一円玉を投げる葬式?お菓子をせがむ七夕?お雑煮がぜんざい?全国秘密の冠婚葬祭!
2020.12.18
結婚式にお葬式、年中行事。日本ではどこでも同じように行われている、と思いきや!意外に各地でちょっと変わったやり方、儀式が存在する。日本各地の「秘密の冠婚葬祭」を紹介しよう。
徳島県南部の美波町のお葬式がちょっとびっくり。その日が来ると、みなさん何千円分もの一円玉を用意する。軽い一円玉も5千円分ともなるとバケツが必要な量。各自大量の一円玉を抱えて集まる中、お坊さんがお経を唱え始めた。するとなんと!集まった人々が抱えたバケツから一円玉を投げるではないか!ちゃんとお坊さんの周りには投げ入れスペースができており、そこに向かって人それぞれの投げ方で一円玉を投げる。前の方に座ったおばあちゃんの頭に当たることもあるが、おばあちゃん、必死に耐えている。なんだこの風習?!
徳島県南部の美波町のお葬式がちょっとびっくり。その日が来ると、みなさん何千円分もの一円玉を用意する。軽い一円玉も5千円分ともなるとバケツが必要な量。各自大量の一円玉を抱えて集まる中、お坊さんがお経を唱え始めた。するとなんと!集まった人々が抱えたバケツから一円玉を投げるではないか!ちゃんとお坊さんの周りには投げ入れスペースができており、そこに向かって人それぞれの投げ方で一円玉を投げる。前の方に座ったおばあちゃんの頭に当たることもあるが、おばあちゃん、必死に耐えている。なんだこの風習?!
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大阪の法事を観察すると、やってきた弔問客が「御仏前」などと書かれた水引を持っている。おや?水引の紐が黄色いぞ!白と黒じゃないのか?だが実は、大阪一帯では黄色が当たり前なのだという。葬式では他地域と同様に黒なのだが、四十九日以降は黄色が使われる。皇室への献上品に黒に近い色を使うことが多いので、黒の次の弔いの色として黄色が使われているそうだ。大阪で法事に行く時は気をつけないといけないぞ。
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今度は北海道の七夕を紹介しよう。この日になると、子どもたちが近所の家々に大勢押しかけ、歌い出すのだ!「♪竹に短冊〜七夕祭りおおいに祝おう〜ろうそく一本ちょうだいな〜」歌い終わると、その家の人が用意したお菓子を子どもたちそれぞれに配っている。あれ?ろうそくちょうだいと言ったらお菓子をもらえるの?近くの家だけでなく、ガソリンスタンドでも歯医者でも回ると、みなさん用意してくれていたお菓子をくれる。ハロウィンみたいだなあ。これ、実は青森から北海道に移り住んだ人びとが伝えた青森ねぶた祭の時の風習らしい。青森ではあまりやらなくなったのに北海道では逆にすっかり定着しているのが不思議だ。
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各地の結婚式も面白い!北海道では披露宴が会費制でご祝儀袋でなくお札をそのまま、あらかじめ決まった会費として渡すからざっくばらんでいい。一方富山の結婚式では巨大な引き出物を渡されるのだが、開けると中には巨大な鯛の蒲鉾が入っているそうだ。
そして結婚式といえば沖縄。ゆったり流れるうちなー時間なので、平気で遅刻する。遅れた人に何をしていたかを聞くと「スパゲティ食べてました」って、宴席で出る料理を食べればいいのでは?披露宴のプログラムには余興がいくつも並んでいて、親戚や同級生、同僚などのグループが歌ったり踊ったり。しかもかなり練習してきた様子。新郎新婦のためというより自分たちの日頃の成果を披露しあっている。そして最後はカチャーシー!参加者全員、老若男女が皆踊り出してノリノリだ。これも絶対、自分が楽しむために来てるよね。でもそれがまたいい!
そして結婚式といえば沖縄。ゆったり流れるうちなー時間なので、平気で遅刻する。遅れた人に何をしていたかを聞くと「スパゲティ食べてました」って、宴席で出る料理を食べればいいのでは?披露宴のプログラムには余興がいくつも並んでいて、親戚や同級生、同僚などのグループが歌ったり踊ったり。しかもかなり練習してきた様子。新郎新婦のためというより自分たちの日頃の成果を披露しあっている。そして最後はカチャーシー!参加者全員、老若男女が皆踊り出してノリノリだ。これも絶対、自分が楽しむために来てるよね。でもそれがまたいい!
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最後にお正月の雑煮。島根県では各地それぞれで多様な雑煮を楽しんできた。出雲市では餅に何やら黒い糸の塊が絡んでいる。謎の生き物のようでちょっと怖い。これは岩海苔!十六島(うるっぷい)海苔と呼ばれ、100gで1万円もする高級品だそうだ。ありがたいと食べてるけど、正直キモいなあ。松江市では雑煮に甘く煮た小豆が入っていて、つまりぜんざい。なんだか正月なのにありがたみが薄い気がする。太田市では錦糸卵など5つの具材を使った五色雑煮のカラフルさを楽しみ、県西部では逆に餅だけの雑煮が出てきておせちの黒豆を入れて食べる。同じ県内でこんなにいろんな雑煮があるなんて、面白い!
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冠婚葬祭、年中行事を日本ではこうするものだと決まってる?それは思い込みというものだ。その土地その土地で多様に行われ、多彩に楽しまれてきた。そんな日本文化の奥行きの深さに思いを馳せながら過ごせば、今度のちょっと寂しくなりそうなお正月も楽しいかもしれない。年末年始はみなさんおとなしく、おごそかに送りましょう。よいお年を!
【文:境 治】
【文:境 治】
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