【青森県・宮崎県】津軽弁と宮崎弁は似ている?ウソだけど、ホントだった!

2023.07.19

【青森県・宮崎県】津軽弁と宮崎弁は似ている?ウソだけど、ホントだった!
©ytv
青森県と宮崎県、日本の北と南で1300km近く離れているのに方言が似ている?

言い出したのは、宮崎出身の蛙亭イワクラだった。
「青森出身の方から青森県の方ですか?と言われたことがある」と言うのだ。
イントネーションが似ているらしい。
これに青森県出身の古坂大魔王が「宮崎はすごく似てるなと思った」と同調する。

そこで宮崎県に飛び、県庁所在地宮崎市で聞いて回ると、意外な反応。
©ytv
「絶対似てない。」「嘘やろ」と全否定されたのだ。
「イワクラがしゃべる時、そこまで訛ってねえぞと聞いてた。」
「あれは盛ってるね。盛りクラ!」とひどい言われよう。誰に聞いても、まったく賛同する人はいない。
実際に津軽弁の音声を聴いてもらっても「全然違う」と言われてしまう。

そんな中、「小林市で聞くと似てると言うかもしれない」と大きなヒントをくれた人が!
©ytv
なるほど、イワクラはその小林市出身!そこへ行けば何かがわかるかも!

小林市は宮崎市より山あいの町で、人口は少ないが霧島連山からの名水でチョウザメの養殖に成功した素敵なところだ。

小林市の家族の皆さんに津軽弁の音声を聞いてもらうと「ああ!」と強い反応。
「西諸弁ですよね。」「イントネーションはそっくり!」とみなさん共感してくれた!
©ytv
西諸弁とは小林市を中心に使われる方言で鹿児島弁もミックスされた独特の方言。
「宮崎市で仕事して喋ったら全然通じなかった」こともあるほど違う言葉なのだ。

別のご家族に聞くと、「東京でバイトしてた時に、地元の言葉だと思って出身は小林市ですか?と聞いたら、
津軽です、と言われたことがある」と言う。やはり「イントネーションが似てた」そうだ。

お孫さんらしき幼子を抱えたお父さんが「イワクラさんは嘘つきませんよ」と力強く味方してくれる。
©ytv
今度は青森県に行き、作業中のお父さんに話しかけた。
古坂大魔王さんが津軽弁と宮崎弁が似てると言ってましてと聞くと
©ytv
と即否定。

ところがイワクラが喋っている音声を聞いてもらうと「似てる!聞いてみたら似てる!」と全肯定に豹変した。
©ytv
別のお父さんにもイワクラの音声を聞いてもらうと「たぶん弘前市周辺の人です」と言い出す。
津軽弁をわかりやすく言ってる共通語って感じ」だそうだ。

とにかくお互いに聞いてもらうと一様に「イントネーションが似てる」と言う。
これは、青森と小林の方言が似てるのは、ホントと言ってよさそうだ。

そこで小林市の公民館に集まったおばあちゃんたちの会話を聞いてみた。


ほいどんあさんめもな、めひどんくっせすっとねびどん、あさからねっちょわならんしな、こいもこまったもんじゃ


日本一難しい方言と言われた津軽弁なみの難解さ!
©ytv
解読すると「でも朝もねごはん食べ終わると眠い、朝から寝るわけにもいかないし、困ったもの」という、
朝寝ると夜眠れないという他愛ない内容だった。


似ているのはイントネーションや難解度だけではない。
短い一文字でいろんな意味を言い表すのも似ている。
©ytv
津軽弁では、お粥も「」、食べなさいも「」、くださいも「」、かゆいも「」と同じ「」が様々な意味を持つ。

小林市でも、貝を「」、掘りには「けけ」、おいでも「」、「けをけけけ」で「貝を掘りにおいで」の意味になるそうだ。
©ytv
さらに、トゲのことを「」、ハエのことを「」、灰のことも「」、蛇のことは小さな「つ」がついて「へっ」と言う。
この「っ」は1/4の「っ」だとさっきのお父さんが細かいことを主張していた。

そして、家のことを「」と言うのは津軽でも小林でも共通だった。
やはり似てる!青森と宮崎の言葉は似ているぞ!お父さんにそれを伝えると「え?!」と驚いた。
©ytv


そしてもうひとつ、津軽弁も西諸弁もどこかフランス語っぽい点も似ている。
津軽弁がフランス語っぽいのはこれまでも言われてきたが、西諸弁も相当フランス語っぽい。

そのことを利用した小林市の移住促進PR動画もある。
フランス人が小林市にやって来てその魅力を語るのだが、最後に彼がフランス語ではなく西諸弁で喋っていたことが明かされる。
リンク


最後に、前に番組で津軽弁の聖地に認定した五所川原市金木のみなさんと、宮崎の西諸弁精鋭チームにリモートで会話してもらった。
©ytv
最初はお互いに通じず話が噛み合わなかったが、西諸弁の「ぬき」が
津軽弁の「ぬげ」と同じ「暑い」の意味だとわかると盛り上がり、だんだん会話が通じていった。
©ytv
まるで違う国の人たちの心が通じあったようでちょっと感動。

というわけで、青森弁と宮崎弁が似ているというのは、西諸弁に限ればホントだった。
イワクラは盛りクラではなかったね!

【文:境治】
リンク
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング