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影山貴彦のウエストサイドTV【10】

2020年のテレビ界をけん引するのは、川田裕美!

影山貴彦 2019.12.26

2020年のテレビ界をけん引するのは、川田裕美!
©ytv
時節柄?というわけでもありませんが、記念すべき連載第10回ということもありますし、これからの関西のテレビを考えてみたいと思います。
 毎度申し上げていることですが、関西に限らず、今の日本のテレビ界に一番必要とされているのは、「世代交代」だと思います。ベテランの味の良さももちろん大切にしたいところですが、何十年も同じタレントがテレビ界を席巻し続けることは、テレビ界にとって決して良いことではありません。社会の高齢化、少子化に拍車がかかっているからこそ、新しい才能が開花しやすい土壌をテレビの世界に作っていかなければなりません。
 少々辛口なことを申し上げれば、現在のテレビを支えているのは中高年層です。そのため、自然と中高年層が好む番組が視聴率の上位にランキングされています。テレビ業界の、「取れるところから確実に数字を取る」手法は、決して責められるものではありませんが、そのやり方を続けていると、業界の先細りに拍車をかけることになりかねません。若い人、これから社会を支える世代の視聴者が好んで見てくれる番組を数多く制作することが、これからのテレビに必要なことなのです。もちろん若ければ、新しければ何でもいいということではありません。大切なのは番組の「質」。私たちをワクワクさせてくれる何かを持った番組が2020年には数多く誕生してくれることを願って止みません。
 さて、そこで重要なのは、業界を引っ張ってくれる新たなキーマンの存在です。関西のテレビ界に目を向けてみましょう。大御所のみなさんはいずれもお元気です。「衰え」という言葉は無縁のようでもあります。ですが、画面に映る出演者の平均年齢は、確実に東京のテレビよりも上なのです。関西のテレビ界の方が、より「世代交代」が進んでいないのです。できれば20代、少なくとも30代で「冠番組」を持てるような出演者を関西から誕生させることが急務であると考えます。
 候補の筆頭として私が挙げたいのが、川田裕美さんです。元読売テレビのアナウンサーで、現在はフリーとなり、数多くの番組で活躍されている川田さんの細かな説明は不要でしょう。プライベートでも先だって結婚され、公私ともに充実された日々を送られています。メイン司会者としての実績ももちろんありますが、まだ「冠番組」はありません。念のためにご説明しておきますと、「冠番組」とは、番組タイトルの頭にメイン出演者の名前が入ったものを指します。「冠番組」はタレントにとって、ひとつの大きな目標といえるのです。
 川田さんは、飛び切り明るいキャラクターで、頭の回転も速く、笑いのセンスにも長けています。グイグイと自分だけが目立てばいいというタイプではなく、全体を見渡せる賢さが身についているように思えます。そんな川田さんに新しい時代に相応しい関西のテレビ界をけん引する一人となって頂きたいと思うのですが、いかがでしょう。
 「川田裕美の〇〇」という新番組が、近い将来関西から生まれることを確信しています。
執筆者プロフィール
影山貴彦
同志社女子大学メディア創造学科教授
(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
上方漫才大賞審査委員
著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」、「テレビのゆくえ」、
「おっさん力(ぢから)」など
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