秋は夕暮れ

2020.10.12

秋は夕暮れ
©ytv

平安時代、清少納言が「秋は夕暮れがいいよね〜」と枕草子に書いてから千年、時を経ても今なお日本人の心に「わかる・・」と共感させられる「秋は夕暮れ」

撮影:蓬莱大介
秋は大陸から涼しく乾いた空気が入ってきて、空が澄み渡ります。
夏の蒸し暑い夕どきとは違って、とても心地よく、郷愁にかられる風が吹いて、どこからともなく「遠き山に日は落ちて」のメロディーが聴こえてきます。
撮影:蓬莱大介
10月にもなると、日の入りも急に早くなってきたように感じますね。
太陽が沈んでから夜になるまでのほんの数十分を薄明時間(トワイライト)といいます。
濃紺のカーテンが空の上から地平線におりてきて夜になる様を「夜の帳(とばり)がおりる」と表現しますが、・・・最近はあまり言わないかもですね。
夜の帳に盗んだバイクで走り出したのは、尾崎豊。
青い帳が道の果てに続くころ、車の助手席から埠頭を渡る風を見て、恋の終わりを感じていたのは、松任谷由実。
撮影:蓬莱大介
夕焼けが燃えるように赤くなる時は、台風が近づいたりして空気中の水蒸気が増えてきている時。
撮影:蓬莱大介
秋は夕暮れ・・・
一言でいっても様々な空の景色が見られます。
それぞれの素敵な歌を口ずさみながら、ほんの少し、足を止めて深呼吸してみてはいかがでしょうか。
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング