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目標を見失ったワケあり登山家が見つけた、新しいターゲットとは…!?

2018.06.03

ライセンス・藤原一裕、井本貴史、NMB48・渋谷凪咲が、スタジオに招いたワケあり人たちからそのコアでレアな世界を覗かせてもらう番組「ワケあり!レッドゾーン」。4月22日の放送でスタジオに現れたのは、物腰柔らかな老紳士。だが、その肩書は「ワケあり登山家」というギャップのあるもの。MCの3人も「登山する感じに見えない」「アクティブな感じがない」と口にするが、実はこの男性、とにかく低い山を登る低山登山家だった。加藤浩二さんは、学生時代から登山大好きで、1999年には日本百名山を制覇。しかし制覇してしまったことで目標を失う。そんなとき、当時日本一低い山だった大阪の天保山に登り、低い山にどハマりしたそう。

まず加藤さんが決めた低山の定義は、国土地理院の地図に山名表記されている山で、標高50m以下、もしくは各都道府県の最低峰の山というもの。これに該当する全国149座を4年で完全制覇。続いては地図に載っていない無数の低山制覇に着手し132座に登頂しているとのこと。これまででトータル281の低山に登り、今も新たな低山を探索中。さらに低山倶楽部を発足し、ホームページで情報も発信している。

番組では、そんな加藤さんが絶対に登りたくなる低山として、宝物伝説のある兵庫県・赤穂市の「唐船山」、日本一の自然低山である徳島県・徳島市「弁天山」、住宅街の中にある北海道・釧路市の「御供山」などを紹介した。加藤さん曰く「低い山には低い山の魅力がある」そうで、紹介された低山はどれも標高が20m以下、なかには6.1mというものもあり、登頂時間は10秒という驚きの情報も。これだけ早く登れるだけに、1日15ヶ所登ったこともあると笑顔の加藤さんだが、静岡県・静岡市「舟山」は手こずったと告白。1回目は準備不足で登頂に失敗、6年ぶり2回目でようやく成功したそうだが、その理由は川を渡れなかったから。実はこの山、川を渡らないと登頂できないそうで、登山用のステッキと鮎釣り用の靴を持参したことが成功のポイントだった。そのときも、川を渡るのに10分、登頂時間3分という、登山なのか川渡りなのか、よくわからないことになっていたようだ。さらに、広島県・江田島市にある標高11mの「茶臼山」は、登るのに2時間以上かかったが、これも潮が引かないと登れないので、潮が引くのを2時間待っていたのが真相。登頂時間は4分だったことも明かされた。

ほかに、加藤さんがロケに出向いた様子もオンエア。都内で2つだけあるという国土地理院の地図に載っている低山のうちのひとつ、東京・虎ノ門にある「愛宕山」と、足立区にある標高2.3mの「小右衛門富士」へのアタックを見せてくれた。どちらも低いので登頂はあっという間。しかし、加藤さんが語る山ごとの歴史や、「三角点」「合目石」などについての話を聞いていると、なんだか低山に登ることが楽しく思えてくるから不思議。ネット上でも「挑戦しようか?」「妙におもしろい」など、好意的な意見が多数書き込まれていた。

番組ラストは、日本一の低山バトルと題して、大阪府・天保山と宮城県・日和山の争いについても語られた。ちなみに最初は日和山が日本一低かったが、それが天保山になり、そのあと再び日和山に、そしてさらに天保山へと日本一の称号が移っていく。しかし2014年、またまた日和山が低いということになり、現在に至っているとのこと。なぜ日本一の低山が変更されるのか? それって山の高さが変わってるってこと…? アナタもきっと疑問に思うはず。しかしそこには低山だけが持つ「なるほど!」と思わず膝を打つ、納得の理由が隠されていた。加藤さんの説明を聞けば、低山の魅力の一端が垣間見えるはずだ。

【文・佐野 興平】
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