【大阪府】師匠目線で見てる?お笑い芸人に厳しすぎる大阪府民の凄さ!

2023.02.15

【大阪府】師匠目線で見てる?お笑い芸人に厳しすぎる大阪府民の凄さ!
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お笑い芸人たちがしきりと言うのが、大阪府民のお笑いへの厳しさ。まるで自分たちが師匠であるかのようなことを言う。ある芸人が小学生に「もっとボケなあかんで!」と言われてしまったそうだ。

大阪のマダムたちに聞くと、家族で喋りながら「ツカミが弱かったから後半ダラけたなあ。」などと言うそうだ。どうしても「若手の芸人さんが、テレビ初めてですという時から見てるから、師匠目線」になってしまうらしい。数年経つと「うまくなったなあ」などと言う。「育ててる感覚」なのだそうだ。
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町で出会った公務員トリオも、芸人に対して「誰をも批判する」と言う。「お前評論家かというくらい」批評してしまう。「爆発力ゼロかい」と爆笑ポイントを重視したり、「漫才なのかコントなのかの線引き」も大事だとか、「ベシャリでいかなあかんで」などなどあらゆるポイントをやはり師匠目線で見る。

2022年のM-1グランプリをどう見ていたか、別の大阪府民コンビニ聞いてみると「今回はイマイチ面白くなかった」とバッサリ。優勝したウエストランドについては「練りが浅い気がしていた」と否定的。だがもう一人は「僕は好きでした」と肯定。「人の不幸は蜜の味、やっぱり好きなんですよ」と辛口漫才を評価する。「本来お笑いってそうやん、そういうところから入っていく」ただ「漫才としてはツッコミが少ない」点は指摘する。「新しいけど漫才としてはどうなん?」と熱く語る。もう一人に「お前なんで仕事ではそんなに熱くならないのに」と言われるほどだった。
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猛獣ファッションのおねえさんを呼びとめると「今からNGK(なんばグランド花月)行くんですよ」と言うお笑い好き。東京でお笑いを見ることもあるそうで、東京のお客さんに違和感を唱える。「え?こんなことで笑うの?」と、お笑いへの甘さを感じるらしい。「東京のお客さんは沸点が違う。」沸点が低いからすぐに笑う、ということのようだ。
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女子高生に好きな漫才を聞くと「NON STYLE!」と即答。「つっこむまでの間が好き」とハイレベルの批評をする。「欲しいツッコミを欲しいタイミングでくれる。」とプロみたいな褒め方だ。

個別の芸人への目線も厳しい。爆笑問題について聞くて「田中さんのツッコミはブラッシュアップした方がいい。」と、これも細かいところを指摘する。

ミキが好きだというおばちゃんも、細かい指摘。「お兄ちゃんが前に前に出てしまうけど、弟さんは引いている。」と厳しい!「弟さんがお兄ちゃんと一緒にガーッと行った方が売れるんちゃう?度胸つけんと!」度胸と言われてしまった。
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お笑いが盛んな大阪には「こどもお笑い劇場」というのもあり、子どもたちが漫才に勤しんでいる。人気のコンビがKmR。彼らにお笑いの極意を聞くと「いつもしゃべってるみたいに全身の力抜いて」との教えだ。「漫才は心です。」って、こんな深いこと子どもが言うとは。

最近はまた面白い芸人たちが現れてお笑い界が賑わっているが、それもこれも、師匠目線で厳しく温かく見守ってくれる大阪府民のおかげかもしれない。日本中を笑わせるために、育ててあげてくださいね!

【文:境治】
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