大阪府民は何でも野球に例える!阪神のレジェンドが決めた「粉もん打線」とは?‎

2019.01.25

‎1月24日放送の「秘密のケンミンSHOW」では人気のシリーズ「ヒミツのOSAKA」を‎放送。大阪府民はなぜか何でも野球に例える!だったら彼らのソウルフード「粉もん」‎を野球の打線に例えたらどうなるか?という他県民的には共感しづらーい企画だった。‎

そもそも大阪府民はそんなに何でも野球に例えるのか?番組で聞いて回ると「京都府民はストレートに言えばいい話を何でも曲げてきよる、シンカーや!」とか、「天津飯は定番だからバリバリの1軍、6番打者ぐらい」とか、誰かのミスを「フィルダースチョイスしたなあ」と言ったりするのだ。脈絡なく、突然野球の話が出てくるのが面白い。‎

そんな大阪府民にケンミンSHOWスタッフがぶつけたのが「粉もん打線」。大阪府民が大好きな粉もん、お好み焼き・たこ焼き・やきそばなどで1番から9番までの野球の打線を組むとしたら、どうする?という質問。他県民的にはどれが何番でもいいよ、と言いたくなる企画だが、聞かれた大阪府民はノリノリで答える。しかもいちいち理由がつけてあるのが奥深いような思いつきのような。そして用意された「粉もん」は10種類あるのでどれをラインナップから落とすのかも注目だ。‎

天満で出会ったおっちゃん二人組に聞くと豚玉を4番に据える。「定番やから」と言うのだ。「4番バッターやからファーストかサードやな」と聞いてもないのにポジションまで答える。「4番サード豚玉!」と調子に乗ってウグイス嬢の調子で読み上げる。‎
一方、新世界にいたガテン系の二人に言わせると「4番はやっぱりたこ焼きやわ」と言う。「絶対みんなに愛されてる。愛されてるやつが4番」と決めつける。3番は豚玉、5‎番はモダン焼きで、クリーンナップが決定した。「掛布、バース、岡田やね」なのだそうだ。‎
なんばのおっちゃんコンビに言わせると、1番はたこ焼きだそうだ。「足が速くて機動力のある選手やな、たこ焼きは機動力あるよ!」って、えー?そうなの?「真弓やん!」「真弓な!」と往年のスター選手・真弓明信の名を持ち出す。「人気あるし男前!」「たこ焼‎きは男前やで」たこ焼きが男前なんて初めて聞くけど。‎
とにかくそれぞれ、理屈になってるのかなってないのかわからない理屈を言いながら、‎それぞれの「粉もん打線」を決めていく。その強引な理由づけを聞いてるだけで面白い!‎

そして極め付けは、なんと阪神の黄金時代を作ったレジェンドにも「粉もん打線」を聞いたことだ。伝説の85年三本連続バックスクリーンの締めを飾った岡田彰布氏。監督として阪神をリーグ優勝に導いたこともある、レジェンド中のレジェンドに「粉もん打線」‎を決めてもらうという恐れ多いお願いに応えてくれたのだ。‎

‎「ご自身が監督になったとしてですね」「フフッ監督ってコレ」と笑いつつも丁寧に選んでくれた。プロの目線で選ぶとやはり豚玉が4番、5番はモダン焼きと、説得力のある理由で決まっていった。だがなんと、たこ焼きが打線から外れてベンチ入りさせられている。これは意外!なぜかと聞くと「野球選手に関しては、タコは縁起悪いですよ。タコ=ノーヒットですから。4タコ5タコて言いますでしょ」そして実際に「現役時代に明石でタコを食べたら、25打席くらいノーヒットが続いたんです」とリアルな体験談も教えてくれた。‎
いやー、こんな馬鹿な企画に付き合ってくれるなんて。でもそういうところが数ある名選手たちの中でもひときわ愛された岡田氏の真骨頂。ありがたいことだ。‎

それにしても「粉もん打線」。これを考えるだけで楽しい時間を過ごせそうだ。関西の皆さんも、それ以外の地域の皆さんも、それぞれなりの打線を組んでみたらどうだろう。‎理屈は、まあこじつけでもいいんじゃない?‎

【文:境 治】
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