木更津市民はチャーベンバーベンが大好きってそれ何語かわからない件について

2018.04.27

チャーベンバーベン、といきなり言われてもそんな日本語があると思えず、いったい何の話だかまったくわからないのだが、千葉県は木更津市民が大好きな食べものだという。4月26日放送の「秘密のケンミンSHOW」では千葉県民の熱愛グルメとして、このチャーベンバーベンという謎の言語が紹介された。熱愛グルメというからには食べ物だと思われるが、語感から想像するのは得体のしれない、グチャーとかネバーとかキモチ悪そうな物体だ。

木更津市民はだがしかし、このチャーベンバーベンをいかにもおいしそうに語るではないか。大人も子どもも年配の人も、男性も女性もみんなが口々に顔をほころばせながら語る。
まずバーベンは、ごはんに豚肉を焼いてタレを付けて乗せてある弁当のことだとわかった。バーベキュー弁当、だから「バー弁」と呼ばれるそうだ。木更津市のあちこちにあるたぬきのイラストの「浜屋」というお弁当屋さんの人気メニューなのだ。
なぜ「たぬき」なのか?「しょうじょう寺のたぬきばやし」という童謡を知らない人はいないだろう。しょうじょう寺(証誠寺と書く)は木更津市のお寺で、あの童謡はおらが町の唄として市民に親しまれているのだそうだ。そこでたぬきのマークをシンボルにした浜屋さんがバーベキュー弁当を駅弁として売りだしたらすっかり市民に愛されるようになった。「人生の節目には必ずバー弁を食べた」と熱く語る木更津市民もいて、それほどのご馳走には見えないメニューだがと微妙な気持ちになった。
さて今度はチャーベンだが、これもチャーシュー弁当の略で、なぜかカバのマークの「としまや」という弁当屋さんのトップを誇る人気メニューなのだそうだ。豚バラ肉を2時間煮込んだチャーシューをしょう油ベースの秘伝の甘辛ダレにつけてごはんに乗せる。これをガテン系のお兄さんから保育士のお姉さんまで、がっついて食べるのが、木更津市民のランチとしてすっかり定番になっている。
ちなみにとしまやでは他にとり弁、かつ弁などがあり時には、それぞれが好きな派閥同士でいちばんおいしいのがチャー弁だ、いやとり弁だと言い争いにもなるそうなのだが、味付けはどれも秘伝のしょう油ダレなので、正直同じ味なんだけどと店長さんは申し訳なさそうに笑っていた。

さてこのチャー弁とバー弁、こうなると家庭で作ってみたくなる。そんなに手の込んだレシピではなさそうだが、どちらもタレが決め手になりそうだ。ポイントはしょう油ダレであることと、濃いめの味付けにありそうだ。自分なりのチャー弁、バー弁を開発してみてはいかがだろうか。
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