「秘密のケンミンSHOW」で紹介されたメニューを食べに行ってみた ①群馬のケンミン食「とりめし」

2017.10.22

「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」(毎週木曜夜9時~)で紹介した食べ物を、改めて「読みテレ」で紹介してみよう、と思ったらですよ…ケンミンSHOWって何!? 10年もやってるの?膨大な放送リストが送られてきちゃって。10周年おめでとうございます。いや、さぁ、どうする?何を選ぶ。が、読んでるだけで、腹が減ってくる。

ということで「ケンミンSHOWで紹介したメニュー、食べてみた」の1回目は、昨年10月と今年2月に紹介した、群馬のケンミン食と呼んでもいい、登利平の「とりめし」です。
私事ですが、5年前に結婚、妻は群馬出身です。
なので、群馬に帰省するのですが、大概その帰りの車中で「とりめし」を食べるのです。

ご飯の上にのった、薄くスライスされた鶏のムネ肉。そこに濃さ・量ともに申し分のないタレの味付け、添えられた漬物・梅干しがアクセントに。このシンプルさが広く長く愛される理由でしょう。

聞けば「群馬で集まり事があれば、登利平のとりめし」と言われているほどのようで、学校の集まりに会社の会議、催し物などなど。とにかく登利平のとりめしが登場するのです。

しかも、群馬県は年間の弁当支出金額が全国1位。
何かあったら、いや、そうじゃなくても登利平なのです。

実は私も、先日仕事で、群馬県内のイベントに立ち会ったのですが、お昼になるとやっぱり出てくるんですね、登利平のとりめしが。食べた場所は会議室でしたが、登利平の弁当を見ることで「ああ、俺は群馬に来たんだ」と実感するのです。

で、この登利平の「とりめし」。いわゆる「駅弁」ではないんですね。ここが大事。
最近になって、高崎駅の新幹線コンコース内で販売されるようになったのですが、基本は改札の外。
幸い、群馬最大の交通の要衝・高崎駅では、駅に直結した商業施設でも買えます。

さらに、ここ数年は群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」(東京・東銀座)で、数ヶ月に1度「とりめし」が店頭で販売されるように。これは同店のツイッターなどをチェックしていないと見逃してしまいそうになるのですが、なかなか出会えぬ群馬の味。食べたい、食わせろ。ああ、食べたい。

じゃあ、群馬行くしかないじゃないすか。

で、登利平のサイトを見ると…ちょっと待て。

埼玉で買えるじゃないですか。熊谷で。

気がつくと私は、新宿駅の湘南新宿ラインのホームに立っていた。
いってきます。

新宿から1時間、熊谷駅に到着。
JRに並ぶホームにSLが止まっている。
これは秩父や長瀞に行くSLじゃないですか。
初めて見たぞ。おー!かっこいい。

…すみません、鳥めしを買いにきたのです。

ラグビーの街。そして夏は全国屈指の最高気温を記録する街、熊谷。
そういえば猛暑日に「情報ライブミヤネ屋」でも、このあたりで中継していなかったか。
登利平の店舗は駅ビルの中。改札からすぐ。
時間さえ合えば、東京から約1時間…食べたい時に買いに行ける。
しかも店先のカウンターには手描きのPOPで「ケンミンSHOW」のことが。
ありがとうございます。

買ったら後は一気に都内の自宅へ帰ります。
はやる気持ちを押さえて帰宅。
おお、今日も出会えた登利平のとりめし。
写真を撮るのももどかしいくらい。なんと、まだ温もりが残っているではないですか。

買ってきたのは「松」と「竹」。
とりめし、実は2種類あります。
(写真上が「松」、下が「竹」)

「松」はムネ肉とモモ肉が乗ったもの、そして「竹」はムネ肉だけのものなのですが、なぜか群馬出身の人は「竹を食べなさい」と言うのです。

値段としては100円ほどの違いなので、ついつい「松」を選びがちなのですが、どうも群馬ケンミンにとってのデフォルトは「竹」のようです。

「竹」は、あっさりしていますが、味付けがしっかりしたムネ肉、これ、ビールに合います。でも、モモ肉も捨てがたい。悩んだ結果、「松」と「竹」、2個食べちゃいました。こんな贅沢、あっていいのでしょうか。

みなさん、まずは「竹」をスタートに、次に「松」を是非。だから、何度も群馬に行って、何度も食べてみたらいいじゃないですか。いや、熊谷でもいいのです。

食べてみたけど、また食べたくなるのが、登利平のとりめしです。

お義母さん、年末には帰ります。
そして、帰りにとりめしを。
【文:河野 虎太郎】

執筆者プロフィール
放送作家。1974年生まれ。これまでytv「THEワイド」「ウェークアップ!ぷらす」に関わったほか、テレビ・ラジオを中心にジャンル問わず節操なく関与するほか、放送史の研究も。
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