「奈良にうまいものなし」の定説を覆す、三輪そうめんのプレミアムなおいしさ!

2019.09.13

「奈良にうまいものなし」の定説を覆す、三輪そうめんのプレミアムなおいしさ!
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大型台風が来て大変だったと思ったら猛暑がぶり返して嫌になってたところに、急にすっかり秋になった日本列島。今年の夏も振り返るとそうめんをよく食べたなあという人も多いだろう。それくらい日本の夏に溶け込んだ食文化、そうめん。けっこういろんなブランドがあり、同じようでけっこう違いもあるのは知っているだろうか。中でも兵庫県の播州そうめん、香川県の小豆島そうめんと並んで日本三大そうめんと称されるのが、奈良県の三輪そうめんだ。
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うんうん、なんとなく知ってる。たしか食べたことある。お中元に桐箱に入ったのをもらったことがある。それぞれみなさん、記憶にあるはずのブランドだ。そう、三輪そうめんは日本に多々あるそうめんの中でもブランドそうめんと言っていい品格があるのだ。実は奈良県こそ、そうめん発祥の地なのである。
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失礼ながら「奈良にうまいものなし」などとよく言われ、食文化が薄いイメージがある奈良県だが、行ってみると町中のいたるところで三輪そうめんを売っている。奈良と言えば奈良漬、次に三輪そうめん、という感じ。三輪そうめんの本籍地は、奈良市のすぐ近くの桜井市で、同市を中心に奈良県には三輪そうめんメーカーが70軒以上も存在するそうだ。奈良県の一大産業と言っていい!
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奈良県民にとってはそうめんといえば三輪そうめん、お互いに贈り合うので買ったことがないと言ってのける人もいるほど親しまれている。県民が言うには、三輪そうめんは細いのにコシがしっかりある、主張のあるそうめんなのだそうだ。そうめんってそんなに違うのか。実際、他のそうめんと比べると三輪そうめんは断然細い。さらに細さでランクがあり、「神杉」と呼ばれるタイプになると約0.5mmというからシャーペンかよ!という極細サイズ。もちろん、細いほど高級なのだそうだ。
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三輪そうめんは不思議と、桐箱に入って売られている。さすがブランドそうめんだ。奈良県民のご家庭には、この桐箱に入った三輪そうめんが常にどさっと保管されている。細いので茹で時間はたったの60秒!めんつゆに薬味としておろし生姜、大葉、錦糸卵、ネギにミョウガなどを加えてそうめんをつける。これをすすれば極上のおいしさ間違いなし!
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奈良県民がそうめんと一緒に食べるお味噌汁を見ると、そうめんを短くぶっとくしたような具が入っている。これは「ふし」と呼ばれる、そうめん製造の際にできる端っこの部分だという。これはこれで楽しむのが奈良県民。そうめんを味わい尽くしている!
また、三輪そうめんは余ったら水に浸けておくのだそうだ。コシがあるのでヨレヨレにならずしばらくおいしさを保てるという。また、乾燥した状態のそうめんを一年寝かしたものは古物(ひねもの)と呼ばれヴィンテージ的においしさが増すらしい。何年物の古物などと称して、高く売られているそうだ。

奈良県民は、三輪そうめんを何回も、何年も味わうのだ。そう聞くと、いまのうちに三輪そうめんを取り寄せて、一年待って古物として来年の夏に食べてみたくなる。さすがのブランドそうめん、その魅力は奥が深かった!

【文:境 治】
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