【宮城県】白石市の名物麺はラーメンでもそうめんでもなく、うーめん?しかも短!
2023.07.10
宮城県白石市には独特の名物麺があると聞いた。「温麺」と書いて「うーめん」と呼ぶ。冷たい麺をざるで出すのに、「温麺」というのも謎。しかも普通の麺類よりずいぶん短いらしい。
そこで白石市へ行き、「□―めん」と書いたフリップを見せてみた。他県民なら「らーめん」とか「そーめん」と答えそう。
地元の信用金庫のお姉様方に□に入るのは」何?と聞くと「う」「う」「うーめん」と揃って即答。「ラじゃなくて、ここらへんは、う!」ですって。
テニスを愛するヤングに聞いても「うーめん」「うーめん」とフルネームで即答。「昨日食べました」「一昨日食べました」と暮らしに馴染んでいる様子。
そこで白石市へ行き、「□―めん」と書いたフリップを見せてみた。他県民なら「らーめん」とか「そーめん」と答えそう。
地元の信用金庫のお姉様方に□に入るのは」何?と聞くと「う」「う」「うーめん」と揃って即答。「ラじゃなくて、ここらへんは、う!」ですって。
テニスを愛するヤングに聞いても「うーめん」「うーめん」とフルネームで即答。「昨日食べました」「一昨日食べました」と暮らしに馴染んでいる様子。
©ytv
ヘビメタ好きの美容師さんに、うーめんがどれくらい好きか聞くと「うちの嫁さんと同じぐらい好き」これはすごい好きという意味らしい。「白くてモチモチするところ」がいいというので、うーめんと奥さんどっちの話?とつっこむと「両方」と臆面もなく答える。
白石市では20以上の店で白石うーめんを提供。さらに仙台市でも、仙台駅ビルエスパルにある宮城県の郷土料理店には白石うーめんがメニューにある!県南部を中心に60以上のお店でうーめんが食べられるのだ。
白石市では20以上の店で白石うーめんを提供。さらに仙台市でも、仙台駅ビルエスパルにある宮城県の郷土料理店には白石うーめんがメニューにある!県南部を中心に60以上のお店でうーめんが食べられるのだ。
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白石市へ戻ると、大行列を発見。白石うーめんと暖簾に書かれた「やまぶき亭」というお店だ。知る人ぞ知るうーめん専門店。お店に入ると、味のある古民家風の店内にお客さんがびっしり。奥に進むともう1つ座敷があり、こちらも満席。
そこに白石うーめんが運ばれてきた。麺を見せていただくと、なんだこの短い麺!白石うーめんの長さは9cmと決まっていて、これはそうめんの半分以下。
そこに白石うーめんが運ばれてきた。麺を見せていただくと、なんだこの短い麺!白石うーめんの長さは9cmと決まっていて、これはそうめんの半分以下。
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そうめんを食べる場合、麺が長いので高く持ち上げ何度もすするが、白石うーめんの場合は持ち上げなくてもするっと食べられ、すする時間はなんと1秒以下。
そしてめんつゆが3種類も出てくる。お客さんに聞くと「くるみだれ、めっちゃ甘いっす。これはごまだれ、めちゃめちゃ甘いっす。で、オーソドックスなしょっぱいめんつゆです。」
この地域では古くからゴマやくるみだれのお餅を食べる習慣があったため、白石うーめんのたれも同じような味付けで食べられていたらしい。
そしてめんつゆが3種類も出てくる。お客さんに聞くと「くるみだれ、めっちゃ甘いっす。これはごまだれ、めちゃめちゃ甘いっす。で、オーソドックスなしょっぱいめんつゆです。」
この地域では古くからゴマやくるみだれのお餅を食べる習慣があったため、白石うーめんのたれも同じような味付けで食べられていたらしい。
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そして白石うーめんはそうめんよりも太い。定番のそうめん揖保乃糸の太さは0.7ミリだが、 白石うーめんは1.3ミリとほぼ倍の太さなのだ。
ところでそうめんはよく、水に浮かべて出すが、なぜうーめんはざるに乗せて出すのか?お店の人が「伸びやすいんですよ。油使ってない分、伸びるのが早いんです」え?油を使わないのか。
そうめんは乾燥とくっつきを防止するため油を塗るが、白石うーめんは 油を使わず、代わりにでんぷんをふりかける。もっちりした食感を楽しめるよう麺をやや太くし、折れにくくするため短くカットしている。
なぜ白石市でこの独特な麺が食べられているのか。奥州白石温麺共同組合を訪ね、理事長の吉見光宣さんに由来を聞いた。
「江戸時代の初期、400年前に親孝行の息子がいまして、お父さんが胃病だったので油を使わない消化のいい麺を作った。お父さんに食べさしたら病気が治った。それが時のお殿様の耳に入り、心温まるお話だから温かい心の麺と書いてうーめんと呼びなさい、となったそうです。」
ところでそうめんはよく、水に浮かべて出すが、なぜうーめんはざるに乗せて出すのか?お店の人が「伸びやすいんですよ。油使ってない分、伸びるのが早いんです」え?油を使わないのか。
そうめんは乾燥とくっつきを防止するため油を塗るが、白石うーめんは 油を使わず、代わりにでんぷんをふりかける。もっちりした食感を楽しめるよう麺をやや太くし、折れにくくするため短くカットしている。
なぜ白石市でこの独特な麺が食べられているのか。奥州白石温麺共同組合を訪ね、理事長の吉見光宣さんに由来を聞いた。
「江戸時代の初期、400年前に親孝行の息子がいまして、お父さんが胃病だったので油を使わない消化のいい麺を作った。お父さんに食べさしたら病気が治った。それが時のお殿様の耳に入り、心温まるお話だから温かい心の麺と書いてうーめんと呼びなさい、となったそうです。」
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なるほど!温かいのは麺ではなく、心!油を使わないのも健康に良さそうだね。ぜーんぜん知らなかったけど白石うーめん、これはぜひ食べてみたい!
【文:境治】
【文:境治】
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