阪神2021年はココが違う!虎ファン諸國沙代子アナはこう見る

2021.07.02

鈴木しげき
阪神2021年はココが違う!虎ファン諸國沙代子アナはこう見る
©ytv
阪神タイガースが絶好調だ(2021年6月現在)。今年は「イケるんじゃないか」と感じている人もいるだろう。

多くの阪神ファンが期待を寄せる中、この人に話を聞いてみた。大学時代にミス東大に選ばれ、読売テレビ入社後は食い倒れの街の料理がおいしく、少し“ぽっちゃり”してしまい、日本テレビの水卜麻美アナウンサーを彷彿させることから「関西の水トちゃん」と呼ばれた諸國沙代子アナだ。

彼女、熱烈な虎ファンである。今年の阪神はなにが違うのか? かなりの熱量で語ってくれた。

【企画 : 藤生朋子 / 取材・文 : 鈴木しげき】

今年は打撃好調、超積極的な走塁、安定感抜群の投手陣…そして!

――諸國アナは岡山県出身ですよね。家族で阪神ファンなんですか?

諸國 : 家族みんなでファンです。私自身はいつファンになったという意識もなく、気づいたら阪神ファンでした。阪神は1990年代に勝てない時期が続き、私は1992年生まれなので、幼少期はあまり勝っている思い出がないです(笑)。

阪神が勝つか負けるかで団らんの雰囲気がガラリと変わる家庭でした。負けた日は落ち込みますが、次の日になるとまた応援してしまうという、そのくり返しです。

18年ぶりにリーグ優勝を決めた2003年9月15日は、家族で甲子園球場に行っていました。私は小6でしたね。あの日の甲子園の空気は忘れられません。周りの大人たちはみんなうれし泣きをしていて、私も感激してさらに阪神への愛が深まりました。
小学校6年生のとき甲子園前で
提供:諸國沙代子アナ

小学校6年生のとき甲子園前で

2003年9月15日撮影
――さて、今年好調な理由はなぜだと見てます?

諸國 : まず、打撃の好調が続いていることが挙げられると思います。こんなに打てたの!? ってくらい、本塁打数も得点力もスゴイです。猛虎打線と呼ばれることが長らくなかったですが、今年はまさに“猛虎”です。

とくにルーキーの佐藤輝明選手は三振をまったく恐れていない印象を受けます。ブンブン振って遠くに飛ばそうとする意識が、他の選手にも伝染しているのでは? チーム全体がルーキーからよい刺激をもらっているように感じられます。

佐藤選手の球史に残る活躍の裏には、佐藤選手が6番打者に座っていたシーズン序盤に梅野隆太郎選手が直後に控えていた、というのもあると思います。梅野選手は、得点圏打率がものすごく高い。おかげで佐藤選手も、気負うことなく打席に立てて、スムーズにシーズンに入れたのではないかと。

それにしても、佐藤選手自身の修正能力の高さや成長曲線、とんでもないですね。大山悠輔選手が離脱中は4番にも座り、交流戦途中からは5番打者。ビハインドの場面でも「まだ最後に佐藤輝明選手に打席が回る!」とファンを惹きつける、たとえ空振りでも球場が沸くスター性、いやー本当にスゴイです。

そして今年は助っ人外国人のマルテ選手、サンズ選手も素晴らしい。マルテ選手は選球眼がよく出塁率が高いですし、サンズ選手は、ここぞという試合を決める場面に打ってくれますし、佐藤選手にアドバイスも送っている。助っ人なんだけど、もはや助っ人ではなく、精神的支柱であり、ムードメーカーでもあります。ホームランを打った後のマルテ選手のラパンパラポーズやサンズ選手のハッピーハンズ、盛り上がります。

シーズン開幕戦前の出陣式でもマルテ選手が「さぁ、行こう」という言葉で締めました。

――あの……これ、選手全員について語っていく勢いですね(笑)。

諸國 : まだ名前のあがっていない選手にも触れていきたい気持ちはあります。キャプテンで4番の大山選手や、開幕ダッシュを牽引した糸原選手や……。

――わかりました(笑)。時間の関係もあるので、今年こんなに強いのはなぜか、2つめの理由があればその中でお願いします。

諸國 : わかりました(笑)。2つ目は「走塁」ですね。ひとつでも前の塁に進もうという姿勢が今年は際立っています。最近でいうと、交流戦の最終試合が楽天戦で、阪神はその試合に勝ち切り6連勝を決めたのですが、その勝ち方が劇的すぎました。

九回表二死無走者から粘りで四球をもぎとって出塁した梅野選手が、相手バッテリーのスキを突いてディレードスチールを決めて、それをきっかけに近本光司選手が勝ち越しタイムリーを。そんな攻撃、我がチームで見たことありませんでした!

つい先日の巨人戦でも、3番マルテ選手のレフトフライで、1番2番の近本選手と中野拓夢選手がふたりともタッチアップしました。盗塁数も多いのですが、数字では測れない部分でも走塁意識の高さを感じさせてくれています。

――なるほど。強い理由、3つめは?

