

北村:お題だけ決めてね。

安場:「適当にやってみようか」ってやったのが形になっていったっていう。それがちょっとジーンときました。

―― 米の殻をむいて、「美味しそう」とか「食べられそう」じゃなく、まず「きれい…」って言うのが面白いですよね。

安場・北村:うれしい!

―― 確かにファーストインプレッションはそうかなと思って。

安場:ちょっと琥珀のね。かざしたら絶対きれいですし。
    普通はああいうところって別に省いていいんですけど、僕らが好きすぎて。ちょっと心の感じが…。
   
―― オール巨人師匠も「審査員全員1位やった」とおっしゃってましたけど、どうでしたか?

安場:それは正直びっくりしました。

北村:気持ち良すぎますね。そんなことあっていいのかと思っちゃうんですけど、自信になりますよね。

―― 今回の番組は見逃し配信もあります。漫才中、実はここは失敗してますとか、会心の場面とか、ご本人しかわからないところをお伺いできますか?

安場:僕はいつもよりちょっとテンポが早かったと思うんですよ。そんなことない?

北村:僕はこのネタに対しては手応えがあったので、いけるんじゃないかと思いながら始めてて、結構緊張してた状態ではあったんですけど、安場が最初の米粒を見るとこでめちゃめちゃ手が震えてたので、「こいつめっちゃ緊張してるやん!」って思って(笑)

安場:ちょうど震えやすいんですよ。自分でも緊張してるなって思いながらやってて。「きれい。きれい。あ、米粒が出てきました」っていうところがウケる日と、ウケない日があって、今日はウケない日やったんですよ。

北村:1発目がね、あやしかった。
   
安場:で、「おや?」と思って、ちょっと焦ったっていうのはあります。でも「大丈夫、後で絶対来る」と思いながらやってたんですけども。

北村:僕は完全にそれを見て安心しました。「めっちゃ緊張してるやん!」ってなって通常モードに戻ったというか(笑)。もう楽しくやった方がええやろなってなって、冷静になれた感じがありましたね。

―― 今日はそこでウケない日だったんですね。
   
北村:そうですね、1発目のところはちょっと反応がなかったんで。

安場:2人目の人が出てきたところで笑いがきたのでね、これやったらOKと。
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―― ROUND1ではさや香、カベポスターが決定戦進出を決めました。前回のインタビューでカベポスターさんがライバルに挙げてたのが丸亀じゃんごさんだったんですが。

北村:わあ、うれしい。

安場:カベポスターとはずっとユニットライブを一緒にやってて。バッテリィズと3組でやってるんですけど、もう3年ぐらいずっとライブを一緒にしてる仲間なので。ライバルって言ってくれるのもうれしいですし、僕らもバッチバチに意識してやってますね。さや香さんにはそれこそ『NHK~』で負けて僕らが準優勝やったので、リベンジのチャンスが来たなと。

北村:完全にボコボコにしますよ(笑)。あと僕ら、決定戦の前説を一昨年とその前の年とさせていただいてて、そのときにスタッフさんが「来年は決定戦で会いましょう」と言ってくださったのがすごい励みになってて。それをやっとできたので、これでバーンと勝ちたいですね。

―― ネタについては、巨人師匠も「ミルクボーイみたいになんでもいけるんちゃうん」っておっしゃってましたね。

安場:ほんまに、そのテーマ探ししてますね(笑)

―― じゃあ、決定戦で何をやるかというのは秘密で…。

安場:そうですね。でもこの形じゃない漫才もいっぱいやってるんで、何を出すかはその時一番いいのを持ってこれたらと思います。

―― 最後に意気込みを改めて聞かせていただいていいですか?

北村:本当にもう念願なので。『ytv~』の決定戦に行きたくて仕方なかったですし、やっと勝つという経験を初めてしたので、この勢いのまま決定戦も勝って優勝したいと思います。

安場:優勝するっていうのはもちろん強く思うんですけど…(沈黙)…面白い方がいいですか?

北村:ちゃうちゃうちゃうちゃう! いいよいいよ、何かあるかと思って構えてはいたけど。

安場:何も思い浮かばなかったので…。でもほんま、審査員の久保田さん(とろサーモン)が講評で、「人気者の中でも負けずに頑張ってほしい」って言ってくださったのがむっちゃうれしくて。

北村:うれしい言葉やったね!

安場:やっぱり人気があるタイプじゃないので、こういう賞レースで結果を出さないと劇場に必要な芸人になれないと思うので、絶対優勝したいと思ってます。

北村:しましょう!
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卓越した演技力と構成で圧倒的な1位通過を決めた丸亀じゃんご。
二人がどんな物語を決勝で紡ぐのか、今から楽しみでならない。

(企画:吉井 智也)
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