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30mブランコで靴飛ばし…アホなことに真剣勝負する番組「ビッグ☆プレイ」企画者の思い

伊沢晶子 2019.03.21

30mブランコで靴飛ばし…アホなことに真剣勝負する番組「ビッグ☆プレイ」企画者の思い
©ytv
子供の頃に誰もがやったことのある遊びを究極までスケールアップして大人が真剣に競うスペシャル番組「ビッグ☆プレイ」が、放送される(3/28木曜夜11:59~)。ブランコに乗って靴を遠くまで飛ばす靴飛ばしを、30mの高さの特製ブランコでどこまで飛ばせるか? くだらないけれど、やってみたら面白そうなことを大真面目に、かつ徹底的に追求する。この番組が生まれる発端や実現させるまでの苦労など、演出を手掛ける田渕草人ディレクターに、制作秘話を聞いた。

「『もっとデカい番組を考えてみいひんか?』これがすべてのきっかけでした。東京制作の中堅・若手が集まって、スケールの大きな番組を目指して企画会議をしました。それぞれが考えた企画の中から『子供の遊びをショーアップしたら面白いんじゃないの?』という目線が出てきて…。そこから、誰もがやってきた遊びをでっかくスケールアップしていこうという方向に舵を切って、企画書を書いたら通りました。廃校を借りてクレーンを使ったり、今回は深夜枠にしてはめちゃくちゃお金がかかってるんですけど(笑)、常々『テレビってこんなアホなことにお金使って、でもオモロイな、っていうことをやりたい』と話しているので。テレビにしかできないことでもありますし、自分らがやりたかったことが形になったかなと思います。」

――では、どんな遊びをスケールアップするか? そのアイデアも、相当の数から絞り込んだという。

「アイデアだけで言ったら、会議では100ぐらい出たんじゃないですかね。雑巾がけを長い距離でやるとか、ビーチフラッグを5㎞ぐらいの距離でやるとか、わけわからん方向に行ったり(笑)、紆余曲折はありました。子供の頃にどんな遊びをしていたか思い出しながら、けん玉は? ベーゴマは? じゃんけんは? みたいな話をみんなで何時間もしました(笑)。重機を使ってあやとりをするというアイデアもありましたね(笑)。その中から、シンプルに、本質を見失わずにスケールアップして面白くなるものを考えた時に、今回の3つになりました」

――今回実現したのは、ブランコからの靴飛ばしを30mの高さで行う「スーパースカイシュー」、ブルドーザーとショベルカーが交互に砂山を削っていく棒倒し「ウルトラスティッククラッシャー」、お笑い芸人が特殊メイクを施してにらめっこをする「グレートファニーフェイス」の3種目。「スーパースカイシュー」では、廃校を借り切り、26トンの巨大クレーン3台を使って特製ブランコを作るという大規模な収録に。
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〇クレーンの高さは30メートル
「実現させるまでには、半端じゃない苦労がありました。まず、ブランコを立てるのか、クレーンを使うのかということを最初に考えて。セットを建てたいと思ったんですが、とんでもない見積もりが出たので、あきらめました。クレーンを借りようとしても、やはりかなりの費用がかかってしまうことが分かったんです。幸い、今回一緒にやってくれた番組制作会社が、重機会社と仕事をしたことがあるから相談してくれるということになって…。そこは大阪の会社なので『ウチではできないけど、東京の会社を紹介する』と言ってくれて、紹介された重機会社が、企画を面白がって、すごく安いお金でやってくれるということで、クレーンを借りることができました。しかも、その重機会社さんは、偶然、ロケ場所になった廃校の近くで。いろんなことが重なり合って、ギリギリでできたという感じです。ロケ場所の廃校も、こんなに良いロケーションの場所はなかなかないですし、5日間借りたんですけど、そんなに貸してくれる所はなかなかないんです。大きなクレーンを入れる為には、地盤沈下しないようにグラウンドに鉄板を入れなくてはいけなかったのです。すると、重機会社さんが鉄板を用意してくれた上に、毎朝5時から本番までの準備まで、ずっと参加してくれて。ブランコを作ってくれた会社も、安全面に配慮して丁寧に作ってくれまして、自然と良いチームができあがっていきました」
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〇演出を手がけた 田渕草人ディレクター(左から2番目)
――ロケ場所とクレーン等の手配はできたが…本番までには、さらに大変な作業が必要となった。