諸國 : スアレス投手が残留してくれたこと。これが最大の補強だと思っています。絶対的な守護神ですからね。味方でよかった!

今、コロナ禍で延長戦がありませんから、9回打ち切りルールが投手陣の安定している阪神にプラスに働いているというのもあるかもしれません。計算が立ちますからね。

――どうやらチームの雰囲気がとてもよさそうですね。

諸國 : 矢野監督が「失敗を恐れるな」とずっとおっしゃっていて、その矢野イズムが浸透してきていると感じます。ファームの監督だった時から「積極的な失敗は責めない。だから果敢に挑んでいこう」と言葉をかけ続けていて、その時は、ウエスタンの盗塁記録もつくりました。

ここへきて、そういった矢野イズムが実を結んできています。矢野監督は理想的な上司ですよね。

――選手もやりやすいでしょうね。

諸國 : 選手の側から積極的に「こういうことしてみませんか?」という提案もあるそうです。今はコロナ禍ですから、医療従事者の方たちに感謝の気持ちを込めて戦おうという日がありました。青いキャップで、甲子園のベースも青、練習時のTシャツも青。「青色」で感謝を伝えようというもので、この企画、坂本誠志郎選手の提案なんです。

――そういった取り組みから、チームのムードが伝わってきますね。

諸國 : 確かにスタメンでなかなか出られない選手もいます。悔しい気持ちはあると思うんですけど、ひとりひとりが自分の役割をしっかり果たしていて、途中出場の選手でも、そこからヒーローが生まれています。

――では、2021年はこのまま行けると?

諸國 : 行けると思っています。が、怖いです。勝ち慣れていないので(笑)。どこかで自分の気持ちに保険をかけておかないと、万一ダメだった時に立ち直れない……と思ってしまう自分もいて。

――諸國アナにとって、阪神タイガースとはどんな存在なんですか?

諸國 : 阪神は生活の中心です。さすがに仕事中は阪神の勝敗に左右されないように集中していますが、仕事以外では左右されまくりです。

リスペクトをもって野球の魅力を伝えていきたい

――もともとアナウンサーになろうと思ったのは、タイガースと関わる仕事がしたくて?

諸國 : 入社当初はそう思っていて、プロ野球の実況中継をしてみたいという思いはありました。小学生の卒業アルバムにも「将来の夢、スポーツアナウンサー」と書いていましたから。けど仕事をしていくうちに、実況アナウンサーという立場ではなく、1ファンでいたいと思うようになってきました。
提供:諸國沙代子アナ
――というと?

諸國 : 私、野球中継の副音声でもしゃべらせていただいているんですけど、そこでは読売テレビアナウンサーの諸國沙代子ではなく、敢えて「1阪神ファン」のスタンスで担当しているんです。副音声実況&解説のトクサンTVのトクサンとアニキ(ともに大人気の野球ユーチューバー)にプレーヤー目線から見たプロ野球選手のワンプレーのスゴさを教えて頂いています。それがとにかく楽しくて仕方ないですし、大きなやりがいを感じています。

弊社のスポーツ部からも、「1阪神ファン」の立ち位置をむしろ求められていまして。そういう経緯で、1ファンのままでいる方が自分に合っているのかなと感じるようになりました。
提供:諸國沙代子アナ
それと、私、阪神が大好きなんですけど、野球が大好きなんです。

12球団の選手、監督コーチ、裏方のみなさん、野球に関わるすべての人たちにリスペクトがあります。そんな気持ちをなにより大切にして野球の魅力をお伝えできればと思ってるんです。

――諸國アナは阪神の日本一を経験していませんが、今年こそという気持ちは?

諸國 : 矢野監督が日本一になるとおっしゃっているので、ファンとしては、ついていかないわけにはいきません! プレッシャーはありますが、今年しなきゃいつするって感じですよね。全力で応援します。
……と、語ってくれた諸國沙代子アナ。じつはこのインタビューの前に
「グラビア撮影のお仕事をしてきました」と明かしてくれていた。
「アナウンサーがグラビア!?」とこちらが驚くと、本人もとても照れた様子で内容を教えてくれた。それが今、発売中の『週刊ポスト』7月16・23日合併号に掲載されている。なんとかお願いして、その時の写真のうち、1点を入手できたので載せておく。ぜひ、『週刊ポスト』でその全貌を確かめてほしい!
発売中の「週刊ポスト」7月16・23日合併号 撮影/岡本武志

発売中の「週刊ポスト」7月16・23日合併号 撮影/岡本武志

【諸國沙代子 プロフィール】
読売テレビのアナウンサー。2015年入社。「朝生ワイド す・またん!」「大阪ほんわかテレビ」など担当。東京大学農学部卒業。趣味はプロ野球観戦、阪神タイガースの応援。
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