読売テレビ新人アナウンサー・渡邊幹也&西尾桃の“初鳴き”に密着

2023.08.04

読売テレビ新人アナウンサー・渡邊幹也&西尾桃の“初鳴き”に密着
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新人アナウンサーが、人生で初めてカメラの前でニュースを読む…。そんな記念すべき第一歩のことをテレビ業界では“初鳴き”と呼ぶ。今年、読売テレビに入社した西尾桃アナウンサーと渡邊幹也アナウンサーも、去る7月1日・2日に初鳴きを果たした。  

先陣を切ったのは渡邊アナ。この日のニュースは京都で祇園祭の幕開けとなる“お千度の儀 “が行われたというもの。原稿には「山鉾巡行」「禿」「お稚児」といった祭り特有の用語が並ぶが、冷静に下読みを進めていく。
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放送5分前にはニュースセットへ移動するのだが、ここでプチアクシデント。放送に必須の『Qシート』という紙を持ち込むことを忘れ、慌てて先輩の大田良平アナが手渡し。落ち着いているようで、やはり緊張はあるようだ。「原稿はしっかり読めているから、自信を持って」と大田アナが優しく声をかける。
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そして、ついに本番。声が上ずることもなく、順調にニュースを読み進めていたが、中盤、「白塗り」という言葉を噛んでしまう。様子を見守っていた先輩たちも一瞬「あっ」という空気に…。しかしその失敗に引きずられることもなく、残りのニュース、天気予報はノーミスでのりきった。

本番が終わるやいなや「練習で一度も間違えなかったところを噛んでしまった~」と悔しがる渡邊アナ。そこに先輩アナウンサーたちが暖かい拍手とともにやってきた。

当日の指導担当、大田アナは「おそらく、本人より僕の方がほっとしています(笑)ニュースが終わるまでは胃が痛い思いでしたけれども…。まずはいい第一歩を踏み出せたと思います」と祝福。中谷しのぶアナウンサーは「(髪の)後ろの刈り上げ方を見て、気合いが入ってるな、と思った」と、刈り上げ具合に渡邊アナの意気込みを感じ取っていた。先輩からの言葉を受け、渡邊アナは「こんなにたくさんの方が集まってくれていると思っていなかったですし、恵まれているなと。あらためて感謝しながら、今後の研修も頑張ります」と決意を新たにしていた。
ここで、小澤昭博アナウンスセンター長が「(渡邊アナは)一回いい噛みを入れたなと。今日、渡邊くんがパーフェクトなデビューをしてしまうと明日、西尾さんにすごいプレッシャーがかかるので、そのあたりも配慮したのかな~(笑)」と、冗談交じりにフォローをしつつ、明日、緊張の初鳴きを迎える西尾アナにパス。西尾アナは「一段と気合いが入りました。頑張ります」と自らを奮い立たせた。

翌2日、西尾アナ初鳴き。祇園祭の山鉾巡行の順番を決める“くじ取り式”と京都のブランド産品“京たんごメロン”の初出荷がこの日のニュース。学生時代はコーラス部やアカペラサークルで美声を磨いていた彼女だが、カメラ前でニュースを読むのはやはり勝手が違う様子。この日付き添った森若佐紀子アナが「ちょっと“間”をとろうか」とアドバイスを送る。
原稿の下読みを繰り返すうちに本番がスタート。すると、先ほどまでの緊張は嘘のように、落ち着いた様子でニュースを読み上げる西尾アナ。無事放送が終了すると、報道フロアに安堵の空気が流れた。森若アナは「直前のアドバイスをしっかりと実践していた。安心して見られました」と大仕事を終えた後輩をいたわり、ベテラン・萩原章嘉アナも「期待したものはすべて出してくれた。思った以上の結果を出してくれました」と高評価。
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そんな先輩たちの暖かい声が緊張を解きほぐしたのか、西尾アナの目には涙が…。「第一歩を踏み出せたことが嬉しい。ダメな部分もたくさんあるので、克服していきたい」と語った。
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前日に引き続き見守った小澤アナは、「我々何年経ってもここの椅子に座るときは緊張するんですよ。10年たっても20年たっても30年たっても…初鳴きを終えたこの気持ちっていうのは、最初で最後なので。この気持ちをずっと忘れずに。ずーっと、初々しさを忘れずに。20年後、『成長したな、良い姿になったな』とふたりで言えるようにね。これから一緒に頑張っていこう!」と総括。アナウンサー人生をスタートさせた両名にとってはこれ以上ない金言となっただろう。
そんなふたりが7月27日、『かんさい情報ネットten.』(毎週月~金 夕方4時50分~)で、中継デビューを果たした。近年は、新人アナの最初の生中継は秋以降になることがほとんどで、初鳴きから1か月足らずでの起用は異例といえる。また、男女アナ2人同時、というのは読売テレビの長い歴史の中でも初めてのことだった。
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渡邊アナは滋賀県大津市の真野浜水泳場で行われる『ゴザ走り』(湖面にゴザを敷き、その上を走るイベント)をリポート。「テレビで見ていて自分もやってみたいと思っていたのでラッキーでした。準備も万端整っていたので、緊張もなかったです。(共演の)子供たちへのインタビューを唐突にやりすぎたとか、目線を合わせられなかったなど、反省点はもちろんありますが、自分の考えていた中継はできました」と振り返り、「点数をつけるとしたら、90点くらい…」と自己採点。しかし「小澤さんに怒られそうやなあ、もっと自分に厳しくあれ、って」とすぐに素に戻っていた。
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西尾アナは奈良県で、地上12mの高さの滑り台から浮き輪に乗って滑り落ちるというアトラクションを体験。
「ジェットコースターは苦手で、友達と遊びに行っても乗らずに下で待機するぐらい。(中継の内容を言い渡され)普段やらないことに挑戦できるのはアナウンサーらしいのかな、と(笑)」さらに、アカペラサークル出身ということで『生歌披露』の指示も…。「中継台本の冒頭に『歌』と書かれていて…(笑)ビックリしましたけど、楽しかったです」とあくまで前向きに取り組んだ。
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「スタジオとの掛け合いは、少し混乱した部分はあったのですが、最後の方は意識して対応できたかな」本格的にアナウンススクールに通っていたわけではなく、1年前は「本当に普通の大学生(本人談)」だった西尾アナ。これからの伸びしろに期待だ。
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「次回も自分の中で目標を立てて、それに向けた準備をしっかりやっていきたい。より良い中継を目指します!」と渡邊アナ。西尾アナも「中継の難しさを肌で感じることができました。今回の経験を生かして、自分なりの準備や、方法を見つけたい。より視聴者の方に伝わる中継をできたらいいな、と思っています」と今後の目標を語った。

アナウンサーとしての道を歩み始めたふたりの活躍にご注目ください!
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