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群馬県がエジプト化している?モロヘイヤを調べたらスフィンクスまで見つかった!

2018.08.31

モロヘイヤ、と聞いてなんとなく知ってる人は多いだろう。エジプト原産の野菜でビタミンB2が多く含まれるなど栄養豊富。ご当地でもファラオが愛した野菜の王様と呼ばれている。だが正直、日本人にはまだまださほどなじんだ野菜ではないようだ。

ところが群馬県に行くと状況は一転する。街行く人に聞いて回ると口々に「好き!」「大好き!」「昨日も食べた!」と積極的な答えが返ってくる。なぜか「ゲリするくらい好き!」とよくわからない意思表示をする子どももいたが、とにかく群馬県民がモロヘイヤを強烈に好きだということはわかる。なんと群馬県は収穫量が年間357tと日本一で、2位の沖縄の71tの七倍!これは群馬県のモロヘイヤ文化を知りたくなるではないか。
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8月30日放送の「秘密のケンミンSHOW」では、この群馬県のモロヘイヤをとりあげた。エジプト生まれの野菜が、群馬県民の生活にすっかり溶け込んでいるのだ!

太田市をはじめ県中央部の中毛地域ではモロヘイヤが盛んに栽培され、日々の食卓に普通に並ぶ。おひたしにしたり、味噌汁に入れたり野菜炒めに加えたり、天ぷらにしてもグッド!日本の野菜と何ら変わらない。だがいちばん特徴的なのは、茹でて刻んでネバネバした状態のものをごはんにかける食べ方。老若男女がぱくぱくもりもり、モロヘイヤごはんをかきこんでいる。
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スーパーで他の野菜同様、普通にたくさん並べて売られているのはもちろんだが、群馬の各お宅では家庭菜園で盛んに栽培されている。見ていると家庭菜園というより裏の畑という感じだが、気軽に育てて気楽に収穫しているではないか。中毛地域の群馬県民にとってはもはや、遠い異国の野菜ではなく身近な自分たちの野菜になっている。

なぜこんなにモロヘイヤが群馬に根づいたのだろうか?群馬県庁で農政部ぐんまブランド推進課の横堀知明さんに聞いてみた。80年代、それまで盛んだった養蚕が収縮していき、桑の代わりに様々な野菜に畑が転用されていった。その中に登場したのがモロヘイヤだった。暑いエジプトから来たこの野菜が、群馬の夏の暑い気候にうまいこと合って普及したのだろうという。桑の収穫に使っていた桑爪という農具が、モロヘイヤの収穫に役立ったことも大きいかもしれない。
なるほど!異国の野菜が日本のある地域に根づくのは面白い、群馬はまるでエジプト化しているみたいだなあ、と思うと、取材班はなんとスフィンクスを群馬に発見!
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ピラミッドの上にスフィンクスの頭を強引にのっけた奇妙な建造物があり、パーラースフィンクスの看板が!実はパチンコ屋がクローズして建物だけ残ってまさに遺跡状態になっていたのだ。これは、群馬県は本当にエジプト化しつつあるのかもしれない。このヘンテコなスフィンクスにモロヘイヤの普及が影響したのかは、もう確かめようもなさそうだ。

【文:境 治】
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