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台風迫る琵琶湖の激闘! 中止か、続行か!?鳥人間コンテストの裏側に潜入した

2018.08.22

裏側取材は7月28日。この日は異例の進路で進む台風12号が太平洋上で居座るという状況での取材となった。大会本部も進路を気にしつつの開催。誰もが天候に気を遣う中、幕を開けた大会1日目は、21機がエントリーするグライダー型の飛行機で風の力だけで飛ぶ「滑空機部門」からスタート。競技が開催されているなか、会場をうろうろ。
最初に目に入るのはやはり、湖上に作られた、高さ約10メートルのプラットホーム。このプラットホームは、作り上げるのに約2ヶ月、解体するのに約2週間かかるとか。41回を数える鳥人間コンテストのノウハウが詰まっている。
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松原水泳場から伸びるプラットホーム
プラットホームにつながる桟橋。参加する各チームは、機体を壊さないようゆっくりと運ぶ。風が強く、なかなか離陸できない時は、ここで機体の渋滞が。また、風が強いときは浮き上がる機体をチームスタッフが必死に押さえる。この日も、徐々に強くなる風から必死に機体を守るメンバーの姿が。並々ならぬ想いでこの大会に臨んでいることが分かる。
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プラットホームへ続く桟橋
プラットホームは、飛行機を飛ばす滑走路であると同時に、多くの参加者が飛行機を飛ばすために最終調整をする場所。
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プラットホーム上で機体の最終調整をしている
山里亮太さんと大原優乃さんによるパイロットへのフライト直前のインタビューなどもこちらで。プラットホームを災害級の暑さが容赦なく襲う。
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フライト直前のパイロットへのインタビュー
と、言いつつも、実は下に吹き抜け部屋のようなものがあり、大勢のスタッフがスタンバイ。競技の進行に合わせて作業している。湖面の風が吹き抜けとなり、ここは意外と涼しい。
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プラットホーム下の技術フロア
プラットホームからよく見える海岸にあるのが、司会の東野幸治さんや羽鳥慎一が番組を進行する特設スタジオ。
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向かって左が観覧席と応援団、右が特設スタジオ
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特設スタジオには、たくさんのカメラマンや技術スタッフがスタンバイ
カメラと言えば、プラットホームから飛行機が飛び立つとたくさんのボートが、機体を追跡。
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フライト中の機体
ボートにはカメラマンが乗り込み、機体と併走しながら映像に収める。
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フライト中の機体をカメラが追う
パイロットの笑顔や悔し涙を伝えるのは、番組には欠かせないボートリポートの荻原次晴さん。フライトごとにカメラマンや音声スタッフと共にボートで駆け回る。
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ボート上からリポートする荻原次晴さん

鳥人間コンテスト2018 360度映像

短い時間ですが、ボートから360度カメラで撮影した動画がこちら。
(YouTubeアプリやVR対応のブラウザでVR映像をお楽しみいただけます。)
鳥人間コンテストの迫力のある映像は、ほかにも。

各機体には必ずCCDカメラを搭載。このカメラが、コクピット内でのパイロットの表情を伝える。ネット上でもよく話題になる、体力や精神の限界から発せられる多くの名言はこのカメラが記録。感動のフライトを盛り上げる重要な役割を果たしている。
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向かって右側にあるのがコクピット内のカメラ
カメラといえば数年前から使用されているのが、ドローン。このカメラにより飛行時の映像に幅が出たと好評だとか。
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今大会で使用されたドローン
ボートに乗るのはカメラだけではありません。救助用のレスキューボートも各所に用意されている。船上にはダイバーもスタンバイ。
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レスキューボート
湖面に着水したパイロットを救い出すのももちろんレスキューボートのスタッフ。
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ジェットスキーでも救出
湖を汚さないのは当たり前ということで、ジェットスキーやボートは機体の残骸の回収にも活躍。
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着水後の機体を岸に運ぶボート
岸に帰ってきた機体はチームメンバー達によって引き上げられ、陸上に運ばれる。無残な姿になった1年近くかけて作られた機体。メンバーは愛おしそうに迎える。
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フライトを終えバラバラになって帰ってきた機体
この機体は、重要な資料。今回のフライトの反省材料でもあり、使用できる部品は来年の機体に流用される。
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きれいな状態で帰ってきた機体
このように会場には、番組には映らないたくさんの番組スタッフや運営スタッフが参加。総勢では約500名にもなるそう。また、今大会には、ボート15艇(撮影や救護用など)。カメラは収録用20台、ドローン1台、機体搭載36台が用意された。

順調に取材していたが、お昼を過ぎて、徐々に風が強くなってきた。本来2日目に予定していた「人力プロペラ機部門」のチームも、急遽1日目に繰り上げてフライト。しかし、何機か飛んだ後、どんどん近づく台風の状況を考慮し、運営は中止を決断。

午前中に競技を終えていた滑空機部門には問題なかったが、午後からスタートした人力プロペラ機部門は、風の影響で飛べたのは数機。

この台風と戦うバードマン達の姿、逆境に立ち向かう姿も想像以上にかっこよかった。

御しにくい追い風や突然変わる風向きと闘うパイロット達は、それでも果敢にフライトをし、予想以上の展開を見せる。その姿に会場全体が心を奪われた。途中で大会は中止になったが、見応えは十分だ。

41回目となる今回は、開催される2部門共に大きな節目。というのも、「人力プロペラ機部門」は昨年40キロメートルの完全制覇を達成したことからルールを大きく変更。また、「滑空機部門」は、これまで13度の優勝経験がある“絶対王者”チームが昨年、学生チームに破れ、群雄割拠時代に突入している。大会主催者、競技参加者、スタッフのすべてが“リスタート”の気持ちで臨んだ大変革の年。
ギリギリまで台風と闘った今大会。どのような放送になるのか楽しみだ。

『読売テレビ開局60年 Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2018』は8月29日(水)夜7時〜(読売テレビ・日本テレビ系 全国ネット)で放送される。
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