「最初に、鉄板をグラウンドに敷き詰める作業を1日かけてやって、2日目にクレーンの設置と、MC席とか出場者の登場ゲートの美術セットの準備。さらにはグラウンドのライン引きをして、配置を決めました。3日目にはブランコの会社に来てもらって、ブランコの位置を決めて、どこでリリースしたらどれくらいの幅で振れるのか、どう靴が飛ぶのか、カメラはどこに置けばいいのか、ほぼ全スタッフで入念にリハーサルとシミュレーションを繰り返して…。もっと高い方が画になるとか、こうした方がもっと飛ぶ、もっとオモロくするためにはどうしたらいいか、と何回も仕様変更しながら試して、最初は高さ25mだったんですけど、結果30メートルが一番良いとの結論に。ディレクター陣は全員、10回ぐらいブランコに乗って靴を飛ばしました。僕もブランコに乗りました。超怖かったです。僕、高所恐怖症なので(笑)。でも、演者の皆さんに自信を持って『安全です、こうしたらオモロくなります』と言えるように乗ると決めたら、他のスタッフもやってくれて。僕としては勝手に感動もありました(笑)」

――それだけの苦労を重ねながら、本番の日の天気予報は雨。本番までの田渕ディレクターの心境は、想像するに余りあるのだが…。

「心配どころの騒ぎじゃなかったです。勿論、雨だけでなく、巨大ブランコなので強風対策も考えてはいました。最悪、日程変更も視野には入れていたのですが、やはり何とか晴れてほしい…と祈るばかりでした。ほんと、ずーっと、緊張の連続でしたね。」
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〇演出を手がけた 田渕草人ディレクター
――田渕ディレクターの執念が実ってか、本番当日は晴れ。途中、雨がぱらついて中断したものの、無事にロケが行われた。
キックボクシング界の神童・那須川天心をはじめとしたトップアスリートから、東大生や発明家といった頭脳派までバラエティに富んだ出場者が顔を揃え、本番は大いに盛り上がった。
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〇クレーンに吊り上げられ絶叫するボビー・オロゴン
――大迫力で白熱した戦いが繰り広げられた「スーパースカイシュー」。さらに、「ウルトラスティッククラッシャー」と「グレートファニーフェイス」は、どんな展開になるのか?

「『ウルトラ-』は、砕石場で600トンの砂で作った砂山に特注の9mのポールを差して、ブルドーザーとショベルカーが交互に削り合うのですが、それぞれの重機の特性が出た勝負になっています。『グレート-』は、特殊メイクアップアーティストの学校の方に全面協力していただいて、おかずクラブのオカリナさんと、トム・ブラウンのみちおさんが自分のアイデアで特殊メイクをして、笑わせ合います。芸人さんの笑いと特殊メイクでにらめっこをスケールアップしています」
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〇ウルトラスティッククラッシャーの収録現場となった採石場
――深夜らしからぬスケール感で、バカバカしいことをやり切る。そんなお祭りのような、ちょっと懐かしくもあるバラエティ番組ができあがった。
「スーパースカイシュー」収録では、出演者から「また出たい」「第2回も…」というコメントが飛び出し、早くも第2回への期待が高まる。

「アホみたいな番組なので、『アホみたいやな』と楽しんでいただければと思います(笑)。
アイデアはいっぱいあって、やろうと思って今回はやっていない遊びもたくさんあるんです。またやれるなら、ぜひ第2回もやりたいです。那須川天心さんも収録後に『マジで僕、2回目やりたいんで、楽しみにしています』って言ってくれたので、会社の偉い人にも、お願いしたいです(笑)」

破格のスケールで、テレビならではの面白さを徹底的に追求した「ビッグ☆プレイ」。一体どんな映像が見られるのか、ワクワクしながら3/28の深夜を楽しみに待ちたい。

【文:伊沢 晶子】
◆放送日時 3月28日(木)23時59分~(読売テレビ・日本テレビ系 全国ネット)
こども遊びを究極スケールアップ ビッグ☆プレイ

◆MC:陣内智則 秋元真夏(乃木坂46)

 スペシャルゲスト:那須川天心

 主な出演者    おかずクラブ(オカリナ ゆいP) トム・ブラウン(布川ひろき みちお)
          ボビー・オロゴン  丸山桂里奈  尾形貴弘(パンサー) 
          巻誠一郎 おばたのお兄さん ほか
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